雨が降っている
十二月の終わり
雪じゃない
雨なんて
ちょっと不思議
今年は
まだ雪が
おそろしくは降ってはいなかったから
なんとか
屋根も家も
雨つづきでも
持ちこたえるだろうなあ
と
雨垂れを聴く…
異音?
昨年には聴こえなかった
なんとも不思議に甲高い
おかしな雨音がしている
けれども…
もう見に行っては
だめ
もう
建物の隙間には
入ってはならない
雨に溶けた屋根雪が
落ちようものなら
ひとたまりもない…
雪は
水
重たくて
とても
おそろしくて
とても
きれい
雨も
水だって…
あの八月に
雨漏り起こさせた豪雨
こわかった
雨水の溝が何かの影響で
一時的に詰まっていたのでは?
と現場を確認した
工務店の社長が言ってたなあ…
その後
お盆の迎え火をたいていたら
あの
ごみのお方のごみ捨て
発覚したのだった
と言うか
まるで
すごく賢く
裏技でも使ってるみたいに
わたしに
わざわざ
家の方の雨水溝に
ごみ捨てしてるって
突然に!
ごみのお方が
得意気に言ってきたのだった
血の気
引いたよ
シーちゃん
人間ってなんだ?
って…
よくないとわかってるから
自分の方の溝には捨てなくて
うちのところなんだろうに…
なのに
得意満面の報告って?
ということは…
また
ごみ捨てはするんだろうな…
そうならば
わたしの
あの時の
真っ青で愕然とした顔
思い出したりしてくれないかな?
とおもったり…
無理だなあ
もうずっと
ずっとそうしてたんだから…
溝が詰まったらしくて
いま天井が雨漏りして
大変なことになってる
とは
ちゃんと
伝えておいたんだけれども…
その後
夜に何か持ってきてくれたり
メンターよこしたり…
年齢も離れていて
興味も感性も違ってて
そういう親しさじゃないのになあ
ご家族もいるのだけれど…
会話
まったくないって
人と
まったく話してない
といつも愚痴るのだ
なんか
怒ってる…?
でも
お仕事もしているしなあ
わたしは
ずっと
誰とも会話してないなあ
とおもった
人間として
人間と接触していないなあ…
って
そもそも
姉上さまと同居の時にも
いつも喋るのは
姉上さまで
わたしは
うん…うん…へえーっ?
と聴いてたんだなあ
二月からは
完全に隔絶?
わたし
人間とは接触してはいけない?
まともかなあ?
だいじょうぶ?わたし…
って
どきどきする
外出するのは
こわくなってしまい
食料の買い物だけで
それでも
とんでもなく緊張する
お家にいても…
ずっと
ずっと
過緊張がつづいてる
誰かと話したい
も
誰かにわかってほしい
も
ないかなあ?わたしは
とおりこしたかなあ…?
もともと
そうなのかなあ…
わかんないけど
わたしの好きなことは
ほとんどが
ひとりですることだ
と
あらためて知る
群れるのは
苦手
大好きな人
いるのならば…
ふたり
がよいなあ
最近は
時々
どっかで人間と接触すると
決まって
もう
意味不明な
恐怖で
死にそうになるのだった…
人間って
こわいなあ
っておもう
おかしな
冬の雨は今日までらしい
少しの買い置きの水が
ぜんぶ消費期限切れてた
ちょっとくらい平気だろ…
とおもい
何か
ちゃんと備えしなくちゃ?
とおもった…
水
なかったら
すぐに
命に危険が及ぶ人間
中村哲さんが
もとの緑の大地を取りもどそうと
水路の建設を命懸けでつづけたのは
水がない
というだけで
大切な命が失われて
人びとが故郷にいられない
過酷な現実
清潔も保てず
無論
医療は
全くかなわず
中村哲さんが医者であっても
全くの
無力で
病人たち
とりわけ小さな赤ん坊
子どもたちが
目の前で
死んでゆく
そのつらい現実に
堪えかねたからだ…
いてもたってもいられない
という
俺がやらなくて
誰がやるのだ…
という
昔の日本人の
義侠心
乾燥の地だけれど
それまでは自給自足していて
食糧自給率は100%だったという
人や
国や
神
信仰を
ひとくくりにして
すべて悪のようにして
めくらめっぽうに
一網打尽にしようとした米国
失われてしまう
自然や
小さな命
中村哲さん
おもうと…
わたしって
なんて
みみっちく
ちっぽけ
と
かなしい
孤独
というよりは
隔絶
孤絶
そういうわたしなのだなあ
と
こんな感情を
ここに
こう書くことさえも
罪深いことかなあ…と
そうおもうのだった
ゆるしてください…
と
中村哲さんの
命が奪われてしまったのは
雪降る真冬だった
冬の夜は
おそろしく冷え込んでいただろうなあ
そうして
今夜も…
祈る
一日
一日は
祈りと
仏さま
天国のひとと
いっしょにゆく…
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
てづくりした本棚に
本の整理していて
ふと
背表紙の
色ごとに並べかえてみた
いままでは
書物の内容ごとに分けていて…
きれいじゃないなあ…って
本
生きてる限り
よき友でいてほしいなあ…
眼を
また傷めたけれど
もう
くりかえした
炎症や痛みで
大きく見開くこと
かなり
むつかしくなったし…
それでも
失明しなかった!
ありがとう…
と
眼科の先生や皆さんには
かならず
いつもそのうれしいきもち
伝えている…
片方の視力で生きてるから
身にしみる…
この国は
それでも健常で
わたしにとっても
これは
最高な状態なのだ
ありがとう…
なんにもしないで
そのまま死にます
と
言ってたわたしなのだった
もしも
食べられなくなったら
自分なら
どうしてほしいか?という
ママの先生の言葉…
わたしは…
やっぱり
生きられるだけ
精一杯
一所懸命
生きて
祈って…
今日
生きていることが
ひとりで
つまらない
ちいさなことをして
今夜
こうして
生きている
ありがとう
と
言えること
それが
うれしい
それで
しあわせ…
水のタンクに
また水汲みしておいた
やかんがちっちゃくて…
10回くらい汲んでは入れて…
ほんと
つまんないわたしだ
このお水は
お洗濯に使いながら水を換える
めちゃくちゃ地道なことなのだ…
水
命の水だ
ありがとう…
明日は
来ないかも
と
おもう眠るまえに
今日を
ありがとうと
泣きたくなる…
あなたの
わたしの
明日が
無事にやってきて
よい一日になってほしい…
と
祈ります
今夜
休めていますように
倒れていませんように…🙂
かならず
かならず
無事にいてください
お水
飲んでね…
ありがとう
また
明日
おやすみなさい