シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

真冬

雪が

のそのそ

きりなく降る夜

 

見上げていると

 

空に

のぼってゆく錯覚に陥る

 

そんな夜の

月に

 

幾度となく

雪と

いっしょに

わたしも

 

わたしの

こころも

ひきあげられて…

そうして

 

パパとママのお見舞いと

魔窟と化した場所の

お片付けと

 

一日

一日

つなげてもらった

 

 

あれから

ほんとうに

空を見るなあ

シーちゃん

 

今夜の月も

とても

とても

うつくしい

 

神々しい…

こわいくらい

きれいだ

 

 

月が

天国みたい

っておもうと

 

ふりそそぐ

月の光は

階段で

 

天国へは

階段がある

って

 

 

うん…

レッド・ツェッペリンなんだけど…

 

うわー…

ママ

足が片麻痺なのに

どうするの?

とか…

 

ばかみたいことで

泣きそうになってたな…

 

 

月や

星や

 

花の

 

うつくしいことに

 

理由や

意味も

ないとおもうと

 

今日の

この月が

もしかしたら

 

眺める

最後の月かもしれない

とおもう

 

 

気がついて

 

月と

出会えて

うれしい

とおもう

 

ありがとう…

 

 

無意味で

暴力

悪の

戦争が

 

この世界から

なくなってほしい

月に

祈る…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

ひたすら

食べて…

 

朝の

ひどい立ちくらみ

目の前

まっくら!

 

夜には

おさまった

 

発酵マーマレード

成功して

 

小分けして

冷凍した

 

 

おだやかな夜

 

無事に

終わっていますように

 

しっかり

食べて

お水も飲んで

 

倒れてませんように

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

おやすみなさい