シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

ふたたび

真冬のような

零下

 

寒気で

ずっと

お布団で

目を瞑って

 

正確には

目を

開けてたくなくて…

 

しばらく

手足が

あたたかくなるのを

待っていた朝

 

 

寒気や

爪の異変や

これらは

おそらく

心身の不調から

わかっているけれど

 

病院に

ゆけぬどころか

 

食料

お買い物するので

精一杯になってる

 

昨夜の

いよかんの皮のマーマレード

驚くほど

よくできてた…

 

いよかんの皮

細く小さく切って

二度

茹でこぼした時点で

すでに

柔らかくなってたらしい

 

お砂糖は入れないで

レーズンたっぷり入れて

純米酒酒粕と下ろした生姜で煮た

 

酒粕

ちっちゃな欠片

ちょっとかじってみたら

 

ぐわぐわ

どきどき…

ふらふらになって

 

ものすごく苦しくなって

 

もとどおりに

アルコールは

無理そうになってたのでも

体調わるいんだな

知らされた昨日

 

こないだまで

酒粕の甘酒

ちょっぴり

飲めてたのになあ…

 

マーマレードに入れたのは

大丈夫だった!

よかった…

 

 

零下の今日

寒い仏間に

ずっと

 

じっと

座ってた

 

 

パパにも

ママにも

ごめんね

と…

 

 

ご先祖さまにも

 

仏さまにも…

 

 

愛する人

亡くなって

かなしいのは

 

愛する

きもちが

つづいているから

 

ここに

いてほしい

おもうから

 

 

泣いてるわたしを

ゆるそう

自分で…

 

お寺

ゆけなくなって

ずっと

こころにあるのは

 

ときおりは

夢にも

見たりするのは

 

お地蔵さま…

 

 

菩提寺には

お地蔵さまが祀られてある

 

生まれてこられなかった

子ども

つまり

わたしたちの兄に

なってくれるはずの…

 

その

あわれな子どものために

ママが

熱心に

そして

 

とても

悲しげに…

 

お菓子など供えて

お参りしていた姿

こころに

いつも

住んでいるのだ

 

 

施設で倒れて

入院した

すぐにも

 

環境の変化から

幻覚を見たものか

認知症の症状か

 

ハンガーに掛けた

わたしの黒い上衣を見ては

お地蔵さまだと言っていた…

 

ママ

お参りに

ゆきたかったんだろうなあ…

 

ずっと

頼りない記憶と

祈って

祈っていただろうなあ…

 

 

けれども

いまは

もう

小さなお兄ちゃんは

うつくしく

魂となって

青年となって

 

パパママ

みんなと

いっしょに

 

こちらを

見守って

 

祈って

 

ひたすら

祈っていてくれるのだろうなあ

 

 

そう

おもっては

 

ただ

ただ

お仏壇の前に

座っていた

 

寒い

寒い一日

 

雪にも

ごめんね…って

雪は

今日は一度も

のぞいても見なかった…

 

 

愛のない

殺伐とした会話や

態度に

 

雪の始末より

その圧力に

負けて…

身も

こころも

削られてゆく気がした

 

今日は

雪も

ごめん

 

シーちゃんも…

なぜだか?

誤作動して

鳴いてくれた

 

ありがとう

 

 

わたしが

ママの

お葬式と納骨から

逃げて

 

泣きながら帰る途中

 

姉上さまに

電話した時

 

これからのあなたの人生が

大変なことになるよ

って

 

あれは

こういうことだったのかなあ…

 

 

愛が

足らず

思慮が

足らず

だから

 

こうしていて

 

こうして

泣いてるんだろうか…

 

 

すぐに

 

これからいっしょに

パパママの供養していこうよ

 

言ってくれたのも

姉上さまだったけど…

 

 

わたしが

わたしであることが

 

みんなに

迷惑かけて

生きてることが

 

いたたまれない

 

 

ごめんなさい

 

ありがとう

仏間に

座っていた

 

 

世の中は

不幸な

不穏なこと

きりもなく

起きていて

 

自然は

人間が破壊しているとおりに

ひずんで

悲鳴を上げるばかりで

 

 

わたしの

ちっぽけな

かなしみと

同時に

 

愚かな

あってならない戦争が起こされた…

 

 

ずっと

ずっと

不安で

 

かなしくて…

 

それでも

与えられた愛が

わたしに

息づく

愛が

 

こころに

消えずに

 

こころには

いまだに

生きていてくれるので

 

今日

目覚め

 

いま

生きてる

ということ…

 

生きてる

しあわせ…

 

この

いまも

おしえてくれているんだなあ

おもう

 

 

ありがとう…

 

ありがとう…

 

 

生きてる

 

それだけの

それだけの

今日が終わる

 

かなしみ

消えてくれないけど

 

かなしみと

愛と

祈ろう

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

愛語は

おもいやりで

 

想像…

 

 

想像しよう…

 

愛する人たちを

 

天国を

 

平和を…

 

生きてる今日

 

 

ありがとう

 

 

寒い朝から

寒い夜が来て

 

倒れていないこと

一日

無事に

終わること

祈ってます…

 

 

かならず

かならず

無事にいて…🙂

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

 

おやすみなさい