雨が
どこも
ひどい大雨にならないように
って
はらはら
どきどき
雨の音
きいてた
背中が痛くて…
もの始末
途中で
止めてしまった
ごめんなさい
って
お仏壇のまえ
すわって
何度も
言ってた
パパ
ママ
おじいちゃん
おばあちゃんたち
ご先祖さまたち
姉上さま
ごめんなさい
ありがとう
いちにち
ありがとうと
ごめんなさいと
ずっと
あるなあ…
シーちゃん
ニュース
まるで
この国
戦争まえ
みたいだなあ…
って
ふらふら
もやもや
でも
できること
って…
のこしたママのお気に入り
洗っておいたのを
取り出してきて
ボタン
替えた
かなしいけれども…
うれしそうな顔の
ママ
よみがえってくれるなあ
って
ありがとう
また
洗おうね
って…
法然さま
ひと
迷うのは
あたりまえ
と
自分とても
かなわぬこと
と
そう
言ってくれてるなあ…
って
また
ごめんなさい
と
言った
平和
かなうとよいなあ…
って
お祈りした
それから
片足ずつ
ちょっぴり
坐禅みたいに
すわってみた
誰もが
ひとり
欠けず
極楽に
生まれる
往生
愚痴
無明
悪
と
いちにち
いちにち
知らされる…
この
いまも…
おろか
は
ゆっくり
ゆっくりすぎて…
かなしくてならないんだけど
ゆっくり
わからせていただいているんだなあ…
ごめんなさい
ありがとう
と
じっと
すわった
やわらかく
おだやかで
どこまでも
あたたかな
法然さまの
言葉…
聖道門
ともに
お釈迦さまの
みおしえ
ゆく
道
ひとつ
と
おもわれた
ありがとう
と
すわっていた
生死を
はなれるということ
生きているうち
おろか
迷い
から
逃れられそうにもなくて…
ただ
逃げてる
悪
目の前の
かなしみ
混沌
いのちの営みの
後始末にさえ
かなしくて
しずんで
ごめんなさい
ありがとう
くりかえしてた
雨が
すこし
しずかになってくれた
受がたき人身をうけて
あひがたき本願にあひて
おこしがたき道心を発して
離れがたき輪廻の里をはなれて
生がたき浄土に往生せむ事
悦の中のよろこびなり
空想?
みたいに
おもってた
道元さまと
證空さま
聖道門の
つながり
道元さまに長く学んだのち
證空さまのお弟子さまになった
お坊様いてくれたこと
知ってからは
なにか
どこか
ほっとしたような…
道元さま
おもうと
いつも
孤独
かなしみ
さらに
やってきてしまうようになってたなあ…
きよらかさ
つたわる
そうして
はりつめてしまうような…
つらくて
もっと
かなしくなっていて…
道元さま
病にあって
お念仏のように
ただ
ひたすら
くりかえして
おとなえしていたという
お経のことや
おもって
かなしくなってたなあ…
とうてい
おもい
わからない
おろか
なんだけど
わたしに
わかろうはずも
ないんだけど…
おしまいは
あたたかな
おだやかなものと
あったんだろうなあ
って
つながってくれていて
ありがとう
と
おもってた
迷い
あたりまえ
という
救いの言葉
ありがとう
でも…
ごめんなさい
って
くりかえしてた
ありがとう…
ごめんなさい…
雨
どこでも
しずかに…
祈る
しずかな夜でありますように…
いちにち
無事に終わってくれますように
夜
やすめていますように…
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい