シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

素直

日本人に

かつてあった

ご先祖さま尊ぶ

こころ

 

ご先祖供養

という

信心

 

ほぼ

無くなったとしても

 

まったく

不思議はない

おもう

 

核家族

 

少子高齢化

 

あたらしい家族の

時代となった

 

以前のような

身を立てて

自分も

ご先祖に…

などとは

 

考えもつかない

そういう

時代

 

これから

ますます加速するだろうなあ

 

 

しっかり

つながって

 

まもらなくてはならぬ

信心

とは

 

なんだろう

おもってた

 

罰当たり…

 

とことん

罰当たりだなあ

シーちゃん

 

 

 

かなしい

 

わけ

わからず

 

かなしい

 

ずっと

かなしい

 

 

お布団たたみ

積み上げてゆき

きれいに整えたら

 

それだけで

へとへとに…

 

けれども

そこから

ちょこまかと

動きまわった

 

お祈り

お経

ほかは

 

動いてた

 

祈って

そして

懺悔

懺悔する…

 

懺悔する…

 

 

生きていて

大家族

築いて

まもって

法要仏事

熱心にして

 

お布施

惜しまぬ檀家が

最低でも

三百軒

いないことには

 

お寺経営維持

不可能という

それは

 

もう

ずいぶん以前から

言われてることで

 

知っていたのになあ…

 

 

あの

かなしかった説教

大般若会の

雑言のこと

 

あれは

 

どうにも

いただけない乱暴さ加減

だけれども

 

ああ…

素直なのか

って

 

おもえた

 

なのに

 

わたし

やっぱり

 

お寺も

お墓も

ゆけそうにないなあ

 

お祈りしてて

泣けてきた

 

お寺に行ってるかい?

 

って

こないだ

おじちゃんに訊かれた

 

やっぱりきたか…

ってなって

 

引きこもりになって

ゆけなくなってた…

 

答えたんだけど…

 

だからダメなんだよ!

お寺にはちゃんと行きなさい!!

 

って…

 

うん

わかってるんだけど…

 

泣けてくるほど

死にたくなるくらい

行かなくちゃなあ

って

 

一瞬も

おもわないとき

ないくらい

わかってる

んだけど…

 

お片付けしながら

おもう

お墓参り

 

それだけで

 

ざらざら

はらはら

 

こころ

さわぐ…

 

埋めるみたいにして

たくさん

たくさん

食べた

 

いっぱい

いっぱい

動いた

 

でも

今日は

どうにも

おさめられなくて

ただただ

へとへとになった

 

泣けて

 

泣けて

死にそうになった

 

とにかく

食べては

動きまわった

 

 

食べる

すべて

なにひとつ

 

ありがたい

のだけれど

それ

裏を返せば

 

やはり

懺悔

 

ひたすら

ごめんなさい

なのだった

 

懺悔する

 

なにもかも

わたしありき

 

わたしひとり悪

 

迷惑かけて

生きていて

ごめんなさい…

ありがとう

 

今朝

めざめさせてくれて

ありがとう

いちにち

あたえてくれて

 

ありがとう

 

ごめんなさい…

 

ごめんなさい…

 

素直

って?

 

なにか

 

もはや

わからなくなった

 

いま

だけの

 

いま

しかないような

 

かなしみとある

とは

わかる

 

それは

逃げであるのも

 

そうだから

生きていられる

のかもしれなくて

 

逃げても

 

自らを

積極的に

殺めてゆくのでなかったならば

 

おゆるしください

 

ごめんなさい

お祈りする

 

そうして

 

それより

もっと

 

もっと

たくさん

 

たくさんの

 

ありがとう

 

ありがとう

 

つなげて

つなげて…

 

つないでるんだなあ…

 

 

食べる

残酷

 

スキムミルク

使うたび

 

福島の

乳牛が

 

痩せ細って

 

肋骨浮いて

 

置き去りされてた

あの光景

 

あの

黒い瞳

 

浮かぶ

 

 

この国から

牧場が消えて

 

ちいさいひとたち

輸入の

加工乳

しか

飲めなくなったり

ならないとよいなあ

って

 

牛乳

もともと

飲めなくて

 

大人になって

スキムミルク

飲むようになったんだけど…

 

なにを

どこまで

輸入に頼るようになるのか…

 

パン

食べないのも

そんなおもいから

 

自分で

チャパティやスコーン

すいとんや餃子や饅頭

国産小麦粉つかって

つくってたんだけど

それらも

 

つくらなくなって

食べなくなったなあ…

 

おいしいもの

 

食べたら

なんでも

おいしい

なってるなあ…

 

飢えぬほどに

 

過ぎて

食べると

 

ごめんなさい…

ごめんなさい…

ばっかりになってるなあ

 

ひと

すべて

 

わたしの

ほかは

すべて

 

すべて

ひと

立派

 

おもわれて

 

ひととして

などと

掘り下げられたなら

 

人でなし…

 

ひと

では

ないもの

みたいに

 

おもわれてくるなあ…

 

 

恐怖

 

なにが

恐怖かも

よく

わからないまま

 

恐怖に

追われている

 

 

捨てて

 

捨ててゆきたい

 

手放したい

それは

 

素直な

こころ

 

だから

つなげられたんだ

 

ありがとう

お祈りした

 

 

今日は

 

ずっと

一度も

あたたまらなくて…

 

また

断念した

 

生きていました

 

おゆるしください

 

ごめんなさい…

 

 

ありがとう

 

祈る

 

 

眠れなかった夜

こえて

あたえられた

今日

 

いま

 

ありがとう…

 

 

罰当たり

人でなし…

なのに

 

ごめんなさい

 

 

すべて

栄養されて

 

祈りの道

つなげて

 

おしまい

まで

いま

 

ひとつ

つなげて

 

すっきりと

きよらかに

そこへと…

 

後ろ髪

引かれない

 

かなしみ

つまったところ

 

抜けて

 

そこまで

かならず

かならず

ゆけますように…

 

おみまもりください

 

おゆるしください

 

 

 

祈る

ただ

祈る今日

 

ありがとう

 

 

 

いちにち

無事にいて

 

無事

終わること

祈っています

 

 

明日へ

かならず

つながってくれるように…

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい