死のお片付け
ほんとうは…
価値あるもの
のみ
と
生きる
という
そういうお片付け
なんだろうなあ
価値?
って
なにかなあ
シーちゃん
ニュースが日ごと
きびしい…
どっかが壊れてる
壊れてく
そう
おもう
壊れてゆくものだろう
日ごと壊れて
生きてゆく
ひと
壊れたわたし
もわたしなんだろう
もの始末の途中
倒れそうだった
あとでは無理かも…って
お布団は用意しといた
そしたら…
虫
あの
足の遅い
わたしも捕まえられる黒い虫
歩いてた
見失った…
前世?
来世?
虫かも
なんだから
自分に言い聞かせて
そのまましといた
死のお片付け
ほんとうもなにもないなあ
価値などとおもっても
しようないなあ
迷うのも
くるしくなるのも
しようのないこと
愛する家族のもの
めざすところ
価値
ではなくて
清浄
ただ
お掃除ができるということ
虫
に
何度となくおしえられてる
床
ものがあったら
見失ってしまう
あたりまえ…
ニュース
聞いてて
吐きそうになってきたら
明珠
そうだ…
心
しん
信ずるべきもの…
心これわたくしにあらず
たとひたどりわづらふとも
明珠にあらぬにあらず
心というこの生きている絶対のあり方は
私個人ではありません
思案にくれたり
心をわずらわせたりするのも
明珠でないのではありません
起きたこと
これから
起きること…
いま
の
目の前のことのほか
この
いましか
無いなあ…わたしには
いまのわたしには…
って
ふらふら
また
もの始末
そのための空間を
あけるためだけの
今日は終えられないひとつを
つなげていた
明日が
無いとしても
ずうっと
ずうっと
こうしてつなげてもらってきたなあ
床
畳
お掃除かなえられたときの
あの
すがすがしい
おもい
胸いっぱいに
おもっていた
夢見るように…
けれども
夢ではなくて
真実
と
おもえた
体力なくなって
体調おかしいからこそ
身動きとれないのだから
なおのこと
すがすがしくしたいなあ…
くるしさに
もとめていた仏法
仏
でも…
明珠にあらぬにあらず
夜
ありがとう
と
お祈りした
虫
しずかに…
しずかに
眠ろう
今日
無事
終わってくれていて
夜
ゆっくり
やすめていますように
明日
夢見て
眠れるように
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい