十念
一念
無
かなしくて
いつも
どこか
なにやら
かなしくて
脳みそ
おかしくなってるなあ…
でも
いま
生きてる
シーちゃん
って
ありがとうって
おもうんだけど…
やっぱり
かなしい…
姿勢や正座
雑巾がけや洗濯物の手洗い
筋トレはしなくなったので
日常の動作に応じて
なるべく
というか
かならず
筋肉に負荷がかかるように
って
生活してきた
言いかえると
疲れるようにして生活してきた
いつまでもは
できないんだなあ…
って
今日
いま
これが
おしまい
かもしれないなあ
って
いつも
おもう
お洗濯してるうち
いろんなおもい
めぐる…
どこかの
手でお洗濯するひとたち
おもったり
世界中が
戦争に
争いに
疲弊してゆくなあ…
じんわり
ひたひた…
まきこまれて
とりこまれてゆく
こうしてるまにも…
と
犠牲
おもっていた
逃れられないのか…
あらがえないのか…
と
もっと
かなしく
くるしくなってた
かなしい…
ただ
かなしいなあ
明日
できないかもしれない
と
おもう
ひとつを
いま
ひとつ
と
手をかけること
なんて
ありがたいことだろう…
と
おもえて
逃げていて
ごめんなさい…
って
懺悔していた
ごめんなさい…
恐怖
悩み
不安
かなしみ
すべてが
くるしみとなり
おもい
悩む
ひと
平和
安心
もとめる
ひと
どこが
なにが
どうなったならば…?
それさえ
わかっていないのに
なにをもって
自分の
平和と
安心と
するのか…
道元さまの時代
禅門
一向専脩
一向専念の門
つながり
あって
道元さま
仏法上人と
よばれていた…
いまの
禅宗とは
おおきく
違っていたらしい
一遍上人の
たどりついた
十一不二
人間の念からも
はなれる
という
そして
道元さまの
無
へだたりはないのだなあ
ひとしく
つながってゆくなあ
と
おもっていた
お祖師さまがた
お坊様がた
なんて
ありがたい
聖
と
おもえて…
自分が
なさけなくて
恥じた…
おろかなわたし
たとえ
一瞬でも
無心
のような
こころ
あたえてくれる
ひとつ
ひとつ
は
ありがとうだなあ…って
やすむごと
お仏壇のまえ
すわった
ありがとう
ひとり
ひとり
呼んでは
いつも
ありがとう
つたえている
お仏壇のまえ
何度も
何度も
つたえている…
姉上さまに
つたえたい…
と
おもったら…
また
泣きそうになった
かなしみ
すてているんだ
ひとつでも
かるくしてゆく
その途中
と
かなしみ
はなれていってくれるように…
と
祈って
また
ちっぽけな
ひとつ
つないでいた
胸騒ぎしていたのに
臭気も
察知してたのに
出入りできるところ
侵入できるところ
そのまま
なんだから
だけど…
永遠か…
って
ネズミ
また
きてた
その
後始末と
連鎖の
もろもろの
後始末した
いちにち
かかった…
ありがとう…
って
へたり込んだ
ここ
我が
僧堂と
草庵と
おもおう…
パパ
ママ
ありがとう
姉上さま
ありがとう
って
言いながら
終えられた
終わったら…
ありがたくて
ありがとう
って
泣けた
もとより
長生き遺伝子は
さずかっていないわたし
親族は
みんな重たい病えていて
つながっているもの
すべて
ありがたい
いのちの道だ
と
おもった
ありがたく
うけとってゆこう
ゆけるように…
いま
と
ある
ただ
そのために
すてているんだ
と
自分に
言ってた
命懸けになって
もとめてくれた
お坊様たち
へだたりなく
つながって
お釈迦さま
おもい
ならい
ひと
おもい
ならい
自分
おもい
ならって
いま
ここに
つながってくれていた
お釈迦さまの
みおしえ
ありがとう
と
ただ
すわった
なのに
かなしくて…
たった
ひとりの
平和も
安心も
ただ
一瞬
泡
夢
みたいなんだけど…
ここに
うまれてこられて
よかった
ひとに
うまれてこられてよかった…
パパ
ママの子で
姉上さまいてくれて…
おともだち
ひとりもないときにも
おねえちゃん
弟
いてくれて…
うれしかったなあ
って
ありがとう
と
なって
ただ
すわった…
ありがとう…
ひとつ
残ってたネズミの忌避剤
姉上さまが買ってくれたもの
後始末して消毒したところに
置いた
ネズミ…
生きてる仲間
なんだけど…
しばらく
こないで
って
世の中が
世界が
ひと
すべて
幸福に
平和に
安心を
えて
かなえてゆけるように
という
信心
祈り
へだたりなく
つながって
つながってくれるように
祈る…
ちいさくて
かなしくて
とるに足らぬ
ひとつ
つなぐ
ありがとう
ごめんなさい
ありがとう…
夜
しずかに
おだやかに
いちにち
終わってくれること
やすめていること
祈っています
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい