一冊の本
ママの部屋で見つけた本
ママは
倒れて
その時のまま
荒れていた
お部屋を
片付けて
見つけた本
もし
なかった
としたら?
お経は
おとなえしてなかった?
わかんないけど…
ありがとう
って
言ってた
なんか
謎の
頭痛
のち
腹痛…
お腹
いたい…
冬仕度しなくちゃ!
シーちゃん
と
シーちゃんに
ちいさな毛布??
薔薇色の
薔薇模様の
ちいさな膝掛け
かけてあげた
冬仕様…
わたしは
ミルフィーユクレープみたいに!!
とにかく
いっぱい!
重ね着して
もうちょっと凌ごう
重ね着して
着込む
を
まがなう
と
言うの…
こちらの言葉では
ちゃんと
まがなったが?
って
よく
パパが
言ってたな
最後の
冬にも
ほめてくれたな…
たいした
冬まがないだ!
って
ありがとう
おかげで
まがなう
のは
冬の
わたしの
得意技で
パパママ仕込み?で
でも
お家では
まがなう
を
伝承したのは
わたしだけ…
機能性生地は
そのすべてが
化学繊維が合わず
肌には付けられないため
化学繊維の衣服は
外へ
外へと…
ママ
いつのまにか
この
まがなう
できなくなってたらしい…
パパ
ママ…
また
冬だよ
と
あやしい体調
でも
やっぱり
仏間にいて…
今日は
お念仏みたいに
自分に
念
おくりたい
と
自分に
とどけたい
と
その
おもい
とある
ところ
だけ
を
ずっと
ずっと
くりかえしていた
ずっと
平和を
待ってる…
争い
には
情も
憐れみも
いっさい
ないなあ
戦争は
ひとに
起こるべくして
起きてしまうのだろう
たえることも
ないのだから
たとえ
そうだとしても…
どこも
どこにでも
そんな
芽
みたい
こわいこと
こわい
おもい
どこにも
ひそんでいて…
こらえよ
たえよ
と
なげくな
と
どっかで
自分に
自分が
言ってる
いつのまにか…
すこし
ほっとする
弱いんだけど
そういう
自分を
見つけて
すこし
救われる…
お釈迦さま
道元さま
念
おくって
とどけてくれてるのかなあ…
パパ
ママ…
ご先祖さまたち
あわれんで
くれてるのかなあ…
徳
無き
わたしのことを
情
を
情けを
かけてくださっているんだなあ…
と
おもって
ありがとう
と
祈る
でも
日に日に
こわいような…
泣きたいような…
弱っちい
情けない
どうしようもない
自分
今日も
いまも
見つめる
祈る…
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
ちょっとだけ
大物っぽいのを
お洗濯
いつもの
手洗いで
脱水は
1分
そこで…
へこたれた…
残りは
浸け置きしといた
情
かよう
その
瞬間に
一瞬で
救い上げられたきもち
すること
あって
よくは
わかっては
いないんだけど…
感応道交
という
その
呼応
のような
ひびきあうもの
こころ
ふかく
やどる…
と
知ってる
それで
生きてる…
友
天国の
友たち
そんな
ひびき
のこしてくれてる…
パパ
ママも…
生きてる
今日は
いま
は
しあわせ…
ありがとう
と
祈った
そちらでも
平和
お祈りください
ありがとう
と
祈る
祈る…
夜
寒い夜
無事に
終わって…
あたたかくして
どうか
かならず
かならず
無事にいてください
倒れていませんように
ありがとう
また
明日
おやすみなさい