シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

たったひとり

たいせつなひと

たった

たったひとり

 

おねえちゃん

って

 

おもい知ることになったの

わたし

 

たったひとり

わるい

わたしだ

 

その

逃げに

 

よわさに

 

姉上さま

弟も

まきこまれただけ…

 

 

おもたい雪

いま

地震きたら

ぺしゃんこ

 

なのに

 

身動きとれない頭

それどころか

字書くのも

もどかしい

知らされた

 

 

パパ

ママ

病に

 

歩いてでも帰れたらなあ…と

 

どんなに

おもったろう

 

どんなに

泣いて

 

ただ

おもったことだろう…

 

 

ここに

帰りつくこと

かなえてくれたの

おねえちゃん…

 

ここで

生きること

心配して支えてくれたの

おねえちゃん

 

もしも

明日は

ほんとうに無くて

 

そのとき…

 

いま

でも

 

たった

ひとり

ここの

あれからのわたし

 

この

いまのわたし

 

どんなに

悪でも

どんなに

逃げても

 

身動きとれないでいて

そのとき

きても

 

たったひとり

知っていてくれるひと

おねえちゃん

いてくれてる

って

 

こころに

こころにだけでごめん…

って

 

シーちゃんに

言ってた

 

眠れないうつらうつら

 

ありがとう

つなげて

しばらく

うとうとした

 

 

死のお片付け

ほんとうに

ほんとうに

そうなってくれる

とするならば…

 

もしも

逃げてしまってる

 

ほんとう

おもたいとしても…

 

まさしくの

死のお片付けとなって

つなげていただけるように

 

なにがなんなのか謎のもの

たったひとつ

でも

かるくなったら…

 

おもってた

 

ねがってた

 

 

お浄土では

むかえられたひとびとの

まことの

こころ

 

ひとつ

なって

 

修行していてくれている

 

知ってから

ほどないけれども

 

 

もう

天国の

お浄土のひとたちの

 

ときほぐされてくなあ

 

 

どんなに

苦行じみたとしても

おもいつめたように

くるしみに

自分追いこんでみた

としたって

 

まねごと

にも

ならない

 

逃げ…

 

 

病院

ゆけるように…

 

死に

むかってゆけるように…

 

 

たった

ひとつ

 

なにか

自分の

いのち

 

わがものでない

たったひとつの

いのち

 

捨てるのみ

切り捨てるのみ

いのちと

ならないように…

 

 

 

生きて

ある

そのこと

いま

 

ありがとうと

おもわれる

幸福

 

けっして

見失なわずに

 

おしまいへ…

 

 

ぼんやりしてしまってる頭で

ふらふら

ひとつ

つなげてもらった

 

 

終えられない…

 

 

ここ

いまのわたし

ありがとうの

祈りと

ある

 

たったひとり

たいせつなひと

 

おねえちゃんへ

 

こころにだけで

ごめんね

って

こみあげるけど…

 

お祈りしていた

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

いま

きり

でも…

 

波だつばかり

 

のまれるばかり

 

ごめんね

 

ごめんなさい…

 

 

ありがとう

 

ありがとう…

 

 

 

平和な夜になってくれますように

 

あたらしい

朝へと

つながって

 

あたらしい

いちにち

あたえられるように…

 

祈ります

 

 

 

無事に

 

無事に…

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい