シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

手をはなす

 

生きてること

 

とらわれ

 

しがみついてるのだろう

 

生きていてよいのか

とか

 

より

はなれなくては

とか…

 

 

もの始末

終わらせられたならば

 

きっと

うごきだせる

とか

 

暗示みたいに

 

不安

とじこめるみたいに

 

こころに

くりかえす

 

てばなす…

 

すてる…

って

言いながら

 

突然

 

まったく

手が止まるなあ…

シーちゃん

 

 

なんのために

うまれてきたのかなあ…

って

 

 

ここまで

なんにも

 

ひとつも

できなかったのになあ

って

 

すべきことは

 

せめては

お家の

もの始末

 

それは

まちがってるかもしれなくても

 

まったく

うごけなくて

暗闇に泣いてた

っていう

 

そんな

真冬の

無為の時間も

あったのだから…

 

ひとつ

だけでも

 

また

残すと決めたもの

洗った

 

手で洗えるものは

手で洗う

 

できることならば

手で洗えるものだけで

生活できたらよいなあ

おもう

 

 

世界が

こんなにも

争いにあって

 

役立たぬ

申し訳なさ

 

ただ

申し訳ない

 

生きていること

幸福の

すべて

 

そして

ただ

申し訳ない

 

 

祈る

 

ひとつ

つなぐ

 

ものを

すてられない人間が

 

たいせつにして

つかいきる

そういうわたしが

 

ほんとうに

すててゆかなくてならないものは?

 

 

自分に

問いながら

 

かなしみと

必死になって

もの始末している…

 

短歌

おもいうかんでも

かきとめることを

やめてしまってたけれど

 

祈りの

こころ

うつしてくれそうに

おもえるようならば

 

言葉に

かえてゆきたいなあ

おもってた

 

それらを

 

ほとけさまに

 

天国の

ひとたちに

 

とどけたいなあ

って

 

ねがい

だけど…

 

 

 

 

はなす…

 

自力

まったく

無くて

 

こころ

くもり

濁るのならば

 

往生

かなわない

 

 

 

せめては

すてて

おもうんだけど

 

今日は

すてられない…

 

 

 

平和に

ちかづくように

 

祈ろう

 

祈り

ほかは

 

ひろいあげず…

 

はなれてゆく

待とう…

 

 

 

救急車がゆくなあ

 

どうか

 

助けてあげてください…

 

 

 

 

今日が

平和に

 

無事に

終わってくれて

 

いま

すこしでも

やすめていること

 

倒れていないこと

 

祈っています

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい