シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

くらべられない

こえ

それぞれの

 

地震の被害に

あわれた

かたがたの

 

こえ

ラジオで

とどけられていた

 

ひとり

 

ひとり

 

被災者

括られているひと

 

ひとり

 

ひとりの

 

苦悩

 

くらべられない

 

すべて

ちがい

 

ひとり

ひとり

 

くるしみ

かなしみ

 

知らされる

 

 

 

そうだ…

 

ほんとうに

 

くらべられない…

って

 

つまる

 

なにひとつも

 

くらべられない…

 

 

おろかさ

つないでるなあ

 

ごめんなさい

 

ありがとう

お祈りしていた

 

 

また

腫れて

よく握れない手で

 

氷みたいな水で

小物を洗った

 

いま

できることだ…

ひとつ

でも…

シーちゃん

 

 

あいかわらず

身動きとれず

 

いま

 

いま…

祈り

 

ただ

つないでゆく

 

 

寒さに

目覚めた

 

ありがとう

目覚めに

言うことのできた

 

幸運

 

幸福

 

すぐに

ありがとう

言うと

 

 

昨日

読みかえしていた

V・E・フランクル

本の

 

人生はそれ自体に意味があるわけですから

 

どんな状況でも人生にイエスと言う意味があります

 

 

本の

おしまいのところ

うかんできてくれた…

 

 

よく

生きてこられたねえ

 

って

 

自分に

言ってた

 

 

 

年末

えっ…

あれ?

っていう

 

もうれつ

おそろしい

おもい

していて

 

しばらく

恐怖

ばかりに

なっていた

 

罪悪感に

苛まれ

 

ますます

眠れない

 

ますます

罪悪感

つのる

という

 

ただ

生きる

だけ

 

そこに

 

地震が起きて…

 

なにがなんだか

わからないほど

 

 

かなしくなった…

 

足指

しもやけ

その腫れ

痛みで

 

歩けなくなって

 

それでも

罪悪感…

 

 

 

パパの

おしまいの言葉

 

みほとけの

みおしえ

 

みんな

 

どっかに

しまいこまれてた…

 

 

ひとり

ここに

 

おしまいに

 

ありがとう

そう言って

 

そう

言えるように…

ねがった

 

お布団

すっぽり

かぶって

 

般若心教

おとなえしてた

 

 

それでも人生にイエスと言う

 

 

強制収容所

収容されたひとたちが

自分たちでつくり

うたってた唄

という…

 

 

生きて

 

目覚められて

 

食べること

できた

今日

 

お祈り

つないで

 

しすかに

祈る

 

 

ただ

祈る

 

 

 

ここ

これは

生きてる報告

 

ただ

それだけで

 

 

しあわせ

すべては

 

いま

 

いま

あること…

 

 

ありがとう

祈る

 

 

 

 

 

今日が

 

夜が

 

無事に

終わってくれますように

 

 

明日

無事に

目覚められて

 

いま

かならず

つながってくれますように…

 

祈ります

 

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい