命日
も
はじまり
仏と
なれた
はじまりの日
いちばん
はじめの日
ちくちく
ちくちく
きんちゃく縫いながら
そう
おもい
そう
おもえたら
うれしくなった
出会いの
はじめ
の
あの日
みたいな
よろこびの
いちにちだ
おんなじだ
シーちゃん
って
雨の朝
寒気がして
ちょっと
さみしい
朝
いちにち
ずうっと
さみしい…
寒さに
よわい
とても
よわい
けれど
たえる
なぜか
すごく
たえる
それで
あなたは寒がりじゃないね!
と
そう
姉上さまは言ってくれてた
それで
そうか…
と
おもったけど
自分では
わからない
猛烈に
寒がり
と
そう
おもってる
とにかく
もう
猛烈に
重ね着するんだから
寒いので
しっかりと着込みたいのだけれど…
苦手の化学繊維が
ますます苦手になってきた
木綿の衣類たちは
どんどん着て
まいにち着て
ここのところ
つぎつぎと
寿命を
まっとうした…
普段着に
セーターやカーディガンは?
なぜ?
どうしても
お出かけ用?
こんなに
たくさん!
と
どれも
たいせつにしていて
どれも
長持ちしてくれてる
ニットを吟味してた
けど…
やっぱり
お出かけに着る用
と
おもわれたのだった
お出かけしないのに?
お出かけできないのに?
普段に
おろしたら
あたたかいだろうに…!
と
何度も
何度も
自分に言い聞かせるように
おもったんだけれど…
木綿の普段着は
やっぱり必要で
必需品
ともわかって…
お買い物恐怖症??
捨ててるうちに
そんな
謎の?罪悪感が芽生えていて…
セーターとカーディガン
とりあえず
一枚ずつ
洗おう
と
お下がりで
もらった時から
ちょっとカビくさかったのも
たいせつに洗って
ずうっと着ている
英国人のように
溶ける?まで着たら??
patches
つぎあてして
普段着にするんだ
とか
ああ…
と
自分に
呆れた…
生まれながらに
お下がりの
はじまりも
お下がりのわたしなんだなあ…
って
でも
それで
もの
たいせつにすることの
尊さ
清々しさ
知ったんだなあ
ありがとう
と
祈る
今日
いま
この
いま
が
はじまり
そして
おしまい
明日は
ないかも…
なんにも
いらないよ
と
平和がよいなあ…
と
祈る
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
仏さまの
大悲
いつも
まもられている
と
ささえられている
と
ありがたく
ありがとう
と
祈る…
きんちゃくは
ハギレ
すべて
使って
patches!
つぎはぎ紐の
ポシェットになるところ…
ありがとう…
お布団の下が
結露しはじめる季節になって
雨の朝なのに
日当たりの窓のところで
すこし
干した
風が
通るだけでも
カビは防げる
姉上さまが買ってくれた
スポンジ?みたいな
プラスチック製の
タイル状のマット
敷こう
もう
冬…
また
ひとりの
冬
生きてる
今日
いま
に
ありがとう
言おう
姉上さまに…
ありがとう…
ごめんね
いちにち
あること
あたえられたこと
ありがたく
ただ
祈る
夜
雨の音
よわく
しずかになった
ありがとう…
無事に
と
ただ
無事に
と
ずっと
祈っています
倒れないように…
倒れていませんように…
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい