我れ昔より造る諸の悪業は
皆な無始の頓瞋痴に由る
身口意従り生ずる所なり
一切我れ今皆な懺悔したてまつる
われむかしよりつくるところのもろもろのあくごうは
みなむしのとんじんちによる
しんくいよりしょうずるところなり
いっさいわれいまみなさんげしたてまつる
一日
暗い
雨の金曜日
法然さまについて
ひもとかれた書物
すこし
読む
いとぐち
道を
もとめて
安心
もとめて
平和
もとめて
かすかな
いとぐち
でも
と
わずかの
ことでも
と
自分を
動かして
雨なので…
朝から
つまらぬ失敗ばかりして
余計の手間ばかりかけて
食べる
のための
洗う
の
ための
仕度をした
あの
シリコンコーティングみたいに
化学的合成洗剤が付着し劣化した
ママの使っていたバスタオルは
どうしても
捨てられず…
あれから
毎日
毎日
石鹸水で洗い
水を換え
浸け置き
あくる日も
その
同じ行程
くりかえし
今日
ようやく
手に
不気味な感触しなくなり
鼻に
刺激となる化学的芳香も
消えてくれた
うれしくなった…
ズボンは
姉上さまの古いズボンだけど
同様にして
たった
一本
だけど…
救えた
純石鹸成分は
ヤシ油などの
油脂より作られるので
劣化すると
黄変して
古い油のにおいになる
安全ではあるんだけど…
取り置くには
定期的に
その変質を洗って
古くなった石鹸成分を
落としてあげる必要がある
でも
人体
環境には
無害ではないにせよ
悪い影響を減らせるのだ
あいまに読んだ本で
聖僧
ひじりそう
という言葉を見つけ
庶民の
悩み苦しみのため
出家するでもなく
自らの篤い信心により
ひとびとを
助けようと
救おうと
身を捧げて
こころ砕いて
奔走する
市井の
菩薩
のようなひと
そんな
聖僧が
居たという…
法然さまも
その
ひとりとなって
共に
かなしんでいたのだろうなあ…
と
胸が
あつくなった
なんの役にも立たないわたしだけど…
ここから
この
身口意によって
この先
同じ罪を為すことなく
悪業を
かさねることなく
懺悔と
祈りと
ゆこう
と
祈っていた
シーちゃんと…
ぬいぐるみだけど
ママが
一所懸命
お世話してた子だ
生きてる?
とは
おもわなかっただろうけれど
一所懸命
なでてくれたなあ…
ありがとう
いとぐち
もとめて
いま
生きて
ゆこう
獣のように…
厭きずに
いま
ゆこう
道元さまも
法然さまも
天台の学僧としてつとめ
それぞれの
もとめる道へと
みちびかれた
すべてを
おのれの
考え得る
すべてを
学ぼうとつとめた
お釈迦さま
の
みおしえ
その
みこころ
に
そうてゆこうと…
身を
こころを
尽くした
ひと
生まれてこられたこと
が
ほんとうに
幸運
幸福
と
そうして
すこしの
学びを
ここに
あたえられ
姉上さま
という
縁に
その
慈悲に
めぐまれて
ここまで
生きてこられたこと
いま
祈りと
あること
ただ
ただ
ありがたく
祈る
ばかりの
夜…
平和の
道へと
お導きください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
一瞬
先も
わからないわたしたちに
わたしに
ここを
道場と
生きよ
と
さとしてくださった
すべての
仏さま
お祖師さま方
それから
今日は
稲荷大神さまの日
小豆ご飯をお供えして
祈る
一日
ありがとう…
生まれてこられなかった
わたしたちの兄を
もう
パパ
ママと
いっしょで
修行してくれている
と
祈っていた
一日
一日
なにかしら
あかるい
いとぐち
もとめるならば
厭きず
もとめるならば…
お示しいただくこと
かならず
道は
つながってくれること
祈っている
夜です
倒れていませんように!
寒い冬が
もう
すぐ…
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい