シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

今を生きる

弱い自分を生きる

ということが

 

今を生きる

 

ひたすら

今を

 

目の前の

ひとつ

 

できる

つなげる

という

 

そんな

生き方になった

 

 

人が

こわくなって…

 

外に出るのが

こわくなった

 

弱いんだな

わたしは

 

こんなんだから

 

信ずるに足る

とは

 

おもってもらえず

 

だから

 

この

今が

あるんだな…

おもう

 

 

とにかく

冬が来るまえに

ネズミ騒動後の

もの始末

そして

 

それらをカビさせてしまった

パパのお部屋のカビの始末だ

 

やるしか

終わらせるしか

ないんだよ

シーちゃん

って

 

 

朝から

たっぷりカビを全身に浴びて…

 

苦手のエタノールで消毒して…

 

 

半分もできなかったんだけど

できる

ひとつが

 

できたこと…

 

パパのお部屋

物置部屋から

カビ部屋にしてしまって…

おそろしくて

手をつけられなくなって

 

まったく

見るたび絶望的なきもちになって

まったく

動かせなかったもの

ひとつ…

 

ひとつ

動かせて…

 

 

パパ

ごめんね

ありがとう

って

言って

 

畳の上に敷いてある

マットも

捨てよう

 

動かしたら…

 

ひげ!

 

尖った

真っ白の

猫のひげ

 

一本

マットの下から

きらり

現れた

 

すごい…

なんてこと

って…

 

号泣?

 

こどもみたい

泣いた

 

 

今日は

この

ひげの子の

 

命日…

 

猫の絵の小皿に

その

一本のひげ

のせて

 

飛ばないように

ラップして

 

お仏壇の

線香立てのとこに置いといた

 

 

ありがとう…

 

 

たのしかったよ

しあわせだったよ

今も

忘れてないよ…

ありがとう

 

がんばるよ

って

 

あの

猫の子に

 

パパに

言った…

 

 

ありがとう…

 

 

平和主義

でっかい!ボス猫

やさしくて…

 

ネズミも

逃がしてやって…

 

そうだ…

 

つよい

って

 

おおらかなこと

って

 

自分の

内の

 

 

遠ざけること…

 

捨てること…

 

そうだ

そうだった

 

余分の

 

かなしみも…

 

 

争いにある

国ぐに…

どうか

 

どうか…

 

うらみを

憎しみを

 

 

からでも…

 

捨てては

くれないか

 

 

そうすれば…

 

自らの

悪意に

自らを

傷つけ

 

その

身勝手な

傷つきから

身勝手な妄想で

 

罪なき

弱いひとを

傷つけることもなく…

 

たいせつな

いのち

これ以上

奪われることも

ないんだ…

 

どうか

 

 

祈った…

 

嵐の

 

夜…

 

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

 

わたし

弱い…

 

お片付け

終わらせて

 

勇気

あたえてもらえるように…

 

 

弱さ

 

今を

生きてゆけるように…

 

おしまい

その時

まで

 

ありがとう

って

 

祈りと

生きてゆけるように…

 

 

捨てよう

 

ありがとう

 

 

今日

 

無事にいてくれますように…

 

 

嵐の夜

 

こわいんだけど…

 

 

 

平和に

無事に

いてくれますように

 

 

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい