信心や宗教の相談にゆく場所じゃない
と
ある女性が
言った
お寺さんのことだ
貧乏人には贅沢なところになったのよ
って
息子さんが今後お寺やお墓をどうするか？
まったく考えない
考えても仕方ない
とも言ってた
ずいぶん前から
そういう考えだったらしく
きっぱり
さっぱりした表情だった
ひととは
まったくまみえぬ生活
なのに
なにかで
少しの接点ができると
かならずのようにこんな話題がでるなあ
菩提寺にはゆかなくなって
永平寺など観光地へはゆく
という話も…
お寺も
お墓も
ゆけなくなって
それでも
お家で神仏をお祈りしてる
って
悪なんだろうなあ…
ごめんなさい
ばっかりになるなあ
かなしみといるなあ…
かなしいよ
いつも
シーちゃん
手で
ごしごしお洗濯とか
へんてこでもぜんぶ自分ご飯とか
少しでも電力火力エネルギー
使わないで生活しよう
とか…
自分で作れるものは自分の手で作る
とか…
おばあちゃんのおかげでもあるけれど
もとは
こわさ
核
こわい…
こわい
挙げたら
きりがない…
こわくて
つらくて
くるしむところから
始まってること
つながってゆく
たいへんだけど
すがすがしかったり
ひとりのことだから
ひとりでつなげてたら
なんとなく
つながってゆく
今日は
寒気とくしゃみきて
へこんだ
できることは？
ひとつでも…って
泣きそうになった
ママの水屋着のお袖を直した
やっぱりお仏壇の前に座って…
かなしいなあ
って
かなしいねえ
って
パパママに言っては
ごめんなさい！
って
ありがとう…
ごめんなさい…
くりかえす
ちくちくして仕上げて
しばらく休んでいたら
寒気くしゃみ
おさまってくれた
ありがとう
ごめんなさい…
独力
では
生きられない
ひと
無能
無力
そこに
いなおるきもちは
まったくないのに
ただ
かなしい
悪
と
わかる
身動きとれないみたいな
絶望みたいな
魔に
とりこまれて
何度となくのみこまれて
何度でも
息をふきかえすみたいな
はらはら
どきどき…
ひとが
ひとに
安心して依存できる社会
かなえられるのならば
こころ病んで
みずからいのちを絶ったり
そのような
かなしいこと
減らせる
って…
自立とは
依存先をふやすこと
と言っているひともいた
自分の
それぞれの
立場から
それぞれの
くるしみにあって
そのような方向を
導きだしていて
何が正解なのか
わかっていないけれど
斎藤茂吉も
みずからの
無力
その
くるしみ
歌に詠んでいるなあ
と
いつもうかぶ
ほんとうに
くるしくなるんだ…
伝わってくる
お寺の
お坊様
いまや
お寺の維持を憂いて苦しんでいる
って
偶然わかって
ひとびとを
助ける
支える
よりも
助けや支えが必要なんだ
ってわかって
いろんなひとの
お寺への
似たような見解に
ああ…
どこのお寺もそうなのか
ってわかって
ますます
かなしくなった
激しい言葉や強い言葉を
なぜか初対面のひとにまで
向けられやすいわたしだから
偶然
は
わたしだから？とか
そうおもっていたかったかも…
けれど
すべては必然なんだなあ
かなしみ
くるしみに
つながってくれるものも
そこから
うまれるものも
きっと
あるなあ
って
まだ
光へ
あかるいところへ
ゆきつけてはいないけれど…
もとめて
もとめてゆこう
と
ありがとう
と
祈る
安心
あんじん
平和
ただ
祈る
一瞬
だとしても
いまきり
でも
その
いま
あれば
祈りと
あれば
ゆきつくところ
ゆくべきところ
おぼろげにも
つながって
つながっている
つながってゆく
と
祈る
ごめんなさい
と
ありがとう
と
祈る
いちにち
いちにち
無事に
つながって
倒れないように
無事にいてください
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
