シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

短歌

かきとめた

 

 

言葉

おもい

 

すべては

 

こめられない

 

言葉に

おきかえられない

 

 

それでも

伝わって

 

救い

なってくれたり

 

あるいは

 

ふかく

傷ついたりもするんだけれど…

 

救いと

うけとることできた言葉には

 

おそらく

変わらぬ

法が

 

まこと

ある

 

 

傷ついた

おもってしまうのは

 

そのときどきの

自分の

精神

 

こころも

からだも

ともども

 

おおいに

かかわってしまっていて

そのときどきで

 

どのように

感ずるのか

 

おおきく

左右してしまうんだろうなあ

って…

 

 

 

昨夜

こりず

あれから

ネズミ対策?

してしまってた…

 

いまある

ありもので

有効とおもわれる

いちばんは

蚊取り線香

 

天然成分

のみだから

という

油断…

 

おろか…

 

化学式は

おんなじ

ピレスロイドだろうに…

 

ばっかだなあ

わたし

 

ほんと

ばかばか…

シーちゃん

って

 

 

案の定

眠れないし

眼も見えにくい?

 

鏡で

暗いところで

瞳孔の実験したら

 

やっぱり

縮瞳してた

 

 

お釈迦さまの本も読めず

フジコ・ヘミング

とりあえず

流していた

 

けど…

 

こころ

すっかり

ネズミに支配されて

 

そのうち

 

寒気や

かるい頭痛

吐き気が起きてきた

 

眠り

わるくなって

どのくらい?

 

もう

よくわかんない…

 

 

 

わたしがそうだったから

っていう

 

きたか…

言葉

 

脳裏かすめた

 

これは

とても

激しい言葉だった

 

ママのお世話

お家で

という

そのとき

 

支えとなってくれる知識

専門的に指導してくれる女性

看護の専門家の人が

発した言葉だった

 

一連の

それら

言葉に

 

動転してしまった…

 

それで

なぜだか

わからないままに

 

涙腺

完全に

崩壊したなあ

 

傷ついた

というより

 

動転

やっぱり

ちかいなあ

って…

 

 

その女性は

母親の介護で

自分の

行為に

言動に

 

ふかく

傷ついてしまったようだった

 

あの時点でも

受け入れられず

ふかい傷

そのままに

こころに秘めて

 

介護には必要な

重要な業務を

たったひとり

担っていたのだった

 

ひたすら

自分

軸として

 

自分を

かならず

透過させていた

 

そうして

 

患者側からの立場としては

現在の状態

そこから先の

進行の予測さえも

 

自分の

母親に

ひたすら

重ね合わせていたようだった

 

すくなからず

そうするしか

ないともいえる

ひとというもの…

 

冷静

そして

熱意

 

愛?

問われつづけているんだなあ

 

おろか

ふりかえる…

 

あの女性も

きっと

とても

必死に

 

一生懸命に

お世話したんだろうなあ

って

ママの

お世話のあいだ

 

いまも…

 

ずっと

おもっていた

 

おもうように

ゆかなかったこと

 

専門家である自分が

してしまったことも

 

きっと

納得できず

 

自分を

ゆるすことも

 

お母様に

ごめん

謝って

 

お仏壇に

お祈りすることも

できなくなっていたかなあ

って

 

 

そんな

自分に

さらに

くるしんで

 

くるしめられて

いたのだろうなあ…

って

 

 

ママの

お世話をしながら

そのひとを

おもってた

 

 

いつか

姿勢保持のクッション

替えたときに

往診の先生が

 

また彼女に指導してもらおうか?

言ってくれた

 

 

会いたいです!

 

って

即答したんだけど…

 

 

提案は

なにやら

うやむや?に

立ち消えしてしまって

とうとう

 

会えなかったけど…

 

祈ってる…

 

 

 

 

ひと

ゆく道

 

 

あたりまえの

いのちの

営み

 

やがて

かならず

たどりつくところ

 

 

 

そこまで

 

誰か

ひとりきりで

くるしむことなく

 

たくさんの

おもいや

 

たくさんの

手が

 

あつまって

 

つながって

 

誰もが

おだやかに

 

誰もが

平和に

 

ともに

ゆくこと

かなって

 

ほほえみと

ともに

しあわせに

おしまいへと

たどりつくこと

 

かなえられるような

この国

であるとよいなあ…

って

 

あの女性

いまは

幸福に

 

あたえられた

担った

たいせつな

つとめ

果たし

 

笑っていてくれたらよいなあ

 

祈ってた

 

 

よわい

よわい

わたしだ

 

ピレスロイドにやられ

 

まいって

眠れない

一夜

 

うつらうつら

瞬間の

そんななかに

 

おもわれてきたこと

 

 

つながってくれたこと

 

しあわせの記憶

 

うれしかったこと

 

そうして

 

おろか

よわさに

 

とっさに

たちまち

冷静

うしなってしまい

 

すぐに

かなしくなってしまい

 

動転してしまう

という

 

自分の悪

 

おろか…

 

 

申し訳なく

 

情けなくて

 

ただ

ありがとう

 

ごめんなさい

くりかえし

 

くりかえし

 

つなげていた

 

 

言葉

えらびちがえてしまった

誤ってしまった

って

起きて

 

姉上さまに

ごめんなさい

 

お祈りしてた…

 

 

 

生きて

ある

いま

 

姉上さまの

おかげ

 

パパ

ママ

ご先祖さまの

おかげ

 

ここに

つながってくれてた

お釈迦さまの

おかげ

 

そこから

つながってくれた

道元さま

證空さまの

おかげ

 

 

みおしえ

まこと

 

おかげ

 

お祈りして

 

しらじらと

あけた

ちょっぴり

眠った…

 

 

ありがとう…

 

ごめんなさい…

 

 

 

いちにち

ふらふら…

 

すわっていても

ぐらぐら?

不思議なことになってきてた

 

ピレスロイド

その

効果

ネズミの通路

まだ

残ってるはず

って

 

いつものように

ほんの5ミリだけ

ちょこちょこ焚く方式にもどした

 

 

 

たいせつな食

つねに

食べていなくては

生きてゆけないネズミなのだなあ

 

あわれ

だけど…

来ないで

って

 

 

 

おもいかえすと

 

おいしいもの

かならず

よい匂いで

そのよい匂い

遠ざけるために

紛らわすために

 

蚊取り線香

一年中

焚いていたなあ

 

やがて

おいしいもの食べない

となってゆき

 

そのうち

 

ほんとうに

食べられなくなってたなあ…

って

 

 

じき

うく

 

ありがたさ

 

飢えぬほどにだよ!

自分に

言ってた

 

 

ありがとう

食べた

 

たとえ

自分の

分の

以上に?

食べすぎてしまっても…

 

食べられなくなる

やがて

 

ひと

かならず

 

ゆっくり

おしまいへ

たどりつく

 

 

ありがとう

食べよう

おもった

 

食べられた

しあわせ…

 

 

ありがとう

 

 

 

ふらふら

なんにも

できなくなったら

すわる

お仏壇のまえ

 

正座して

できること

つないだ

 

お経

おとなえして

 

泣けた…

 

ありがとう…

 

 

 

ごめんなさい…

ありがとう…

 

 

 

 

 

今日が

かならず

無事に終わりますように

 

 

倒れていませんように…

 

食べられて

きちんと

お水も

飲んで

 

夜は

いま

 

すこしも

おだやかに

いてくれますように…

 

お祈りしています

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

おやすみなさい