シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

晴れやかな場所

子どもの頃

お墓参りにゆくため

毎年

お盆前

ママが

新しい洋服を買ってくれた

 

清楚な

ワンピースか

 

白のブラウスにスカートで

 

紺色や灰色で

だいたいは

少し大きめのプリーツが入ったスカートで

 

いちばん

おしまいに買ってもらった洋服

まだ

覚えてる…

 

ワンピース

わたしが大好きな水玉模様

小さな

小さな

水玉模様

 

薄いベージュの地に

小さなコーヒー色の水玉模様

丸い小さな襟が

細い首に似合う

って

 

ママが

選んだ

 

フレアスカート

chicだから

ずっと着られる

って…

 

高校一年?二年?

 

わたし

すでに

男の子みたい格好してた頃だ…

 

卒業アルバムのわたし

イギー・ポップ

 

デヴィッド・ボウイみたい頭!

 

自分で

カットして…

 

わざと

coolに!

不機嫌な顔してる

 

 

ママが

制服のスカート

普通より少し短めなの

喜んでくれたのも束の間

どんどん

ママの望む女の子らしさ

からは

 

遠ざかって…

 

スカートは

スコットランドヤード!!

つもりで…😬

短め指定したのだった

 

紺のハイソックスは

校則違反だったなあ…

 

ママに

靴磨きの少年?みたい

って言われた

嘆かれた…

 

靴磨き?なんだろ??

っておもったけど

 

ちょっと

うれしかった😗

 

修学旅行のための

自由行動の時の洋服も

ママと二人

デパートに

買いにゆき…

 

まんま!

靴磨きの少年??🙄

揃えてくれた…

 

革のsuspender付きの

グレーのウールのゆったりパンツ

グレーに焦げ茶色の格子柄のネルシャツ

この襟は

 

やっぱり

丸い小さな襟で

 

やっぱりママが

 

首が細いから似合う!

 

って

うれしそうに

ほめてくれて…

 

男の子計画?に

賛同してもらったので

 

 

申し訳なくなって…

 

パジャマは

ちょっぴり

女の子っぽい?😑やつで

譲歩した記憶…

 

どんなのかは?

 

忘れてしまった…

 

 

ママのお買い物には

いつも

いっしょにゆき

 

荷物持ちしてたなあ…

 

 

あたたかくなった

晴れの日の今日

 

パパが残したシャコバサボテンの

小さくなってしまった一株を

お日さまのあたるところに

一日置いた

 

生きててくれた…

 

 

ママの部屋の整理した

 

そして

気になっていた劣化した家具も

解体した

 

カビ臭い合板から立つ

木屑の粉で

眼も

皮膚も

やられた…

 

 

姉上さまのお世話になって

生きていてよいのか?

ずっと

おもう

 

できること

つなげても

むなしく

せつなく

 

ずっと

おもう

 

 

あまり

というか

ほとんど

本物の

素晴らしい短歌を

学ぶことなく知らずに

 

勝手に歌を詠んでたけど…

 

やはり

本当によい歌には

こころ

洗われる

救われる

あらためて

知ることができたのは

 

こころ

むなしくて

その

こころが

自ら求めてくれたからで…

 

人は

自ら

なるようになる

自分に

 

自分のこころに

求め

 

見せてくれるのだ

と知る…

 

 

月よみの

光を待ちて帰りませ

山路は栗のいがの多きに

          良寛

 

 

やさしいなあ…

良寛さん

 

ありがとう…

 

やさしくなりたい

シーちゃん

 

 

お寺

ママにとっては

きっと

晴れの場所

 

厳かだけれど

 

晴れやかなところ

だったのだろう…

 

女の子らしい

きれいな

清楚な洋服たちを

ありがとう…

 

 

姉上さまと

弟と

晴れの場所へ

行ってくれてるようだよ…

 

わたし

ゆけなくて

ごめんね…

 

こころ

晴れやかなことが

いちばんの

供養

だから…

 

よかったねえ

パパママ

 

祈った

 

 

半分に解体した家具

半分でも!

馬鹿みたい重い!!😧

 

あれ?

わたし

 

おっさん??🙄

って

やってること

おっさんだし…

 

靴磨きの少年

からの

おっさんか…

 

って

笑えた

 

手は

 

おじいちゃん…

 

 

生きている

今日を

 

ありがたく

 

愛しく

おもった

 

 

明日は

ないかも…

 

いのちを

つないで

 

こころ

晴れやかに

祈った…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

捨てることが

よいとおもわれる

劣化した重たい重たい家具たち…

 

とりあえず

表面だけでも

消毒した

 

 

光を待ちて…

 

光を待ちて…

 

帰りませ…

 

 

良寛さん

ありがとう…

 

今日も

居間の配置替え

できず

 

明日は

また

 

 

一日

一日

こえよう

 

生きていること

生きていてくれること

 

ありがたく

祈って

 

待って…

 

眠ろう

 

 

月の光に

導かれたい…🙂

 

今夜も

かならず

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

 

おやすみなさい