本
古くても
しっかりとした
立派な本たちは
引っ越しのたび
手放してしまった
惜しむ
は
なにか
そぐわないきもちした
誰かのところへゆけば
その誰かの
こころを
慰め
ゆたかにしてくれるかも
って
いのち
まもる
たいせつにして
いのち
惜しむことなく
いま
目の前の
ひとつに
むかえ
と
そうは
知っていて
おもっていても
また
背中
痛み…
正座も
ままならない
こうなると
ただ
申し訳なさに
おしつぶされそうになる…
生きている
ありがたさ
生きていて
申し訳ない
ありがとう
ごめんなさい
同時に
あるなあ
シーちゃん
って
道元さまの書物も
立派なものは手放した
もしも
もの惜しみしてしまい
もしも
ずっと
手元に置いてあったら?
ずっと
ずっと
読むことかなっていたら?
おろかな
わたしのことだから…
なにかしら
わかった
得た
などと
おもいあがってしまったとしたら…
と
そう
おもうたび
おそろしい
おっかなくなる…
おっなかがりの
へんてこりんの
へこたれ
は
ときに
救い
って…
だけど
ごめんなさい
って
おもい
ぐちゃぐちゃになって
まるで
すすまなくなってしまった
死のお片付けみたいだなあ…
まだ
手元にある
手放せなかった
粗末な本たちを
いじらしく
おもっては
痛みと
やすみ
読むともなく
読んでいた
もの惜しみ
も
そのこころも
手放せ…
って
世をすてる
出家
背く
という
世間
ない
とはいえ…
むこうから
やってくる
恐怖
世の常の宿のよもぎを思ひやれ
背き果てたる庭の草むら
あなたの草は
世間なみです
おもってみてください
世の中をすてたわたしの
庭の草むらを
まったく
そのようになるなあ…
って
世間
世間なみ
ふつう
かなわないわたしにも
向かってきた
むこうから
やってくる
世間
おもってた
誰かの
不幸
でも
生きなくてならない
いま
限り
と
生きなくてならない
いのち
おもってた
やすんでも
食べても
ごめんなさいだなあ…
世間なみ
ふつう
って?
いのち
まもる
って…?
英国も
もはや
医師の
過酷な労働に
崩壊の危機に…
地方の小都市では
汚水下水を川に垂れ流していたり
ちっぽけな世界
ひとりぽっち
世界の
平和や
幸福おもう
戦争が
終わり
争いの
無い
世界
おもう
祈り
ちっぽけな祈り
つなぐのは
つなげられたのは…
今日
あたえられた
いのち
ずっと
ずっと
つながってくれたおかげ
そうして
今日
いま
と
ただ
そのこと
だけ
わからせていただいた
手放せ…
手放してゆけるように…
ちょっぴりの工夫と
開けないようにして
最強にして
冷えてくれてる冷蔵庫
ほんとうは
冷蔵庫も
手放して
とか
おこもり
引きこもり
外食も出来合いも無し
には
まったく無茶なこと
おもってた
いのち
まもるひとたち
みるひとたち
いのち
削っている世の中は…
ほんとうの
ゆたかさへ
平和へ
世界中
つながって
向かってゆけるように…
祈る
今日
無事に
いま
無事に
やすめていること
食べて
眠れて
倒れていないように…
祈っています
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい