ガザの
こども
ちいさなひとたちの
いま
を
ラジオで
きいたとき
ああ
ちいさなときって
そうだったなあ…
シーちゃん
って
生活が
奪われて
おおくを
うしなって
飢えぬほどにも
食べられてなくて
ひとりぽっちに
なっていたりしても…
歌を
うたっていられたり
聴かせてもらえたり
絵本や
お芝居
みせてもらえたり
そんなときには
泣かずに
いま
に
夢中になって
よろこび
そのまま
に
いま
よろこびで
いっぱいになるんだ
って…
大人たちは
そうは
なれなくなってて…
こどもって
ものすごいんだよ…
助けて!
わたしたちを助けて…
と
泣いていた親が
語ってくれてた
もちろん
わたしは
飢えもしてなくて
親も健康にいてくれて
おともだちは
なかったかもしれないけど…
幼稚園
すでに
登園困難?
拒否してた記憶は
ないから
やっぱり
こわかったんだろうけれど…
怪我をしてしまったりしてて
けれども
そういう
きびしい記憶も
ほとんど
ないから
異常な人見知り…
名前
よばれただけで
泣く
って
泣かずに
お返事するんだよ
って
返事は
挨拶は
大事
って
おはよう
朝
パパ
ママ
かならず
言ってくれてて
おはよう
って
にこにこ
こたえただけで
ちょっぴり
たのしくなるんだ
と
まいにち
まいにち
おしえてもらってたけど…
幼稚園での
写真のなかの
わたしは
かならず
にこにこ
わらっていて
こわがり
人見知り
でも
いま
だけ
は
きっと
とても
とても
たのしかったんだろうなあ…
って
老いて
こどもにかえる
というけれど
パパ
おしまいには
くるしみしか
なかったろうに
ただ
いま
が
たのしかったり
よろこびに
みちたり
そんな
パパに
なってくれて
ありがたいなあ…
って
むしろ
おそろしい
おっかない言葉ばかり
言いつづけていたとき
その言葉に
圧倒されてしまって
つたわってなかった
パパの
おもい
おたがい
つたえられなかった
さみしさ…
ありがたさ
ひしひし
つたわってきて
でも…
しっかり
わたしは
つたえられたのかなあ?
って
まだ
ごめんなさい
言ってるなあ…
いま
ある
ありがたさ…
おしまい
まで
いま
は
すべて
よろこび
って
ふらふら
背中
のど
痛くて…
気をつけて
と
ひとつ
さがす…
つなぐ
すてる
すべて
すてる
は
かなわないんだなあ…
まだ
生きていて
ありがとう
なんだなあ…
って
ゆっくり
ゆっくり
お掃除
お片付けした
平和
祈ろう…
パパ
ママ
ありがとう
って
いっしょに
いさせてもらえたのは
姉上さまのおかげだ…
ありがとう
ありがとう
と
祈ろう
祈る
夜
今日
今夜
いま
無事にいてくれますように…
しずかに
おだやかに
いちにち
終わりますように
倒れていませんように…
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい