シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

世界がぜんたい

世界が

ぜんたい

幸福にならないうちは

個人の幸福はあり得ない

 

 

ニュース

ほんとうに

きびしい…

 

ラジオ

消した

 

胸が

くるしくなるばかり…

 

ほんとう

へこたれの

 

弱虫

 

おこもり

って言って

 

ただ

食べる

だけを

 

つないでる

 

そうして

 

一所懸命

お片付け

もの捨てしてる

 

 

自分の病

あきらかにしてもらう

そのため…

 

勇気?

 

決意か

 

覚悟

なのか…

 

なんだか

もう

自分でも

よく

わからないのだけれども…

 

そのため

自分のもの

始末してる

 

 

くじけそう…

シーちゃん

 

とっくに

逃げてて

 

もはや

いまさら…

 

そのくらい

 

逃げてきた

 

そんな自分だったことに

自分で

驚く

 

でも

絶望

などと

 

けっして

言わない

 

おもわない

 

 

なにものにも

なれなくても

 

誰ひとりの

役にもたてなくて

 

ちっぽけな人生で

 

たとえ

明日にも

 

終わってしまう

としても

 

よい人生

 

よい

いちにち

 

いま

しあわせ

 

そう

自分に

言うのだ

 

おもうのだ

 

明日をも

わからぬ

いま

生きているのは

 

いつでも

 

誰しも

おなじ

 

 

お片付けしながら

 

生きられる分

だけは

 

しっかり

一所懸命

生きてゆかなくては

って

 

ありがとう

 

ありがとう

 

なっていた

 

ありがとう…

 

 

 

寒い寒い

 

三月

 

ごめんなさい

ありがとう

って

今夜は

デロンギ

点けた

 

あったかくなった

 

姉上さまに

ありがとう言った

 

お浄土の

ひとたち

 

おばあちゃんにも…

 

ありがとう…

 

 

ひとつ

 

ひとつ

捨ててゆく仕度してゆけば

きっと

 

きっと

勇気

あたえられる

 

生きる

捨ててゆくこと

 

かるくなること

 

 

 

宮澤賢治には

 

むすばれない運命に

引き裂かれた

恋人がいた

 

米国へと

渡った彼女を

生涯

おもい

 

賢治の

祈りは

 

ますます

ひたすらに

 

無心の

 

痛ましいほどに

ひたすらな

 

きびしくも

うつくしい

祈り

となった

 

 

 

愛するひと

祈るならば…

 

その

幸福

祈るならば…

 

世界の

 

世界

ぜんたいの

幸福

祈るだろう

 

どこに

あっても

 

かならず

幸福に

 

やすけく

平和に

 

無事に

いてほしい

 

祈るだろう…

 

 

わたしも

祈る

 

祈っている

 

 

祈りを

つなげてゆく

 

祈ってゆく

 

 

祈って

 

祈って

ゆこう

 

 

どんなときにも…

 

どんなわたしであろうと…

 

 

世界の

幸福

 

世界の

平和

 

祈って

 

祈って

ゆこう

 

 

生きとし

生けるもの

すべて

 

縁に

 

仏縁に

むすばれている…

 

慈悲に

まもられている

 

みちびかれ

 

さだめられた

ゆこう

 

ゆきつく

さきへ

 

ゆこう

 

祈り

ゆこう

 

ありがとう

つなげて

つなげて…

 

ありがとう

ゆこう

 

 

ありがとう

 

 

 

どうか

今夜も

無事に

 

どうか

無事に

 

明日

あたえられて

 

いま

つながってくれますように

 

いま

ゆっくり

やすめていますように…

 

 

祈っています

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい