シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

とおすぎる

奈良美智さんの

展示会

 

とても

にぎわってるみたい…

 

こちらでしか

開催してない

 

だから

日本中から

来てくれてる

って…

 

 

こちらだけで

 

限定して

開催してくれてる

っていうのに…

 

 

とおすぎる…

 

わたしには

 

手の

とどかない

とおい

 

とおい世界…

 

 

この目に

 

絵具の色

 

かさねられた

ふかく

繊細な

色調

 

そこで

だけ

感ずるもの

 

わきあがる

こころの

動き

 

 

おもっただけで

 

泣けてしまう…

シーちゃん

 

どこへも

ゆけない…

 

 

 

普通

とか

 

愚か

とか

 

そんな表現

しただけで

 

怒り

かってしまったり…

 

だあれも

みてない

とは

いうものの

 

ブログさえ…

 

 

というのか

 

言葉

って

 

ほんとうに

おそろしいなあ

 

傷つき

怒るひと

あるならば

 

ごめんなさい

しか

ない…

 

ごめんなさい…

 

 

 

ことこまかに

書くつもり

いっさい

ない

 

ほんとうに

 

普通

 

とおすぎる

 

ほんとうに

まさしく

 

ほんとうに

愚かな人間

 

 

ごめんなさい

祈る

 

ごめんなさい

よりも

 

もっと

 

もっと

もっと…

 

たくさん

 

たくさん

 

ありがとう

 

つなげて…

つなげて…

祈る

 

いま

できる

ひとつ

 

つなげて…

 

夜に

なった

 

ありがとう

 

 

 

真夜中

眠れないとき

ラジオ

きく

 

お国の

ラジオ

 

真夜中は

もっと

年かさの

ひとたちのため

 

古い時代のこと

音楽

それから

 

古典芸能や…

 

傷つけられる

おそれ

 

ぎょっ…

とする

言葉も

 

すくなくて…

 

 

パパの愛した曲

 

大好きな落語

 

きくことない演歌や

 

それを

ふかく

掘り下げる

作家の言葉

 

 

いつか

 

 

あかりが

ほしいよ

 

みちが

あんまり

とおすぎる

 

 

っていう…

 

演歌

せつせつと

うたわれて…

 

それ

 

求道

 

仏道

もとめる

その

おもい

って…

 

びっくりした…

 

 

淡谷のり子さんは

 

演歌なんて

だいっきらい!

あんな貧乏くさい唄

 

 

そう怒っていたらしい…

 

 

演歌

いえども

 

ひとくくり

には

できないのだなあ

って…

 

怨歌

そう

作家先生に

言われていたという

藤圭子さんの楽曲は

 

ぞっとするほど

ひとの

こころの奥

 

気づいてもないような

触れてならないような

ずっと

ずっと

奥のところ

 

嘆き

かなしんで

 

それでも

生きている

そんな

せつない

 

せつない

ものすごいうただった…

 

宇多田ヒカル

お母さんで…

 

かなしい死

遂げてて…

 

 

jazz

blues

ほんとは

そちらを

うたいたかったんだって

 

あの

時代の芸能界は

おもっただけで

 

あらゆる

欲望

そればかりが

うずまく世界

って

 

いとも

たやすく

想像できてしまうから…

 

 

けれど

 

かならず

お浄土に

むかえられている

 

うつくしく

うつくしく

いてくれてるなあ

 

修行してくれてるんだなあ

って

 

あわせて

 

きいてたのだった

 

 

それにしても

 

とおすぎるなあ

すべて…

 

でも

 

ここに

 

ひとり

 

ちっぽけな

ささやかな

祈る

こころ

つなげて

 

さらに

さらに

ちいさすぎる

平和

つなげて…

 

 

目の前の

ひとつ

 

つなげてゆく

 

生きてる…

 

 

ありがとう

 

 

もう

二度と

編んでもらえない

亡くなったおばさんが

ママのために編んだカーディガン

 

ボタン

また

とりかえた

 

ママが

わたしにくれたんだから

きっと

わたしなら

よろこんで

 

ずっと

着てくれる

って

そう

おもったんだろう

 

いちばん

好きなボタンにした

 

そしたら

 

とっても

わたしらしくなった

 

姉上さまが

パパのために

編んであげたカーディガンも

 

いっしょに

ボタンとりかえた

 

かわいい!

っていうのにした…

 

 

ありがとう…

 

 

とおすぎる

 

ずっと

歩いてるなあ

 

こつこつ

ひとつ

つなげて

 

すっかり

空っぽ

まで

 

できたところ

あるんだから…

 

ありがとうだなあ

 

お祈りした

 

 

 

今夜も

寒い夜になった

 

いま

無事に

 

平和に

祈ります

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

倒れていないように…

 

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい