シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

青空

青いノート

キャンパスノート

コイルの

 

びりびり

切って

抜き取れる

どこでも売ってる

ありふれたノート

 

一冊の

ただのノート

 

けれど

特別な

 

最後のノートだ…

 

 

青が好きだ☺️

お洋服では

と言える色は

青と臙脂色

それも

 

ほんの少し

数えるほど…

 

青は

ブルージーンズみたいな

 

青空みたいな青

濃紺

 

群青

 

ジーンズの釦とファスナーは

したたかnickel合金で

わたしの

天敵!😣

なんだけど…

 

ジーンズ

捨てられない

 

金属アレルギーは遅延型アレルギーだから

触れて

即!

アレルギー症状は起きないから

残してある

 

 

夕方

この季節には

毎日のように食べるデザート

和菓子の手法で

 

棒寒天

煮溶かしたり

ゼラチンを加えたりして

 

羊羮のようだけれど

甘くないゼリーにする

 

ヨーグルトや

りんご酢に漬けたレーズンを

蜜の代わりにかけて食べる

 

スキムミルク発酵させたヨーグルトを

寒天で固めたものは

白くて

きれいなので

ガラスの器で冷やし固める

 

大豆を煮て

丁寧に摺ってから

寒天でのばして

よく練って

そのままの丸い大豆も入れ

こちらは

 

大豆の

クリーム色が引き立つように

花の形した白い器によそった

 

 

ブルーハーツ

『青空』が

口をついた

つい

 

歌ってた…

 

「生まれたところや

皮膚や目の色で

いったいこの僕の

なにがわかるというのだろう…」

 

 

歌ってて

 

気づいて

 

びっくりした!

 

 

バスに乗って

 

どこまでも

どこまでもゆきたいなあ…

って

おもった

 

 

レイシズムも迫害も

 

差別も

侮辱も

止まない

 

殺戮も

 

戦争も…

 

 

奈良美智さんが

 

恋しいのは

りんご畑と

あの山

 

言っていた

 

生まれたところが

語ってくれるもの…

 

恋しい景色に

つつまれて

死にたい

人生を

終えたい

人は

 

ふるさとを

おもうのだ

 

 

青いノートに

その

先頭に

 

記されてあるのは

 

最後にいた施設の

入所の年月日と

施設の名称

これから

お世話になるだろう人の名前

 

おしまいの

いちばん最後のページには

自分の

 

ママの

 

住所氏名

生年月日

 

十五行にわたって

 

くりかえし

くりかえし

書いてある…

 

 

嫁ぎ先だけれど

ここは

 

ママの

帰りたかった家

たいせつな居場所

 

 

自分を

確かなもの

と感ぜられ

そう伝えられる

唯一のもの

 

忘れてしまわないように…

 

また

いつか

 

帰れるように…

 

 

余白に

わたしは短歌

ふたつ

書いてみた

 

けれど…

 

この

たどたどしい

そして

 

必死の

ママが書いて

残したものには

 

なにひとつ

かなわない

 

なにひとつ

真実でない

 

 

平和を祈ろう

生きている

今日は

 

生きてある

わたしは

ただ

 

平和を祈ろう

シーちゃん

 

 

今夜も

無事にいてくれますように☺️

倒れないで

 

ゆっくり

ゆっくり

休めていますように…

 

祈ってます

 

 

ありがとう

 

また

明日

 

 

おやすみなさい