シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

こころの底

毎日

また

ネズミの

後始末している

 

ネズミ

幸運にも

一度も

姿はみていない

 

生態

活動のあとの

残置の始末して

 

消毒と臭気の除去

毎日

くりかえすのだ

 

とはいえ

床下の

ごく一部分だけ

あとは手がかけられない

 

換気扇で

菌や

臭気や

空中に舞わないように

 

祈りの

作業だ

 

 

なんだか…

 

わたしは

とっくに

正気

では

ないかも…

シーちゃん

って

 

くらくらした

 

 

天国の友が

言っていた

頭のなかに聴こえてくる声のこと

 

脳出血後の

ママの幻覚?

はなはだしい聞き違いの頻発や…

 

まとも

じゃないなあ

自覚は

 

とっくにあるんだから…

 

境界?

 

重大な

sign

 

きっと

あのような事柄

やってくるのだなあ

とは

いつも

おもっている

 

そうして

お祈りのようにして

生きているのだけど…

 

お経

どうしてか

おそろしくなってしまい

 

そのような

こころもち

ほとけさま

天国のひとたちに

申し訳なくなってしまい…

 

もとより

姉上さまには

ただ

申し訳なさばかりで

 

どうしてか

お経

おとなえできないこと

ふえてきてからは

 

友が

 

ママが

 

姉上さまが…

 

ただ

ただ

ずっと

おもわれてきて

 

ごめんなさい…

って

 

祈って

 

お念仏

つなぐ

 

お念仏は

 

きこえてきてくれる

きもちがする

 

おろか…

 

 

 

きっと

つらさ

くるしさ

しっかり

わかってあげられなかったなあ

 

ごめんなさい…

 

 

 

生死

 

ひとの

一大事

 

から

逃げていることなのだなあ

わたしの

 

この

生きる

は…

 

わたしの

いま

は…

 

いま

あることの

ありがたさ

 

それだけは

わからせていただいてるのだなあ

 

 

姉上さまに

 

天国のひとたちに

 

 

ほとけさまに

 

ごめんなさい

懺悔した

 

 

なんにも

わからぬまま…

 

自分に

とらわれて

 

ただ

ひと

傷つけて

 

不幸にしてしまうこと

これから

 

けっして

 

けっして

ないように

 

祈っていた

 

おしまい

まで

 

祈って

 

懺悔して

ゆくんだ

 

お念仏

くりかえした

 

ひとつ

ひとつ

つまらぬことだけど

つなぐ

 

 

ネズミの後始末していたら

倒れそうになった…

 

食べることは

生きること

 

食べよう

 

ありがとう

って

食べよう

 

ようやく

食べた午後

 

この食を

いただくだけの値が

自分にあるだろうか

かならず

おもう…

 

ありがとう

ごめんなさい

 

五観の偈

おとなえしてから食べている

 

おいしいもの

ごちそう

好きなもの

 

甘いもの

 

お肉

大きなお魚

 

 

食べなくなってしまった

 

スキムミルクもやめて

スキムミルクでつくるヨーグルトも

食べなくなってしまった

 

食べられなくしたのは

自分

って…

 

 

なに

もとめ

 

なにを

拒んで

 

なにから

逃げてるんだろう

って

おもってた

 

 

逃げてしまえば

 

誰か

幸福になってくれて

 

なんらかの

安心を

えられるのじゃないか

おもってたかなあ…

 

おろか

 

おろか

 

 

 

あたたかさ

やさしさ

 

まことの

こころ

 

あったのかなあ

わたしに…

って

まだ

 

あるのかなあ…

って

 

 

 

小豆

煮あがったら…

 

ひさしぶりに

ちょっぴり

ちょっぴり

お砂糖いれて

 

ちょっぴり

甘くして

 

パパ

ママ

わたしも

みんな

好きなように

ちょっぴり甘くして

 

おそなえしよう

って

おもってた

 

 

こころの

底には

 

まだ

 

あたたかなところ

あるのかなあ

って

 

なくしてしまったのなら…

 

見失っているならば

 

これから

 

いまから

いや

 

いま

 

やさしい

あたたかい

わたしであろう

 

そうして

おしまいへ…

 

おもってた

 

 

 

誰とも

うまく

生きられなくて

 

誰ひとり

語るひとも

 

こころから

笑えるひとも

ない

 

こころの底に

あるもの

おもって

 

見つめてくれるひと

よりそってくれるひと

 

めぐりあうこと

かなわなかったけど

 

生死

 

ひとり

ゆく

 

その仕度だけでも…

 

 

かなえられるように

 

 

逃げてるんだろうけど

ごめんなさい

って

 

すてるもの集め

洗うものは

また

手で

一所懸命

洗った

 

ありがとう

 

遅くなったけど

 

小豆の

お下がり

ちょっぴり

いただこう…

 

ありがとう

って

 

天国のひとたちと

いただこう…

 

 

ありがとう

 

 

 

平和

かなえられるように

 

ひとびとが

すべて

しあわせに

 

平和に

わらえる世界

 

かなうように…

 

 

 

 

倒れていませんように

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい