世界が
じわりじわりと
悪しき方向へと
暗い
底へと
落ちつつあるような
しばらく
また
新聞
読めなくなっていた
こんもり積まれてた…
ごめんなさい
と
おもわず
手をあわせて
読み始めた
なぜだか
床に
そのまま正座してたら
芯から
冷えきってしまった
寒いんだけど…
やっぱりヒーター
つけられないんだよ
シーちゃん
って
この
なにもかも
申し訳ないきもち
いたたまれないきもち
死のお片付け
終えられたら
すがすかしく
勇気りんりん
と
なってくれるかなあ?
また
よろよろ
昨日
混沌のまんま終わってた
気の重いお部屋に行った
けど…
寒い…
寒い…
だけになってしまって
お祈りしに
お仏壇のまえ
座って
先日のテロの現場で
わずか15歳の少年が
危険ものともせずに
多くのひとを誘導して助けた
という記事
おもっていたら
こみあげた…
信仰とは
こういうことだなあ…
身を捨てる
とは
と
ちいさな
つたない
お祈りを
ささげた
いつでも
ひとびとのために
わが身
なげうって
犠牲
となる
その覚悟
その
つよさ…
いかなる宗教も
ただしく
まったきものであるならば
ひとしく
そう
教えているだろう
その少年は
イスラム教の家庭で育ったという
覚悟…
覚悟…
と
念じた
寒くて
眠くて
かなしい…
なんて
よわいなあ…
よわすぎるなあ…
大きな家具も
朽ちたものは
切ってまでも始末してた
あの
体力
あの
きもち
日に
日に
しぼんで
ひわひわに
なってくなあ
それでも
いま
が
きっと
いちばん元気で
こんな
落ちて
泣いてても
きっと
きもちも
いちばん
つよいのかもしれないんだなあ…
明日は
ないかもしれないんだなあ…
と
お祈り
懺悔して
ごめんなさい
ありがとう
と
また
ひとつ
つなぐ
救急車が
あわただしくゆく
助けてあげて…
と
祈る
よわさ
つよさ
それぞれに
みえるもの
できること
あって
それぞれ
誰にでも
どちらも
あって…
ちょっぴり
へこたれてるだけ
と
自分に
言った
平和
はてしなく遠い道のようで…
けれども
あの少年のように
勇気ある
平和を愛するひと
たくさんの
たくさんの
愛のひと
いてくれるなあ…
って
ありがたく
ささやかな
お祈り
つなげていた
まもられて
ある
いま
ありがたく
祈る
夜
ありがとう
無事
終わっていますか
しずかな
おだやかな
夜でありますように
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい