シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

うたがいなく

お経

 

お念仏

 

くるしくなってしまうとき

 

迷っているとき…

 

 

 

お経

おとなえできて

 

お念仏

ただ

申す

かなった…

 

かなえていただいた

 

 

そしたら

 

むしろ

とても

せつなくなった

 

死に

こうやって

いちにち

いちにち

向かう

って

 

 

ただ

ひたすら

向かってゆけるかなあ…

シーちゃん

って…

 

 

 

パパが

つきもの

おちたみたいに

 

それまでくりかえしてた

おっかない話を終了して

 

はればれとした笑顔になって

 

そうして

みんなを

おもいやってくれて…

 

おしまいへ

向かっていった

あのときを

 

ゆっくり

なぞるように

おもいかえしていた

 

ちょうど

あのとき

お片付けも

あの時点では

だけれども

 

いち段落した頃で

 

 

そして…

ただ

一度きり

 

大喧嘩?

 

パパに

大声で

泣かんばかりにして

 

パパよいパパだったよ

大好きなパパだったよ

って

 

わざと…

ぜんぶ

過去形で伝えた

 

わたしは

いつでも

笑ってたよ

ありがとう

って…

 

 

びっくりした

看護師さんが

すっ飛んできたけど

 

病室には入ってこなくて

 

廊下で

扉のところで

黙って聞いていた…

 

 

あれ

いまでも

ごめんなさい

って

 

かなしい

やるせない

きもちになる

 

やっぱり自分の

おろかさで

 

よわさで

 

よわさのまま

ぶつけた言葉…

 

ごめんなさい

祈っている

 

わるかったなあ…

って

 

わたし

どこまで

わるい人間なんだろう…

って

 

 

いま

孤絶

 

当然の

むくい

 

 

片時も

わすれるな

 

ありがとう

ごめんなさい

おしまいまで

つなぐんだよ

 

誓うんだよ

 

ずっと

自分に

言ってる

 

 

 

ずっと

迷走して

 

いのち

から

逃げていて

 

だから

 

お経

お念仏

からも

逃げるんだ…

 

 

うたがいなく

 

ひたすら

ただ

ひたすら

 

おとなえした

 

 

すてる

 

すてる

よいのだ

とも

おもわず

 

うたがいなく

ただ

すてる

 

それが

かなわないことには

すてられなくて…

 

終わっていないけど

 

ここまでも

お片付け

かなえてもらえたこと

ただ

 

ただ

ありがたいなあ

って

お祈りした

 

ありがとう

ごめんなさい

ひとつでも

もの始末した

 

ありがとう

 

 

 

 

うたがいなく

身を

なげだした

法然上人

 

おもった

 

 

 

 

生きてる

夜…

 

ただ

ありがとう

おもってた

 

 

 

ゆっくり

やすめていて

平和な夜でありますように…

 

倒れていないこと

無事なこと

 

祈っています

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい