シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

夜が来て

手も

足も

 

痛い

ってほど

 

寒い朝

 

しばらく

お布団にいた

 

まだ

ほんのりと

温かい湯たんぽ

あの

最後のにゃんこ…

抱っこするみたいに

 

胸の横に

抱えてた

 

 

誰のことも

 

ただ

ひとり

 

嫌っても

憎んでも

いないなあ…

 

それは

よかったなあ…

 

幸福なことだろうなあ…

 

 

ぼんやり

おもってた

 

 

ずいぶん

おそろしいおもい

したこと

あっても

それは

 

そのときは

だけれど…

 

ほんとう

そのまま

死んでしまうんじゃないか

っていうような…

 

ずいぶん

 

ずいぶん

おそろしいおもいも

したのに

 

 

憎しみ

無くて

 

深い傷

さえ

いつしか

 

きれいになったように

おもえたとき

があって

 

そのころだなあ…

 

やっぱり

 

くるしみ

かなしみに

 

みほとけのおしえ

もとめて

 

すこし

 

ひとり

学び

 

ひとり

眠るまえに

ほんの

すこしずつ

つなげていたんだっけなあ…

 

 

寒くて

 

たった

それだけで

 

かなしくてならないような…

 

生きてゆけないような…

 

 

また

きたなあ…

っていう

 

って

 

もはや

流れゆく

って

 

知ってるよ…

 

ふたたび

しもやけ

破れて

血がでてる手

 

そのまま素手

一所懸命に

お洗濯した

 

 

生活は

修行なんだよ

シーちゃん

って

 

一所懸命に

一所懸命に

ひとつ

 

ひとつ

つなげてた

 

 

夜が来て

 

夜の

お祈りをして

 

 

起きたことの

すべて

まったく

無駄

無く

 

すべて

 

すべて

ありがたく

うけたのだ

 

そうして

 

今夜の

 

いま

わたしなのだ

 

ありがとう

 

お祈りした

 

 

明日は

ないかも

 

毎夜

そう

おもい

 

眠るのだけれど…

 

誰にも

なんにも

伝えられない

孤独の

 

孤絶の

おろか

 

無知の

 

無きわたし

なんだけれど…

 

誰ひとり

 

憎しみも

 

嫌いも

していない

 

そういうわたし

とは

 

ただ

わたしだけ

 

では無くて…

 

ここに

 

ここまで

つながってきてくれた

すべての

ご先祖さまたちの

おかげ

 

だから

 

こんなにも

ただ

ありがたく

 

ありがたく

おもえてくるのだなあ…

 

泣けてきた

 

 

かなしみに

めざめた朝でさえも

 

すぐに

 

めざめられたんだ

って

 

ありがとう

起こしてくれて

ありがとう

そう

言ってるわたし

 

みんな

 

みんな

お浄土に

修行してくれてる

みんな

 

みんな

おかげ…

 

 

ありがとう

 

 

 

平和な世界がよいなあ…

ほんとうに

 

ほんとうに

こころの

底から

 

平和

かなうとよいなあ…

祈る

 

いたましく

うしなわれてしまった

いのち

 

祈る

 

いま

くるしみ

かなしみと

 

眠れずに

祈るひと

 

祈る

 

 

 

 

今日が

無事に

終わっていますか

 

いま

なにか

こころ

あたたかな

 

あたためられる

なにか

あって

 

みたされて

 

平和に

あるように

 

祈ります

 

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい