家畜
という類いの
獣
なかでも
いのちを
いただく
ということの目的で飼育された
あるいは
治安や
古くは
労働力や移動手段として
ひたすら
人間のために生存し
供された
いのち
獣
仏さまは
畜類恩を報ず
という…
わたしたちは
この魂は
いかなるいのちあるものに
転ずるのかも知れない因縁
という
いのち
は
平等
殺生してはならない
でも…
ああ
また虫の季節きたなあ
台所
という言葉は
どうやら日本人の語彙から消えた
らしい…
どうやら
キッチン
に
置き換わったらしい…
詩人の女性が
威勢よく
時代時代で言葉は変わっていいんだよ!
と
断言してたの聞いた
そっか…
厨
台所
キッチン
いのち
いただくためのところ
いのち
つなぐためのところ
わたしは台所って言う
キッチンとは言わない
言ったこともないし
これから言うこともないな
たぶん
台所に
ダイニングテーブルだけ残っている
回転するダイニングチェアは
捨ててしまった…
捨てて
姉上さまに叱られた…
ごめん…!
古くて重たくて移動が大変なうえに
椅子の脚部分に
定期的にカビが発生してしまった
消毒の度
その範囲が広がってゆき…
移動時に
ぎっくり腰になりかけたのを機に
勝手に!
捨ててしまったのだった
お鍋の熱で天板が変色してるテーブル
だけが
でん!っと
台所を占拠している
発酵のための作業台で使ってて
手作りのテーブルクロスかけて
椅子は
丸椅子とバランスボール!
French目指して…カワイイ目指して…る?
つもり
古い台所
お掃除も
一所懸命してた
なのに…
ネズミ!
からの
虫地獄??
アリンコ大群来襲や
謎の黒い虫や…
いったい
どっからくるの??
で…
除虫菊の成分のみで
虫は殺さぬ殺せぬ?
お線香のように自然なもので作られた
日本製の蚊取り線香
使ってるんだけど…
ほんの
1センチほどを燃やして
蚊や蝿等が臭いを嫌って
侵入して来ないようにしていて
毎年
こつこつ
この方式で
忌避している
開放のところは
苦しくなって逃げてくれるのだ
もしも室内で
虫が酔って倒れて?いたならば
そっと
紙にのせて…
そっと
草むらにかえす…
生きててね
おねがいね
って…
だめかもしれないけど…
そんときは
ごめんなさいよ…って
けど
毎度
毎度
これ
我がため
だよなあ
と
きもちが
よどむのだった
虫にも
なるやも知れぬ…
魂とは?
吾
なのだろうな
と…
昨日は
蝿ではない何か黒い
丸っこい虫
除虫菊のお線香に酔っぱらって
台所の
通り道
目の前に
ぽとん…と落ちていて
まだ
生きていて
外に
草に
おいてやった
目覚めて
生きてくれてたらよいなあ
シーちゃん
いのちの
もと
ご飯
乳
煮干し
小さな魚
などが動物性蛋白質で
少しの缶詰めの他には
大豆が主な蛋白源となった
乳
は
仏教徒でも食べてもよいとか?
真偽は
あきらかじゃないけど…
精進料理に使われるって
どっかの料理研究家が言ってた
保存きくのと
苦手のコーヒーが
おいしく飲めるようになる!のと
自家製ヨーグルト
豆乳っぽい豆腐っぽい?のが
スキムミルクを加えることで
緩和され
乳酸菌が活性化してくれる
のとで…
ずっと
食べているんだけど…
牛乳捨ててる??衝撃
その
奇々怪々な
あんまりな
殺生もどきの現状
知って
おかしい…
みんなチーズすごい好きなんじゃ??
と
もやもやしてしまってたら
やっぱり
国産乳を
もうちょっとチーズ作りにまわしたら
牛乳捨てなくても
乳牛殺処分しなくても
酪農を
手放さなくても…
よいらしいのだった…
チーズにまわってほしい!
チーズ
大好き!
なんだけど
食べなくなった
ホントはね…大好きなのだった
弱った
獣
みたい
と
おもう
わたし
ずっと
引きこもり
の
診断?認定??みたいやつ
そんなの
とっくに
すべてに…
みんな当てはまってるし
って
しょんぼりした…
引きこもれ!
と
声高に語ってたのは?
吉本隆明だ
彼の膨大な著書のうちの
わたしアンテナ!に
かかった本たち
わずかだけど…
たいせつに
ていねいに
くりかえし読んでるな
と
なのに
その都度
わたしアンテナは
きもちは
少なからず
変わったり
揺れ動いたりしてて
あたらしく
響いてきてくれたり…
いや
ちょっと待って?
とも
なったりして
こんなんでも
おこもりでも
人は
変わってゆくのだな…
本たち
ありがとう
と
毎日おもうのだった
吉本ばななさんの本は
読んだことない
でも
どっかで
奈良美智さんについて語ってた
ばななさんの短文の
その
一言
一言が
まるで
わたしまでもが
たいせつにされ
いつくしんでいただいたようで…
母
みたい…
言いあらわせない
慈悲みたい愛情に
あふれていたので…
作品読んでないのに
好きな作家
な
きもち…
ああ
友情
真の友情
よいなあ
と
じんわりした
何度
読んでも
じんわり…
姉上さまを
おもった…
致し方ない
とはいえ
もろもろ
たくさんのものたちを
捨てるしかなかったこと
いつも
いつも
ごめん
っていう…
はらはらする
そんな
きもちといるのだ
そして
わたしを
養わせてしまっていて
お荷物で
申し訳ない…
ごめんなさい
と
おもうのだった
姉上さま
って
わたしにとって
いつしか
友
よりも
友
となってた
母
よりも
母
のような
そんな存在になってた…
そういう存在に
いつのまにか
なってくれていた
って
気づいた…
この
孤絶の
一年に…
いつかは
姉上さま
ママを
衰えたママのことを
母子の立場
逆転して
まるで
子のようにおもう…
と
言ってたなあ
とんでもなく
やさしいなあ
って
おもった…
わたしは…
と言えば…
いつまでも
いつまでも…
ママには
子の
まんまで…
介護してても
おしまいまで
ママに
がんばれ…
って
上手だ…
って
そう
言ってもらっていて
もう力が入らなくなった震える手で
必死に
ベッドの手すり
つかもうとしてもらったりして…
わたしを
最後まで
助けようとしてくれてた
ママ
その
きもちが…
いつまでも
あって…
泣けてしまうよ
いまも…
ありがとう
戦争も
争いも
無い世界がよいなあ
獣
ではない
人間
人間の
いのちの
恩
それらにみちた
それら
めぐる
平和な世界が…
祈ろう
ママ…
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
高い空に
みちてきて
かがやく
お月さま
こうこうと…
ありがとう
夜が
しあわせなきもちと
ゆっくり
ゆっくり
無事に終わり
明日も
かならず
目覚めて
かならず
かならず…
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい