あきらめ
あきらめる
っていう
もとから
そちら
の群
だった
と
おもわれるけれど
ものすごい
あきらめる群
に
なったなあ…
明日は
ないかも
って
毎夜
おもう
何段階にも
何段階にも
お片付け
もの捨てしてきて
これまでの自分ならば
このまんま？
明日
死んじゃってたら？
たいへん…
はずかしい…
と
毎日
ごと
いったん
もとへ？
余分の労力を
極限まで駆使
極限の
限界の
へとへと
よれよれ
まで
やってた
うつくしく…
という
おもい
うつくしさ
って
つくりだすもの
じゃなくて
おのずと
にじみでてくるもの
隠しようもないもの
なのになあ…
って
もう
とことん
へんてこで
きたなくて…
はずかしくて…
それでも
お片付け
もの捨て
するのだ
っていう
ひとつ
ひとつ
の
今日は
ここまで
で
限界
じゃなくて
これは
これでも
最上！
って…
いま死んでないよ
いま
生きてるよ…
ありがとう
ありがとう
って
そうなってるなあ…
シーちゃん
って
成熟したひと
為せる
熟練の技
とっても
楽そうで…
とっても
うつくしいんだなあ…
おまけに
ありのまま
伝えてくれて
言い訳なんて
しないんだなあ…
と
ママの
入院中
知らされた
なんにもしないで
そのまま死にます
とは
延命治療や
重篤な病の際の
わたしの選択
なんて
あれも
医療ありき
であって
いま
ひとり
孤独にいて
明日は
ないかも
は
現実
ありうることで…
うつくしく
いちにちを
終われないほど
へとへと
よれよれ
になっても
たくさん
たくさん
あきらめて
ただ
眠りたい
って
なっても
それでも
いざ
眠ろうとしたら
真夜中も
明け方までも
眠れなくても…
うつくしく
という
おもい
つなげてる
って…
つくって
食べられて
お祈りして
ありがとう
と
お祈りして
ごめんなさい
と
懺悔して
お祈りして…
これが
幸福
幸運
と
ぜんぶ
ぜんたい
あきらめてしまう
夜にさえ
そう
ただ
ただ
ありがたく
ありがたく
祈っている
あきらめの
無力の
そんなわたしをさえも
わたし
おもうならば
佛
ほとけも
おもって
おもっていてくださる
という…
おしまいへと
成熟へと…
うつくしく
うつくしく
と
祈る
パパ
ほんとうに
すばらしい
うつくしい
幕引き…
おしまい
を
ありがとう
と
お祈りした…
お墓も
お寺も
ゆけなくなってしまって
ごめんなさい
いつも
いつも
どんなときも
どんなわたしも…
まもっていてくれて…
たすけていてくれて…
ありがとう
祈る
夜
足がつって
痛いんだけど…
これ
パパ遺伝子で…
ひとつ
ひとつ
ほんとう
似ていて
それが
ほんとう
うれしい
って
そんなわたしになってた…
ありがとう…
もの捨て
のち
は
泣ける
いつも
泣いてるけど
いっそう
泣けてしようがないなあ
ごめんなさい
ごめんなさい
うつくしく
うつくしく
そう
おしまいへと
きよらかに
ありがたく
ゆきつける
そのとき
まで…
祈りと
ゆこう
たくさん
あきらめて
明日
あたえられたならば
また
ひとつ
つなげて
つなげて
ゆこう
ありがとう
いちにち
いちにち
無事に
無事に
と
祈っています
なんでも
食べて
眠れるときには
ぐっすりと
眠って…
倒れていないように
と
祈っています
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
