シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

生きておりなさい

ひとは

 

ひと

となって

 

生まれてこられるまでにも

 

幾多の

難題を

こえて

 

こえて

 

生まれてくるんだろうなあ

って

 

ずっと

おもう

 

 

そして

とても

はかない

 

いのちは

はかない

おもう

 

 

十代の

病の時には

 

なんでもないような

とても

疲れて

ただ息苦しい

というだけだよ

 

診てもらったら

 

すぐ入院

となって

 

車椅子が

出てきて

 

拒否しようとしたら

 

心臓が止まってもいいの!

 

それまで

やさしく接してくれてた

おだやかな看護師さんが

 

豹変して…

 

なんのこと?

って

驚いた

 

死ぬかも…

って

おもうのは

 

そう

あつかわれるのは…

 

 

とんでもなく!

 

おっかないんだなあ

おもった

 

 

お医者は

きらいだ…

 

病院

とにかく

 

きらいだ…

 

 

死ぬなら

死のう

 

そう

生きてる

 

生きてきた…

 

 

いま

わたしの

お片付けは

 

死のお片付け

 

 

わたしは

よわい

 

つよくないので…

 

パパ

同様に

よわくて

 

明らかになれば

 

同じような

 

パパと

似たような

行動をして

 

同じような精神の動揺を

くりかえし

 

似たような

ところへと

 

おしまいの

おしまいに

やっと

 

やっとこさ…

たどりつくんだろうな

わかっているのだ

 

だから

片付けてる

 

すでに

いまさら

かもしれないし

 

それは

 

そして

 

全部が

わたしで

 

すべて

思し召し

 

幸福

 

 

生きてる

今日

 

いま

とても

しあわせ

 

この

いま

 

はじまり

 

おしまい

 

つなげて

つなげて

 

ほんとうに

お片付けは

地道で

 

生きるだけ

のようなわたしで

 

生きてること

幸福の

すべて

となって…

 

すこしは

かしこく

 

すこしは

学べないものか

本を

読んで…

 

 

パパだって

いや

むしろ

 

若き日のパパの本棚や

書き残してあった日記?

子どもの頃に

見てた…

あれらは

残して置いてほしかったけど

 

パパが自分で

いちばん最初に

全部

すっかり

処分してしまったんだけど…

 

あの

パパの

こころの足跡

知っているから…

 

わたしなんかよりも

もっと

純粋に

 

もっと

やさしい

こころで

 

ひとを

おもい

 

道を

もとめていた

魂の

一部分を

 

知っているから…

 

一部分

言うしかないのだけれど…

 

 

もう

あちらで

 

お浄土で

 

修行していてくれる

仏さまの

パパだから…

 

もう

きよらかな

 

あの

旅立ちの

あの時の

あれが

パパだから

 

 

ありがとう!

 

ありがとう!

 

って

 

パパのお部屋

また

ちょっとだけ…お片付けした

 

ごめんね…

 

鼻水が

止まらなくなって

左目だけ

止まらなくなってしまって

 

中断…

 

ごめんね…

 

 

すごく

こわがり

なのに…

 

あたえられたならば

ありがたくいただき

死ぬなら

死のう

 

 

そう

おもって

 

ひたすら

ひたすら

いま

 

一所懸命に

生きてるのは?

 

いけないこと?

シーちゃん…

 

 

落ち込み?

 

沈み込んでいても…

 

ひとつは

つなげて

 

 

生きてる…

 

ありがとう

 

 

 

中村哲さん

どんな

お坊様よりも

お坊様

みたいで

 

 

生きておりなさい

 

という

あの言葉

 

まるで

 

自分が

言われたように

 

いつも

いつも

こころにある

 

 

お坊様のような

やさしさ…

 

 

そんな

大慈

大悲

お坊様が

 

巷に

 

市井に

 

すぐ

隣に

いたら

 

いてくれたら

よいのになあ…

いつも

おもう

 

願う…

 

 

パパ

ママの

人生の終わりに

 

その

途中に

 

支えてくれた

すべての

ひとたち

 

医療の

介護の

専門であっても

 

ひとり

ひとり

それぞれの

苦しみとあって

 

迷いとあって

 

初めて

 

そうか…

専門と言えども

誰しも

それぞれ

死に向かう患者を

目の前にしているのだから

 

同じように

 

いや…

仕事

business

の故に

 

さらに

 

苦しいのだなあ…

 

わかったのだった

 

生きてゆくひと

死にゆくひと

 

それを

みまもり

共に

苦しむひと

 

そういうひとたちの

隣に

 

やさしい

お坊様

いてくれたならなあ…

願う

 

 

 

医師である

中村哲さんが

 

engineerや

宗教者

お坊様

みたいになったのも

 

やさしくて

 

苦しかったんだ…

 

いつも

祈ってる

 

いまは

やすらかに

修行をして

祈ってくれてるんだなあ

って

 

わたしも

祈ろう

って

 

生きておりなさい…

 

うん…

生きてる

 

 

ありがとう

 

祈る

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

誰しも

明日は

ないかも…

 

おばあちゃん観察?

すでに

研究?

辟易しかけて…

 

もう

わたし

おじいちゃん見習いになるぞ…

ってなってて

 

そんなときに

ただ

ひとり

 

いつも

こころ

洗われるみたいな

うん

そうだよね

ってなる言葉

 

ごく

自然に

さらり

くださる年かさの女性が

 

ずっと

死ぬなら死のうと生きてる

 

言ってて

 

お寺さんというところは

信心のことを相談するところとは

おもってない

信心は自分のこころのことだから

 

言ってた

 

なんだか

ほっとした…

 

なんだか

ほんとうに

 

ありがたく

 

こころづよく

 

あたたかい

おもいがした

 

 

 

ありがとう

 

 

ニットの吟味

ママとお揃いのカーディガン

ママのが二枚

わたしのは一枚

 

わたしのために!

ボタン

かわいいのに

取り替えた

 

姉上さまが買ってくれて…

 

寝たきりの

通院に

ひとりで

お着替えさせるのに

 

下手くそ!で

 

一枚は

破れてて…

 

繕って

 

これ

 

わたしの

通院に?

 

あたたかく

着てゆこう

 

ママ

お針

お片付け

手伝ってくれてるなあ

 

ありがとう

 

祈った…

 

 

ありがとう

 

 

生きてる…

 

 

ありがとう

 

 

いちにち

いちにち

 

あたらしく

いただいて

生きてる

今日

 

いま

 

無事に…

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

なんにも

かかって?

感染していませんように…

 

無事を

祈っています

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい