シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

いたわしい

ここに

お家に

 

パパに

ママに

 

いつも

あった

おもい

 

いたわしい

という

おもい

 

もとは

 

かなしみ

 

 

かなしさ

ともに

 

ともに

あって

 

いつしか

 

いたわしい

ただ

 

いたわしい

という

 

おもいになって

 

その

おもい

つなげて

 

つなげて

 

いつくしむ

なって…

 

そんな

 

あたたかな

おもい

なって…

 

その

おもい

ことさら

つよかった

パパ

 

おもって…

 

無心に

祈る

今日

 

ありがとう

 

 

 

お話してた

パパと

 

 

やさしさ

いたわしさ

いつまでも

 

ここに

あるなあ…

シーちゃん

って

 

おじいちゃん

かわいそうな死

遂げた

おじいちゃん

 

おもっていたなあ

パパ

 

おじいちゃんが

パパに

さずけた言葉

いくつも

 

いくつも

わたしに

きかせてくれた

 

ありがとう

って

 

いっぱい

いっぱい

つたえていた

 

お仏壇のまえに

いつものように

正座して

 

お祈りして

 

食べて…

 

 

パパが

パパの年代よりも

もっと

うえの

 

もっと

古い時代の

映画

好きで

 

お相撲

好きで…

 

なぜか

自分は飲まない

ワイン

いつも

あって…

 

みんな

きっと

おじいちゃん

おもってて…

 

 

いつも

いつまでも

 

いたわしく

 

いっしょに

いるように

おもってて…

 

 

母親の

ほんとうの母親の

記憶

さえ

ひとつも

なかった

パパ

 

おじいちゃんが亡くなったとき

もう

親で

 

でも

やっぱり

子で

 

 

神仏

祈り

たいせつに

 

そうして

生きてこられた

いたわしい

という

おもい

 

ありがとう

祈る

 

 

暴力も

暴力的なことも

好まなかったのに…

 

ただ

一度

 

姉上さまを

もうれつに怒った

若き日のパパ

 

あれ

おっかなかったよ…

 

なんで?

って

いま

いまさら

 

遺影に

きいた…

 

そういえば…

 

姉上さまを

 

もう

すっかり

おとなも

おとな

姉上さまを

 

あまりにも

心配しすぎて…

 

その頃のこと

よみがえった

 

 

なんか

おんなじ

いたわしい

っていう

 

そういう

おもいか…

って

 

 

でた

 

 

 

 

こちらの

方言に

 

いだわしい

という

言葉あって

 

あわれ

かわいそう

 

もったいない

 

ぜんぶ

いだわしい

言うのだった…

 

おもい

いたみ

 

いとおしむ…

 

 

雨の

 

 

灯油

古灯油入り古ストーブ

焚いて

それきり

 

大きな灯油ヒーターは

 

つけられなくなってて…

 

おお…

病んだ…

 

病んでる?

って

 

自分の

こころに

きいてみた…

 

おっかないんだけど…

 

あたたかな冬

とはいえ…

 

よく

この冬

ここまで

 

生きてこられた…

 

ありがとう

お祈りした

 

 

火の玉…?

 

なんのことなのだ…

 

ラジオ

消した

 

 

 

 

神も

 

仏も

 

 

天も

 

みまもっていてください

 

 

天国に

 

お浄土に

 

祈っていてください…

 

おみまもりください…

 

 

 

いま

 

無事で

 

やすめていること

祈ります

 

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい