シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

透明

流雪溝

という

集めた雪を崩して

投下して流す溝が

家々の前に施工されているおかげで

 

大雪でも

なんとか

車道や

歩道を往来可能に保てる

のだけれど

 

雪を集めて

崩して投下する作業は

住民たちの人力による

重労働で

 

時間も

町会によって細かく指定されていて

その時間内に終わらせなくてはならず

 

真夜中や

溝に水が流れている時に

隠れて

もしくは堂々と

知らんぷりして…

指定時間外に

雪を投下する人もいるらしいのだけれど

 

雪なら?

いいのか…とか

 

見て見ぬふり

 

やり過ごす…

 

雨水と雪

道路の粉塵

が流される

信じてた流雪溝…

 

まさか

ごみ捨てられてた

なんて…

それも

わざわざ

こちら側に

 

雪の投下中

突然

溝の水が流れなくなって

中止になることも

あったけれども…

 

きっと

あちこちで

いろんなものが捨てられてるんだな

やっと

わかった

 

鈍い…

 

 

きもち

つらいなあ

ずっと…

つらい

シーちゃん

 

 

ただ

ニンゲンらしきやついたら

しゃべりまくるのかなあ?

とか

なんか

めっちゃ

せつない

 

 

これまで

そのごみのお方から

何十回と

おんなじストーリー

吐露されつづけてきた

しめくくりは

 

かならず

身内の悪口

 

そうして

しっぽに

おしまいに

 

カンシャ!

カンシャ!

ご先祖様にカンシャ!!

と言うのだった

 

 

なんでわたし?

わたし自身が

ごみ捨て場?

ごみ箱??

 

 

あの

壮絶なストーリーは

そのお方のものなのに

 

知ってもいない

経験したこともない

恐怖のストーリーの

夢をみた…

 

うわー

末期…

 

 

メンター事件といい

恐怖

きもち

つらい

 

 

性別

関係なく

 

どこか似ている人間

ふたりに

同時に

憎しみみたいな爆発的感情

吐き捨てられたんだなあ…

 

雪片付け

きっかけに…

 

雪で

亡くなってしまってる人だって

いるってのに

 

あれ

なんだったんだろうなあ…

 

そのお方らを

助けるためだけではなかったのに

 

雪片付けは

歩く人

みんな

安全に

という

 

素朴な

平和な

きもちで

祈るみたいに

始めたのになあ…

 

どうして

好意や

屈服のように

 

親や

上司のように?

 

家族や…

いいや

ちがう

 

大切にも

おもってもないから…

 

どうであれ

きっと

ねじ曲げてしまうんだな

 

おそろしい夢

で目覚めた

かなしい朝

 

 

おじいちゃんの月命日

 

頭痛がして

疲れてふらふら

昨夜は

眠れなかった

 

 

お茶をいれて

お祈りして

 

一昨日から仕込んでいる

キムチもどき?

わたしにはキムチ

の白菜

水が上がったのでお皿と

食器の重しを外し

 

混ぜ込むための

人参と長ネギの薄切りをして

油抜きのナムルみたいに塩でもんでおいた

 

わたしキムチ

ずっとつくってなかった…

 

眼…

 

眼に

しみて

 

具の仕込み

できなかった

ネギもニンニクも

眼の炎症には

激痛のもと

と知った

 

 

その

痛みで

生きてるなあ

泣けたっけ…

 

眼も

がんばってる

知らせてくれてる

おもった

 

あんな

つらい夏も

過ぎて…

 

あと

数日の今年

 

人間が

こわくて

 

雪が

こわくて…

 

 

生きてける気が

ぜんぜんしなくて

 

本棚の

哲学書なんて

くそくらえ…ってくらい

 

くその役にも立たないよ

って

 

いらないよ…

って

おもった

 

chaosの本屋さんの

女主人に会いたくなった

 

お元気だとよいなあ…

 

 

寒いってだけで

人間は

かんたんに死んじゃうってのに…

 

真夜中

早朝

よく

やってたなあ

 

透明人間みたい…

 

 

わたし

雪みたいって

 

お月さま

星ぼしを見上げて

白い息

獣みたい吐いて…

 

誰もいない

雪道の横で

ひとりで…

 

 

役に立たないやつは死んでしまえ

 

あれ

わたしに言ったんだよなあ…

 

 

平和主義と

無抵抗と

知って

それが腹立たしかったんだろう

 

いつも

すべて

否定せず聴いていたから

 

黙って

見えないところで

馬鹿みたいに雪片付けしてたから…

 

 

きもち

しずかに

 

透明になってきたら…

 

たくさん

わかってきて

つながってきて…

 

あれ?

 

なにも

変わらない

って…

 

なにも

失ってないって気づく

 

はじめから

なかった…

って

 

持っても

いなくて

 

手にしてなかった…

こうなるまえから

 

 

わたしには

なんにも

なかったじゃないか

 

 

今日が

あって

生きていて

うれしい

 

ありがとう

って

 

おじいちゃんに

祈った

 

こわいけど…

生きてるよ

平和

祈るよ

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

今年も

雪は容赦なくて…

 

どうか

 

この冬を

無事にのりこえてゆけるように

祈る…

 

ああ

わたし

何の備えもしてないなあ…って

 

 

きもち

つらい

 

ずっと

迷子

 

立ち往生…

 

しっかり…

 

生きているんだ

ありがとう

 

生きてゆく…

 

生きろ…

 

 

今日が

無事に終わって

 

ゆっくり

ほんのすこしでも

のんびり

 

なんにもしないで

 

なんにも考えないで…

 

休めていたらよいなあ

倒れていなかったら

 

祈ってます

 

かならず

かならず

無事に…🙂

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

おやすみなさい