シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

よかれと

たいへんに

高級

そう

おもわれる線香

桐箱に詰められた線香

よいかおりして

 

無くなるまで

ありがたく

たいせつに

つかってた

 

その途中

 

姉上さまが

そのお線香を評して曰く

 

あの線香ネズミのおしっこみたい臭いする…

 

って

 

かなしそうな怒ったみたい

暗い顔をして言ってたので

 

ああ…

ネズミのおしっこ…

って

 

もうネズミのおしっこの言い表せない

臭さは

おもいだせなくなってたんだけれども

その言葉に

よみがえってきた

 

それでもお線香は

かわらず

よいかおりと感ぜられた

 

白檀のお線香だったから

白檀のかおりはネズミの…

とか…

 

我が家はくせがわるい?

お行儀うるさいわりに

なにかしら喩え話には

生物の営みの根幹に触れるような?

そんな

下品

とも言われるような喩えをするなあ…

って

 

わたしも

ある抗生物質

水に溶いてママに使ってた頃に

おもわず

看護師さんに

 

これって猫しっこの臭いします

って

 

うれしそうに?報告したことあって

 

そんなわたしに

往診の先生は

顔色も変えず

 

そういうのはだめ

 

ぴしゃりと言ってくれた

 

下品は

だめだ…

お薬は

大事だ

ひとつ

成長させていただいたなあ…

 

 

昔は

猫を

内外出入り自由にしていて

いつも猫ご飯たっぷり置き

知らない猫?

またはネズミ?

とにかく出入り自由なので…

 

いまおもえば

おそろしくなるようなこと

猫のため

猫の自由な人生…

いや自由な猫生のためって

そう

信じていて

疑うこともまったくなくて…

 

やがて

この雄の飼い猫は

押しつけの?自由

謳歌してたんだけど…

 

かつては巨大で

どっかの山猫?

みたいだったはずの飼い猫は

当然だけれど老いてゆき

じわじわ衰えていたのに

 

出入り自由はそのままに…

飼い猫も慣れからなのか

消え残る本能からなのか

未練がましくも

いつまでもずっと

テリトリー詣でを

つづけてしまって…

 

名誉の負傷のしるし

である顔面の傷

ではなく

逃げるときに戦いに勝った猫がする

追い討ち

こらしめのためなのか?

そのときに負わされるらしい

尻周辺の重い傷を負わされて

命からがら帰りつくようになって

パパとわたしと獣医さんと相談し

 

ようやく去勢したのだった

 

 

たのしい

おっかないこと…

シーちゃん

って

 

たのしいこと

できなくなってるかなあ?

たのしいことって?

なんだっけ??

おもいだしてた

 

そののち

パパは

ネズミとり仕掛けたり?

飼い猫は雄猫だったから

ネズミは捕獲してくれなかったんだけど…

 

もろもろ危機回避というおもいとあった?

 

そのとき

それを

ささやかな

抑止力かなあ?

っておもって見ていた

 

ちいさいときから筋金入りの

おっかながりだったわたし…

 

NO WAR

 

NO NUKES

 

祈ってきたなあ…

 

平和が

かなえられるようには?

いったい

どうすれば…

ずうっと

おもってるんだなあ

 

 

猫は

去勢されて

しずかな最期

ママに

まもられて

天国へ行った

 

ありがとう

って

まだ

猫たちの好物の煮干し

だけは

ちょっぴり食べられる

って

 

ありがとう

食べていた

 

おもうのは…

ネズミのおしっこ

その臭い

知っていなかったら?

 

ネズミ

殺せないんだから…

 

床下はずうっとネズミ出入り自由

ネズミしか知らない秘密の迷路は

どっかには

つながってて

 

現に

あの

臭い…

 

気がつくことできたのは

臭いを生態をわずかにも

知っていたからなんだ

 

ため息…

 

 

捨てるしかない

そういうもの

救う

 

救いたい

 

みんなみんな

できるだけを

残して

取り置いてあげて…

 

未練がましく

必死になって

一所懸命

一所懸命

洗ったりお掃除したり

 

果てしなく

くりかえしてきたなあ…

 

すべて

愛する家族のものである

 

たっとぶきもち

のゆえに

 

素手

マスクもグローブも無く

ひとり

ちまちましてきたけれど

 

捨てねばならない

捨てるしかないという

さらなる虫の発生や劣化を

見せつけられる結末をむかえているなあ…

 

ばかだけど…

 

しなければよかった

とは

まったく

みじんも

おもわないなあ

 

積年の塵芥ダニカビ

アレルゲンだけれど

 

おっかなくもなくて…

 

ひたすら

きれいに

って…

 

 

でも

でも

きれいに

おもって

 

残そうと

おもって

 

そうしているうちは

 

きれいにならず

 

残してもあげられなくなるんだなあ…

って

 

やっと

ようやく

わかった

 

知らされた

 

まったく

お釈迦さまの

みおしえのまんまだなあ

わかっていないんだなあ

 

なにか

どこか

わかろうとすれば

わからず

 

えようとするならば

けっして

えること

ない

って

 

お片付け

もの捨てもの始末

お掃除に

おしえてもらってきたなあ

 

 

お片付け

お掃除

 

ひと

生きる

もと

 

いしずえ

 

古代のひとびとも

そうして

生き延びてきたんだろうに…

 

獣の

食物の

匂いがしないように

ものは最小限で

安全なように…

 

 

抑止力

 

みたいな…

 

それだって

人間の管理が破綻してしまえば

おそろしい結果となるんだなあ

 

ネズミへの抑止力?

猫ほしい病

なったんじゃないんだけど…

 

猫はだめ!

って

姉上さまの言葉

あたりまえだったなあ

 

わたし

ひとり

さえも

 

わたし

みずから

自力では

生きてゆけてないのに…

 

ましてや

 

いのち

いま

きり

たしかでなくて

 

明日は

ない

 

 

ダウンした…

体力ない

なくなった

 

ダウンして

生きていて

ごめんなさい

ばっかりになった

 

生きていてごめんなさい

いのちなのだ

 

それを

罰当たり

裁くのは

 

自分じゃないなあ…

 

 

問われているんだなあ…

 

 

いま

ある

 

ただ

 

ありがとう

 

自分の

この手

 

この身

いま

この

ひとつ

 

ただ

その

ひとつと

 

いま

生きる

 

 

そうしか

できない…

 

ごめんなさい…

 

そうしかできなくても

いま

あって

 

いちにち

あたえられた

 

ありがとう…

 

 

生きていること

申し訳ないというおもいと

ずうっと

生きてきたんだなあ…

 

ちいさいときからだ

 

ものごころついて

おじいちゃんが

突然亡くなって

 

かなしくて

 

むなしくて

 

あれから

ずうっと…

あるなあ

 

おさない

おろかさ

未熟なものの

未熟な

かなしみ

 

支えられて

 

まもられて

 

死なず

いま

 

いまだに

支えられ

まもられて

 

育ててもらっているなあ…

 

 

ありがとう…

 

ありがとう…

 

ごめんなさい…

 

 

防災の

もと

かなめ

お家

 

なんだけど…

 

この国の

政策対策が足らず貧しい

ということばかり露呈する

 

お家の

無用のもの

減らすだけでも

と言うはたやすいんだけど…

 

果てしない体力気力が要る…

 

 

冷蔵庫も

そのまま

ほんとうに

まっとうではない自分のまま

 

ちまちま

ひとつひとつ

ただ

おもいと

 

祈りと

つなぐ

 

いま

つなぐ

 

つなげてもらっているなあ…

 

ありがとう

 

 

今日

いま

無事にいますように

 

いま

無事に

いてくれますように

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい