シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

白鳥

夕焼けに向かって歩いた

たとえようのない

 

やさしい色のほうに…

 

ママの入院中

毎日

 

夕暮れを待ち

ふたり

夕焼けを眺めた

 

だんだん

暮れてゆく空が

やがて

 

漆黒に変わり

 

ぽつん

 

ぽつんと

 

星が輝いてくれたら

ママに

 

ほら!

 

星のキラキラを

手で表現しては

おどけてみせた

 

ほう!

って顔してから

 

にこにこしてくれること

 

生きている

今夜は生きて

 

明日を待てる…

という

 

約束みたいな気がした

 

 

ママの在所は

白鳥が飛来する町

 

大好きな岩木山を眺めて

大好きな白鳥たちと

季節の移りゆくのを

見つめながら育ち

 

結婚で

町中に住んで

 

ここ

岩木山が見えることが

うれしくてたまらなかった

って言ってた

 

 

 

ショスタコーヴィチ聴いてる…

 

寒い国だからか

 

渡り鳥が

こちらに

やってくるせいか

 

厳かで

感情を内に秘めているのが

 

鎮魂のようで

 

ロシア音楽は

聴いてたんだな…

 

 

天国へ旅立った日も

白鳥

飛んでいた

 

こちらは

あったかかった?

 

シベリアにも

春は

来たのかなあ…

 

 

こわいような

 

さみしいような…

夜だね

シーちゃん

 

 

 

  かへる地に花は咲け

  水きよくあれ

  白鳥よ翔べ

  母の郷より

 

 

今夜の短歌です…😿

 

楽家たちも

国家の

統制下にあったのか…

 

知らないこと

罪深いと…

 

 

戦地に赴くことを

知らされず

演習と

連れてゆかれた兵士たちも

多くいたって…

 

おそらく

その辺りの若者たち

としたら…

 

 

ロシアにも

 

ウクライナにも

 

平和が

もどりますように…

 

小さな

たよりない祈り

 

きいてもらえますように…

 

 

一日が

無事に終わってくれますように…

 

ゆっくり

あたたかくして

今夜も

眠れていますように…☺️

 

無事に

かならず

 

無事に…

 

祈っています

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

おやすみなさい