夜
ありがとう
と
眠るとき
ほんとうに
明日はないかもなんだなあ
と
おもう
ネズミ
やってきた形跡
その残骸
見つけて
後始末するたび
不眠
不安
そして
かならずや
絶望
みたいな
なにやら
まっくろい
重たいもの
やってきてしまうんだけど…
気づいて
見つけたことは
さいわい
後始末できたことも…
と
ありがとう
ありがとう
とも
なってるなあ
ちっぽけな
ささやかなこと
よろこびとして
ありがとう
の
祈り
つないで
つないで
ようやっと
ここまでも
これたんだなあ
って
おろか
知らされるばかり…
体調が
ずんずん
ものすごくわるくなった
お昼まに
ふっと…
ああ
そうか…
って
もとめていないなあ
って
おもってた
すべて
あるもの
あたえられたんだ
シーちゃん
って
おもってた
できたこと
と言ったって
あたえられたもの
もとより
お経
お念仏
もとめずして
あったんだなあ
と
ひとと
うまれたということ
すでに
救い
も
そなえられて
あたえられているんだ…
って
おもった
お経
お念仏
ほとけさまの声
って
お経
おとなえした
おばあちゃんに
ありがとう
と
一心に
おとなえした
これは
ほとけさまの声
あたえられたもの
って…
ありがとう
倒れこむように
ふらふら
やすんだ
姉上さまに
ごめんなさいって言いながら
寒気がしてきて
ふらふらして
ちょっぴり
横になった
お念仏
こころに
ひびく気がしたら
すこし
うとうとしていた
二晩も
よく眠れず
昨日は
処分しなくちゃいけないなあ
って
わかっているものも
見ただけで
かなしくて
できなかったので
それでも
絶望した
重たくて
横倒しになったら
古屋の床が危険だ
と
おそれてたものを
とりあえず
倒して置いたんだけど
あまりにも
自分が非力になってたのにも
暑さにも
ものすごく弱くなってたのにも
気づいてしまって
やっぱり
かなしく
なさけなく
いよいよ
明日は…
と
なってたんだけど
うとうとして
起きて
禁
に
していた沖縄のお砂糖
大好きなきびさとう
ココアに
ちいさなスプーン
ひと匙いれてみた…
ただ
ひと匙の
きびさとう
甘くて…
しみわたった
ありがとう
甘いもの
好き
なんだった
って
ありがとう
って
南無阿弥陀佛…
って
ゆっくり
ゆっくり
お浄土の
みんなと
飲んだ
床下は出入り自由なのだから
対策も
修繕も
できていないんだから
しようのないことだ
って
見つけさせてくれて
ありがとう
と
お祈りした
おじちゃん
わたしに
ちゃんときれいにしなさい
おしゃれして出かけなさい
って
言ってくれたなあ…
って
おもったら
はっきり
声
きこえてくるようで
また
泣けた…
お経は
ほとけさまの声だよ
お念仏も
ほとけさまの声だよ
と
お祈りしてた夜
寒気が
おさまったけれど
ふらふらしていて
お洋服は
もう
あたらしく買わない
と
決心して
ひさしいので
いま
ある
残したお洋服
もっと
好きになって
いつでも
着たくなるようにって
すこしのお手入れした
インド綿が好きで
自分でつくった服にも
インド綿のがあったなあ
って
天然素材のボタンに替えて
ママ
おばあちゃんたち
ありがとう
って
お仏壇に
見てもらってた…
おじちゃん…
絶望して
ごめんなさい
姉上さま
ごめんなさい…
ありがとう
って
また
泣けてきた
門
ひらかなくとも
たたかなくとも…
すべて
あたえられたもの
あたえられて
ある
と
お祈りした
ありがとう…
今日
無事に
終わって
やすめていますように…
お水も飲んで
食べられて
夜は
眠れていますように…
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい