シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

われひとり悪

うつらうつら

 

昨夜

眠ったり

さめたり

 

 

さめては

生きるを

いのちを

おもっていた

いま

まだ生きているなあ

って

 

 

ありがとう

言っていた

 

 

あたえていただいた

いちにち

 

ありがたい

いちにち

そう

おもうのに…

 

つらく

くるしい

かなしい

 

しばらく

お念仏を

くりかえしてた

 

風の音が

おそろしい…

 

また

屋内の

たたき

木部に雨水わいて

しみてるなあって

 

重たいきもちになってきて

 

でも

 

お家

まだ

壊れていないよ…

ありがとうだよ

ってなった

 

重たいもの

おしよせてきたならば

 

われひとり悪

 

自分に

くりかえし

言い聞かせる

 

いま

この

重い

こころ

 

見つめる

 

いま

こころ

 

 

いのち

わがものとしてしまう

むなしい

こころだよ

おもっていた

 

悪だ…

 

もっとも

 

 

 

生きる

 

生まれる

同じ

 

生まれてこられた

ありがたさ

 

生きて

ある

いま

その

ありがたさ

 

 

ひと

生き死に

えらぶこと

できない

 

できないまま

わからないまま

 

生まれて

 

生きて

 

死ぬ

 

わがもの

として

断つ

けっして

してならない

 

いのちというもの

そのように

なっている

 

できないように

なっている

 

ありがたい

いのち

 

すべて

 

ありがたい

いのちだ

 

ありがたい

いま

 

 

いのち

あたえられて

いま

 

ありがとうだ

シーちゃん

って

 

起きられた

 

すぐに

お仏壇へ

起こしてくれてありがとう!

ごあいさつした

 

ありがとう…

 

 

気がかりのところ

いちばんに

消毒してから

開放しておいた

 

それから

神仏のお仕度をしていて

 

つねに

よぎってしまう

とりこまれてしまう

あの

悪の

おもい

 

生きていてよいのかなあ…

 

という…

 

あれこそ

 

いのち

わがもの

とする

悪だ

って

 

おそろしくなった…

 

かなしくなった

 

 

そう

おもうわたしであるならば

 

もっと

悪を

おそろしい悪を

つなげてしまうよ

って

 

われひとり悪である

そのこと

 

いつも

いつも

刻みつけてゆくよ

 

忘れて

生きてはならないよ

自分に

言った

 

おろかは…

 

いつも

いつも

つねに

かみしめて

ゆかないことには

 

わがもの

とするかも知れず…

 

いのちは

同じで

 

すべて

いのち

すべてに

その悪

およんでしまいかねない

という

そういうことなんだよ

 

自分に言って

 

おそろしくて

 

かなしく

なった…

 

 

 

眠れぬ一夜

おもい

つなげていただいた…

 

ありがとう

お祈りしていたら

重たいもの

去って

 

ありがとう

ただ

お祈りした

 

お経

ここに

あったもの

知らぬまに

いつのまにか

おとなえしてたんだ…

って

 

十念の文あり

 

むなしくしたら

ほんとうに

罰当たり

って

 

お経

しずかに

 

ゆっくり

おとなえした

 

おろか…

 

おろか…

 

 

われひとり悪

 

 

パパの

あの時の

おもい…

 

ようやく

 

ようやく

 

すこし

欠片ほどにも

 

すこし

わかってきたみたいな…

 

おろか

 

どうして

われひとり悪

自分に

念じず

 

手放してしまっては

 

おろかずきる

かなしみすぎる

 

つなげてしまうんだろう

つなげてしまったんだろう

 

ごめんなさい…

 

パパ

命懸けになって

 

おしえて

示して

 

のこして

 

逝ってくれたのになあ…

って

 

泣いた

 

ごめんなさい

 

 

いちにち

なにやら

泣けてしまったんだけど…

そのたびに

 

パパ

ありがとう

かなしくて

泣いてるんじゃないよ…

パパ

ありがとうだよ…

って

言ってた

 

 

夕方には

小豆ご飯が炊けたので

おそなえした

猛烈アルデンテ…

ごめんなさい!

って

 

しっかり噛んで

ちょっとずつ食べよう

って

 

 

食べ物も

すべて

いのち

捨てられないなあ

 

買い置いた野菜やキノコ

漬けたり

分けて冷凍しておいた

 

ありがとう…

 

ずっと

じゃがいも

食べてないなあ…

って

おもったら

 

 

天国はあるわよ…

神さまはいるわよ…

って

 

フジコの声

きこえてくる気がした

 

天国はあって

神さまはいる

って

フジコ・ヘミング

きっと

いつも

いつも

言ってくれてるなあ…

って

おもっていた

 

 

どこに

なにが

どれだけあるか?

わかったならば

お片付けは

かなうなあ

って

 

ひとつ

つなぐ

 

 

奈良美智さんのお家の床下には…

アオダイショウ

いる

って

Xで読んで…

 

なら

ネズミ

でないだろうなあ…

とか

おもっていた

 

奈良美智さん

まるで

森みたいなところに住んでいる…

 

そうだ…

 

こころ

森のように

ひろやかに

 

そのように

おればよいのだ

おもった

 

いつも

 

いつも

 

 

いま

 

おしまいも…

 

ただ

いま

 

ありがとう

祈った

 

 

とっさに

まにあわせで

ハサミ無しで

手で切るのに

 

きちんと折って

さらに

爪たてるみたいにしながら折って

 

折り目ちかくに手を置いて

片側を引っ張って

折り目から割るみたいに

手で切ってゆくんだけど

 

そうすると

かんたんに

きれいに切れるんだけど…

 

姉上さま

ちいさい

姉上さまが

 

ちいさいちいさいわたしに

おしえてくれたんだ…

って

おもっていた

 

 

なんにも

なんにも

ないわたしに…

 

みんな

すべて

おしえてもらったこと

って

 

ありがとう

祈る

 

 

無駄をしない

もったいない

も…

 

ここに

生まれて

 

ならったこと…

 

いつも

ありがとう

 

 

ごめんなさい…

 

ありがとう

 

 

 

いちにち

何事もなく

 

大事なく

無事に

終わってくれること

祈ります

 

 

やすめるときには

すこしも

ゆっくり

やすめているように

 

祈っています

 

倒れてないように…

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい