シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

幽玄

とは

 

この月だ

 

胸にせまる

打たれる

月を

 

見ていた

 

ただ

見ていた

 

 

 

アイヌのひとたちには

文字

無かったという

 

口伝えの

伝承

 

 

言葉

 

智恵

 

 

言葉

 

戦争

 

 

おくるように…

 

月に

祈った

 

 

ちいさく

ささやかに

平和が

かない

 

それが

やがて

つながってゆきますように…

 

 

戦争が終わりますように

 

戦争が無い世界になりますように…

 

世界が平和でありますように

世界が平和になりますように…

 

 

 

捨てる

 

とても

苦しいな

いまだに

おもう

 

 

たとえ

ネズミで汚染されたとしても…

たとえ

劣化し果て使えないとしても…

 

 

パパママの

どうしてか

大きすぎて

誰も着られない

大量の衣類たち

 

あれらは

 

すこしは

こころかるく

捨てられたなあ

おもったけれども

 

いや…

きっと

その時は

きっと

 

いまみたいに

苦しかったはず

って

 

おもいなおした

 

 

ああ…

あれは

あれで

 

捨てられて

よかったな

おもい

 

 

きっと

いつか

すべて

 

捨ててよかった

 

おもえるんだよね

きっとね…

シーちゃん

って

 

 

迷う

こころ

持て余して

 

へとへとで

 

ひとりごと

言ってた…

 

 

やっぱり

消えてくれない芳香のものは

捨てよう

あろうことか

 

バケツ

浸け置きしといたバケツに

匂い移りして

これも

消えてくれないのだった

 

バケツも

捨てよう…

 

 

ママの

帽子は

救えた…

 

元気

勇気

もらえてる

 

 

ありがとう…

 

 

明日は

 

ないかも

 

いま

生きてること

いつも

 

いつも

幸福で

 

幸運で

 

いま

あることが

その

すべてになった

 

 

信心

なんて

言えないけれど…

 

道場だ

ここは

 

つながって

 

かるく

かるく

なれる

 

 

仏の道は

 

いかなる道を

ゆこうとも

 

やがて

 

ひとつ

いたるように…

 

 

念じて

 

一心に

できる

つみかさねられるよう

 

祈る

 

 

念仏も

 

禅も

 

つながっている

 

 

ありがとう…

 

 

一日

一日

無事に

 

いま

 

平和に…

 

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい