どこへも
ゆけず
誰にも
会えなくなった
というのに…
美術館
なんて…
ゆけるはずないなあ
シーちゃん
と
奈良美智さんの
涙
ながしてる
少女の絵
みてた
明日
は
ないかも…
と
怠るな
という
お釈迦さま
お片付け
古屋にも
明日
なんて
ないけど…
むなしくなっては
涙
ながれるまま
ひたすら
ひたすら
もの捨て
したりしてるうちに
また
秋
もう
冬を知らせるみたいに
もう
虫のこえは
消えた
お花
きれいにして
祈った
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
ひとつ
たった
ひとつ
でも
と
あの
混沌
からは
抜け出せた
はずなのに
かなしくなって…
古屋の
あちこちを
ぼんやり
ながめてた
誰も
住まない
古屋
すこしは
きよらかに
なったこと
いちばん
知っていてくれるのは
姉上さま
そうして
天国の
パパ
ママ…
ありがとう
と
祈った
昨晩も
とうとう
朝まで眠れなくて
眠ろう
と
ありがとう
と
祈る
夜
善を
もとめて
祈った…
平和を
今夜
無事に
終わっていますように
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい