シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

ともしび

あわい

期待?

 

いや…

 

逃げだ

 

毎日の

逃げ…

 

 

毎日

毎日

見て

 

確認して

 

とっくに!

 

確信してた

はず…

 

 

うん

仕方ない

自分に言った

 

 

古屋は

住む者を

守ってはくれないのだ

 

それは

すでに

わかっているんだけど…

 

昨年の大雨からの

異変

 

被害

 

やっぱり

拡大した

 

屋内の

叩きに

しみて…

 

一年経過して

 

ひどくなって

 

ひろがって…

 

 

その大引

もうすぐ腐るね…

シーちゃん

 

露出した

太い木部

かまち?

大引兼ねて

叩きに接していて

 

しみて

 

浸透して

上がって

すっかり水が

しみ込んでしまってる…

そのうち

 

腐る…

 

 

ううん…

 

ここだけ

じゃない

たぶん

床下は

 

見えない部分は

 

もっと

すごいんだろう

いや

 

すごいはずだ

 

仕方ない

仕方ないよ

 

自分に

何度も

 

何度も

言った

 

 

だからだなあ…

 

いくら

猛暑とはいえ

 

あまりのカビで

 

派手に

お家中

カビが!

あんなに

 

あんなに!!

生えまくったのだなあ

そうだ…

 

そう

考えるのが

きわめて

妥当だよ

と…

 

冷静に

自分に

言った

 

昨日の

夜のこと…

 

 

 

昨日書いた

目処?

あきらめ??

とは

 

そういうことだ

 

そういう結論を

 

ようやく

受け入れた

ということ

 

 

つかれた…

ずっと

つかれてるなあ

 

 

ひと

こわくて

 

食べるための

お買い物

以外

 

お買い物

ひとつも

できてない

その他の外出も…

 

でも

食べることは

つなげられてる!!

すごいことだ…

って

 

今夜は

おもった

 

ありがとう

 

 

 

 

もの

大量の

ものたち

買い込まれたまま

 

たいせつにされないまま…

 

放置され

 

朽ちて…

 

お家

然り

 

いまさら

だ…

 

 

大引

すぐには

腐らなくても

古屋

直すあてもない

としても…

 

その部屋

 

パパの部屋で

あの

物置部屋なんだけど…

あわれすぎて

泣けてくる

 

せめて

早めに

ちゃんと

もの捨て

終わって

 

空っぽにしてあげないとな…

ごめんなさい!

って

 

パパに

謝ってた

 

 

もしもの

崩壊

 

倒壊

想定して

 

あきらめて

捨ててゆこう

 

 

昨日の夜のことなのに

 

なんだか

気のとおくなるようで…

 

へとへとになってる

 

 

昨晩は

ほとんど

眠れなかった

 

今日は

すぐに

起きて

さっそく

 

少し

取り掛かったのだけれど…

 

暑くて

猛烈な湿度で

 

このところの

体力の無さで

 

倒れる?

死んじゃう??

 

って

なった

かなしくなった

 

 

いまさらだ

 

いまさら…

 

仕方ない

 

休み休み

つづけて…

 

 

ひとは

つくづく

 

ともしび

たよりにして

そうして

生きてるなあ

おもった

 

この世には

生きた

にんげんには…

 

ただのひとりのひとも

こころかよわせられる

ひと

わたしには

いない…

 

 

なんにも

みれなくなり

 

なんにも

きけなくなり

 

ひと

には

 

誰にも

 

なんにも

言えなくなった

 

伝えられなくなった…

 

そんな

わたし

なのに…

 

わたしは

そういう

わたしを

 

自分で

照らすのだ

 

 

わたしの

たよりは

 

わたしを

わたしの

ともしびとして

 

 

わたしの

内にも

いてくださる

ほとけさまを

 

たよりにして

 

 

祈って…

 

いま

できることを

つなげてゆく

それだけ…

 

 

ありがとう

 

 

この

たよりない

わたしの

 

ちっぽけな

 

ちっぽけな

ともしびだ

 

 

消えないでください…

 

あわれんでください…

 

 

祈りと

 

いちにち

いちにち

生きてゆけるように

 

見失わないで

ゆけるように…

 

 

 

まずしくも

ささやかにも

 

ほとけさまへの

 

パパママへの…

 

支えてくれている

姉上さまへの

 

その

慈悲への

 

おもい

祈り

 

つなげさせてください…

 

 

 

ちっぽけで

まったく

取るに足らなくて

 

こんな

お片付け

くらいしか

できること

ないのだけれど

 

 

ごめんなさい…

 

 

ごめんなさい…

 

ありがとう…

 

 

 

 

カビだらけの

ものの中から

 

ふらふら

倒れそうになりながら

 

救える

きっと

救わなくてならないだろう

ものを

取り出し

 

必死に

消毒した

 

 

とはいえ

 

他への

汚染も恐怖なので…

 

湿気って

湿っている大引は

露出部なので

すっかり

 

解放して

その辺りで

乾燥させておくことにした

 

これらは…

 

もうすでに

ネズミに汚染されたのを消毒して

取り置いたものたちだ

 

ひたすら

ため息…

 

仕方ない

仕方ない…

 

 

 

あわれな

ものたち

 

あわれな

お家だなあ

 

 

だけど…

 

どこへも

ゆけなくなったわたしだけど

 

住むお家があって

 

今日は生きていて…

 

 

ありがとう

 

ありがたく

 

ありがたく

祈った

 

 

 

ここを

草庵と

 

いまを

漂泊の

旅の

 

その

途中

 

おもおう…

 

 

どうしたって

どう

言い聞かせてみたところで

 

 

つらくなるし

 

かなしくなる

 

 

けれども…

 

 

 

パパママは

もう

立派に

お浄土に渡していただき

 

あちらで

修行してくれてるのだ

 

 

姉上さまは…

 

弟たちは…

 

どうか

 

どうか

 

健康でいてくれるように…

 

 

祈って

 

祈って

生きてる

 

祈って

 

生きよう…

 

 

 

平和

祈った

 

祈る…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

使ってない

家電にも

びっしり

カビが発生した…

 

これらも

 

ざっくり

消毒したけれど…

 

使用するのは

とても危険

 

 

家電リサイクルに出せるように

まずは

パパの物置部屋

 

もの

ぎゅうぎゅう詰め

からの

 

脱却

そこからだ…

 

 

 

ここで

生きて

 

ここで

死ぬんだな…

 

朽ちてゆくお家に住んで

 

日に日に

おもう

 

あきらめる

と言って

 

あわれな

古屋

みわたしてみれば

 

 

よくがんばってくれてるなあ…

って

 

おもわず

 

なでなで…

 

ありがとう

 

ねぎらった

 

 

それから

 

今日も

お掃除した

 

 

ありがとう

 

 

 

わたしは

わたしの

内の

ほとけさまと

 

その

ともしびと

 

ずっと

ずっと

いっしょに

 

生きてきたんだなあ

 

ありがたく

お掃除した

 

 

まったく

食欲なかったけど

 

一所懸命

 

一所懸命

食べた

 

たくさん

食べた…

 

 

ありがとう

 

 

眠たくて…

 

ふらふら食べて

おお…餓鬼みたい

って

 

おののいた…

 

ああ…

もう

おっきくしなくて

いいんだなあ

って

いまごろ!

気づいた…

 

 

泣かずに…

 

あわれなものたち

 

きちんと

 

きちんと

お別れしよう

 

できるように…

 

 

なんにも

考えられない夜…

 

 

救急車

ゆく夜

 

助けてもらって…

 

 

助けてあげて…

 

祈るしか

できない

 

 

無事に

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

お水を飲んで

眠ろうね…

 

明日のために

 

眠ろう…

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい