シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

なにがあっても

くらくら

ふらふら

起きた

 

お水…

 

神仏のお祈りの

お仕度をする

 

昨晩も

眠れたと

おもっては

めざめ

 

また

うつらうつらしてた

 

起こしてくれて

ありがとう

って

ごあいさつ

 

神さま

ほとけさま

 

天国のひとたち…

 

まずは

お水を

 

それから

お榊お花の水をかえて

 

さいしょのお祈りして

 

お水わたしも飲んで

 

お茶コーヒーいれ

朝のおそなえ用意

 

そうして

すわる

 

んだけど…

 

あれ?

すごい落ち込みだ…

シーちゃん

って

 

そこで

気づく…

 

今朝は

電気も

つけないまま

もろもろお仕度してたんだなあ…

 

なんか電気

とても

つけれないような

 

そんなきもちだなあ…

って

 

 

ごめんなさい

ありがとう

お仏壇のまえに

すわった

 

すわってたかった…

 

 

こんなに

たくさん

無用のもの

のこされたならば…

 

生きているのさえ

すべて

姉上さまに迷惑かけて

 

姉上さまの

慈悲に

すがっているばかりで

 

明日は

ないかも

そのとき

 

まったく

無用のもの

ばかりをのこして

ゆかざるをえないのだなあ

って

 

生きてるって

その

おしまいって

 

誰しも

そうなのだろうけれど…

 

ひとつ

でも

すくないに

こしたことはない

 

捨てるは

ひとの手もかかり

ひとに任せるなら

とんでもなく費用かかる

って

 

ママが倒れてからは

どこでも

いろんなひとたちが

おしえてくれていた

 

いまから

こつこつ捨ててかないと!って

 

 

ものすごい

ものすごい

膨大な

ものたちを

捨てた

 

捨ててきた…

 

ここからは

もっともっと

わたしのものもだよ

って

 

なにがあっても

のために

 

なにがあっても

ひとつ

でも

だよ

って

 

自分に

言い聞かせたんだけど…

 

あかり

つけれない

こころになってた朝

 

 

お仏壇のまえ

すわっていた

 

 

念仏行者

とも

なれないのだろうけれど…

 

お念仏が

ひびいてくれるように

おもわれてきて

 

ありがとう

お祈りした

 

 

手間

ちょっぴりなんだけど

かけて

 

捨てる

木綿で

裂けるきれだったら

裂いておいてウエスにしておく

 

 

かなしい…

 

かなしい…

 

 

食べても

食べられてしあわせ

おもえても

 

かなしい

 

めざめて

いちにち

あたえられて

うれしい…

 

ありがとう

なってても

 

かなしいなあ…

 

 

本も

つまらぬ手仕事のものも

お洋服も

 

なにもかも

いっぱいすぎるなあ

って

おもってた

 

ご飯

食べて

 

のど

ずっと

痛くて

 

そうだ

これが

さいごのご飯かも

って

 

お念仏と

食べていた

 

ありがとう

また

ひと匙

きびさとう入れたココア

 

天国のひとたちと

飲んで…

 

また

姉上さま

ごめんなさい

 

すこし

やすんだ

 

眠れはしなかったけど

背中や頭痛

らくになって

 

ひとつ

かなしくなる

多すぎるもの

分けて

 

全部を

たたんでみた

 

 

夜は

小豆麦ご飯たいて

神さま

ほとけさまに

おそなえした

 

遅くなってしまったんだけど…

 

ほんの

ちょっぴり

いまから食べよう…

 

ごめんなさい…

 

 

 

つらくて

かなしくて

どうしようもなくなったら

ひらく

って

 

いつのまにか

そうなっている

奈良美智さんの本

 

ひらいた

 

 

 あきらめるなんて死ぬまでないはず

 

 

という

 

1985の絵が…

 

 

 40年前 飛行機が飛んだ

 僕たちがまだ生まれてなかった

 40年前 戦争に負けた

 放射能に汚染された島

 

 

 あきらめるなんて死ぬまでないはず

 

 あきらめるなんて死ぬまでないはず

 

 

 

日の丸の

おもちゃみたいな飛行機

7機…

 

 

 あきらめるなんて死ぬまでないはず…

 

 

ほんとうに

そうだろうなあ…

 

死ぬ

そのとき

まで

 

ひとは

ひと

 

あきらめずに

 

きっと

夢も

希望も

 

祈りも

おしまいまで

あるんだなあ…

って

 

ありがとう

 

ずっと

ずっと

ながめてた

 

 

ありがとう…

 

 

奈良美智さん

きっと

なにがあっても

 

ずっと

いつも

 

いつまでも

 

平和

祈って

 

描いて

 

つくって…

 

言葉にも

つないで

 

どこへでも

飛んでゆくように

 

なにがあっても

そういうひとで

いてくれるんだろうなあ…

って

 

ありがとう

って

 

天国の

友も

彼を

きっと

大好きだろうなあ

って

 

よかったねえ

って

 

 

棟方志功さんも

なにがあっても

平和

あったなあ

 

宿業者是本能則感応道交

 

 

なにがあっても…

なにがあっても…

 

がんじがらめに

悩みに

迷いに

あって

 

かなしみ

あっても

 

なにがあっても…

って

おもってた

 

ほとけさま

おられるのでなかったならば

いま

ないなあって

 

ひとつ

つないでもらってる

 

なにがあってもだよ

って

 

あきらめるなんて死ぬまでないはず

って

 

ありがとう

お祈りした

 

 

小豆麦ご飯

ほんの

ちょっぴりだけ

お仏壇のまえに

天国のひとたちと

南無阿弥陀

食べたら…

 

すわって

南無阿弥陀

すわって

 

お祈りしよう

 

 

ありがとう

眠ろう

 

眠れますように…

 

 

ありがとう

 

 

 

 

眠れていて

やすめていて

 

倒れていませんように

 

今夜

無事

終わってくれますように

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい