シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

とらわれ

こちらは

ふるくは

この国の鬼門とされ

 

都から

僧が大勢

よこされた

という

 

すこし

かなしく

あわれでもあり

なにやら

おそろしいような…

 

そんな歴史からも

 

自然の厳しさ

貧しさのゆえにも

 

神社仏閣

名も無い

お地蔵さまも

とても多い

 

パパママが通っていた

いちばん近くの神社に

時々ゆく

 

このところは

それさえ

ふらふら…

 

そんな時には

近くの

お地蔵さまの

お顔をみにゆく

 

お顔

みて

おまいりする

ほんとは

触れて

 

願掛け

したくもあるけれど…

 

そうするのは

申し訳ない

ただ

じっと

祈ってる

 

 

わたし

仏教徒には

とても

なれないな

シーちゃん

 

その

資格

ない…

 

もう

お寺ゆくの

おっかない

そんな仏教徒

あるものか…

 

 

考えてたら

泣けてきた

 

じわじわ

 

何度となく

泣けたので

 

お月さま

見上げたり

祈って

お仏壇のまえに

座ってた

 

正座

それから

半跏趺坐

 

いろんなこと

よみがえって…

 

 

また

泣いた

 

 

おばあちゃんが

お念仏をとなえ

仏さまをお祈りしていた

 

南無釈迦牟尼仏

南無釈迦牟尼仏

南無釈迦牟尼仏

 

お数珠を握って

手を合わせて…

 

 

なむしゃか…

なむしゃか…

なむしゃか…

 

きこえて…

 

ちょっと

こわかったっけな

 

ありがとう

祈った

 

 

のろのろして

 

ラジオのニュース

聞こう

そしたら

 

特集で

村田諒太さんの愛読書

いまを生きるひとたちに

読んでほしい本という

インタビュー

 

その本が

 

V・Eフランクル

『それでも人生にイエスと言う』

だった

 

 

なんとなく

 

ああ

やっぱり…

おもった

 

さらに

神谷美恵子さんの

『生きがいについて』

の内容をも語ってたので…

 

また

じわじわきてしまった

 

どちらも

わたしの

愛読書…

 

何度も

くりかえし

読んでるのだった

 

 

ああ

いまか…

って

 

ありがとう

って

おもった

 

 

村田諒太さんは

大きくて

強くて

でも

 

こわい

とは

まったく

おもわないひと

だった

 

 

とらわれてる

のでは

ないな

 

おもった

 

生きてる

今日

いま

 

ありがたく

祈った

 

 

世の中が

どうか

寛容に

なるように…

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

突然!

磨きたくなって…

 

真夜中靴磨き

 

 

靴磨くのと

修理するの

すき…

 

 

ぴかぴかの靴に

わたしを

 

とらわれの

こころを

 

あかるい

あかるいところへ

運んでもらおう

 

 

また

神谷美恵子さんの本たち

フランクル

読もう

 

 

ありがとう…

 

 

今夜も

くっきり

細い月

 

けなげな…

 

うつくしい

月夜

 

 

無事に

無事に

一日

一日

ゆこう

 

こえよう…

 

かならず

かならず

無事にいて

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい