シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

自力他力

いっさい

なにひとつ

自分の

ちから

 

ないなあ…

 

日に日に

 

いちにち

いちにち

おもう

 

夜なのに

お茶

コーヒー

いれてしまった

 

パパママに

おそなえしているのを

かえて

 

パパママ

ありがとう

ごめんなさい…

お祈りしてた

 

おねえちゃん…

ごめんなさい

ありがとう

って

姉上さまに

言ってた

 

 

くるってるかなあ?

もう…

 

シーちゃんに

言ってた

 

 

自分が

何者か

 

自分ができること

できたこと

自分

というもの

 

おもうと

 

まったく

なんの

ちからもなくて

 

なにも

成し遂げられてなくて

 

せめて

せめて

住まわせてもらってる

ここ

 

うまれたお家

 

いつ

その時

くるかもしれなくて…

 

明日はない

ひしひしと

おもわれる

そういう

いま

 

せめて

ぜんたいに減らして

押し入れにおさめて

わかりやすく仕分け

 

せめて

床は

ぜんぶ

あらわれていて

 

いつでも

楽にお掃除できる

そんなところまで

やり遂げたいなあ

って

 

かなしくて

くよくよが

襲ってきそうだったから…

 

ひとつだよ

ひとつだけ

つなげよう…

いまは

袋収納でも

よいよって言って

 

収納のものたちを始末できたから

それら処分しなくてならない苦労

せめては

減らせたんだからよいんだよ

自分に言い聞かせながら

 

おんなじ種類のもの

集めて

袋にしまっていった

 

いまあるもので

できるだけ代用して

買わないならば

これも減らせる

とおもったら

 

きもち

すこし

かるくなった

 

 

僧たちの

お祖師さまがたの

葛藤

 

苦悩

 

自力の

こころ

すてる

という

 

浄土教

 

南無阿弥陀

 

ただ

六字の名号

 

念仏への

信心

 

親鸞聖人の

道のりに

こころ

動かされる…

 

くらべることもできない

ふかい

探求

 

こころ

揺れて

惑うごと

 

自分の

よわさ

見つめてゆくばかりではなく

 

すべて

さらけだしてしまい

たどりついたところ

 

他力

 

南無阿弥陀

 

 

小説

買って

読めずにいるなあ…

 

時間あるかなあ…

のこされた時間

おもったら

 

いま

いま

 

ひとつ

 

すべて

おもわれてきて

 

とにかく

いまと

今日できるだけと

終えられた

 

ありがとう…

 

 

よわさ

おろかさ

ばかりのわたし

 

なにを

おそれ

 

なにを

すてられず

 

こんなにも

おろかの

よわさの

積み重ね

 

恥じの

うわぬり

のような

 

ひきだしてしまったんだろう

 

いちにちも

考えない日

ない

 

ずっと

眠れていない脳みそ

もやもや

ぼんやりの頭だけど

ずっと

 

ずっと

考えていた

 

いちにち

いちにち

祈りをつないでいた

 

お経

おとなえしているというのも

なにか

自分のちから

自分が覚えたお経

とでも

いうような

 

 

慢心みたいに

おもわれてきたり…

 

まっさら

一心

かなわなくなっていたり…

 

 

ただ

謝りたいなあ

って

 

ずっと

謝りたかったのに…

 

もとよりの

おろか

もとよりの

よわさ

 

誰にも

あきらかなのに

 

ましてや

姉上さま…

 

すべて

しっかりと

うけとめて

 

ただ

ごめんなさい

って

 

つたえたら

よかったのに

って…

 

泣けてたなあ

 

泣ける…

 

 

もう

くるってるんだとしても

もう

まとも

あたりまえでなくたって

 

ひとつ

つなぐ

 

お片付け

 

ネズミがきて

お片付けは

いよいよ

終わらせなくてはならない

って

 

ネズミという

いのちが

時が

知らせてくれたんだから

 

お家は

いのち

つなぐ

まもる

たいせつなところ

なんだから…

 

いっさい

すべて

他力

 

つながってゆくなあ

って

つながってくれるなあ

って

 

ありがとう

祈る

 

 

ちょっぴりで

ごめんなさい

お花

かえて

 

ありがとう

祈る

 

 

姉上さまの

おかげ

 

パパママの

ご先祖さまの

おかげ

 

ただ

祈っていた…

 

ありがとう

 

 

 

ここに

つながってくれてた

ほとけさま

 

道元さま

そうして

證空さま

 

そこから

他力へ…

 

こころ

かるく

 

ひらけた

すがすがしい

きよらかなところ

 

目を

ひらかせて

向けさせていただいたんだなあ…

 

 

あやまち

おろかさ

 

ぬりかさねてしまった

悪に

 

ごめんなさい

つなげてゆく

 

それでも

 

救い

そなえられて

あるんだなあ…

 

ありがとう

お祈りした

 

 

かなしくて

なさけなくて

とても

生きてゆけないみたいな

 

そんな

こころになってしまっても

いまへと

かえり

 

いま

おれるならば

 

いま

 

こんなにも

ありがたくて

 

ただ

ありがとう

って

祈る

 

 

 

戦争が終わって

 

平和が

かなう

 

そういう

世の中と

なるように…

 

祈っています

 

 

 

こころに

かならず

おしまいまで

希望

あること

 

やどること…

 

パパ

ママ

おしえてくれた

 

 

ひとつ

よろこぶ…

 

いま

よろこぶ…

 

 

ありがとう

 

 

 

倒れていないこと

 

いちにち

無事

終わっていること

 

祈ります

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい