泣くな！
と
何度
言われてきた人生だろう…
仏壇の前で
つくづくとおもう
亡き魂と語る
いっしょに
泣いてくれる人も
ない人生
ひとりも
ただのひとりも
ひとりの人を与えられることの
ひとりきりの
自分を生きることの
困難は
とっくに
知ってる…
でも
本当に
知ってはいないんだ…
せめては
パパと
ママと
最期の
おしまいの
頼りなく
際限なく
あわれな様子になってゆく
着地までの時を
わたしも
いっしょに
ゆっくり
最期の
少しの時間を
いっしょにいて
いっしょに
ただ
泣いてやれた
ゆるしてもらった
それだけは
よかった…
ありがとう
それも
無意味な
慰めに
過ぎなくて
まだ
いや…
おそらく
これからも
わたしの道は
この
どうしようもない罪悪感と
知らぬまに犯していたのだろう
まちがいと
過ちと
罪と
とことこ
ゆくんだなあ
ひとり
シーちゃん
泣きながら戦っている…
お誕生日を知った
奇妙に
重なる数字…
馬鹿馬鹿しい
けれど
何かの
知らせみたいな数字
道は
まだ
つづいてくれるのかなあ…
彼女の
彼女らしい
彼女だけの道
わたしの
道
勇気があった
かつて
何の根拠もない
自分でも
不思議な自信のようなものと
それは
いまも
まだ
消え残って
くすぶって
わたしを
鼓舞する
パパの月命日の今日
とても寒い
雨の音
雪溶ける音…
雪が
春を知り
溶ける
土に
川に
山に
海に
雪が
かえる
天から来て
地に
かえる
そうして
また
降る…
道
断たれて
奪われてしまった
魂
かえる場所
あたたかいところ
ありますように…
豹変を
祈る…
こんな
愚かな祈りも
届きますように
ココアと
ピーナッツをお供え
仏間で食べた
ごめんよ…
チョコレート🍫は
もう止めちゃったんだよ…って
たくさんの人が亡くなった
ロシアでも…
ウクライナでも…
これから
その関連死も
多く発生してしまうだろう
二度と過ちを犯さなければ
それだけで
よいのに
人間に
完全も
絶対も
ない以上
まちがいと
罪と過ちと
生きる道しかない
何度となく
繰り返される誓いと
それ以上に
繰り返される蛮行
祈るしか
泣くしか
できない
ちっぽけなわたしだ…
国家
という概念や
民族主義さえも
墨で
真っ黒に
黒塗りしなくてはならなかった
あの
戦争で
失われた魂のためにも
祈った…
戦争を
知らないからこそ
二度と
戦争をしない
日本の決断を
そのおもいを
力強くおもう
守るべきと
守られるべきとおもう
原爆に焼かれてもよい
実験動物みたいに扱われた
日本人
もう時間の問題であっただろう
敗戦を待たず
焼き尽くされた魂を
自決して
その身を守った魂を
祈る
戦争
どこまでも
愚かだ…
ママのお部屋に
たぶんロシアのお人形
素朴な
焼き物の
おじいちゃんとおばあちゃんの人形
飾ってある
おみやげで
ママが
大切に育てた人からの
大切な
おみやげ…
もう
縁は
消えて…
ほんとうに
よく人の面倒をみて
人を育てて
人を
愛した人生だったなあ
ママ
えらいねえ…
戦争も
争いも
かなしい…
日本人が
日本人であることに
しっかりと
自信をもって
生きられるように…
やましさも
後ろめたさもなく
毅然と
立って
歩いてゆける道が
ここから
つづいてゆくように…
祈ります
今夜も
おだやかに
困難にあっても
ひとつ
ひとつを
かならず
越えて
かならず
無事にいてくれますように…
祈っています…☺️
倒れないで…
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
