お経は
はじめ
開経偈
より
おとなえする
開経偈の
意味は
「お経は
言葉にも文字にも
あらわしようのない
甚深微妙の
尊さがある
この尊いお経に
遇うことは
何億年かかっても
できるものではない
それであるのに
いま
この手にいただき
この目に見
この耳に聞くことができた
なんという
ありがたい
しあわせなことであろう
どんな苦労
かんなんをしても
このお経のありがたさ
尊さを身につけ
心にいただき
それを
人生の光明にする
強い願いを立てなければならない」
何億年かかっても
遇うこと
できない…
それは
いま
この
自分の生命
自分の人生
この
ものがたり…
そのもの
と
おもえる…
それなのに
何と
愚かな
何と
不幸な
つまずきしてばかりで
さらには
自ら
傷を
深くして
絶望して…
生きていることが
いま
幸福と
幸運と
希望の
すべてであるのに
同時に
生きていてよいのかなあ…
と
生命を
なおざりにして
我がものとして
迷い
泣き暮らすうちに
ものがたりは
あっけなく
終わってしまうのかもしれなくて…
そんな
よわく
愚かなわたしが
平和を
祈っている…
この
古い
生まれたお家にいると
いったい
いまは
いつなんだろう？
と
いつまでも
ひきずる
かかえている
幼いわたしの影が
いつまでも
どこまでも
とことこと
ついてまわっていて
いったい
わたしは
いつ
おとなになるんだろう…
つよく
自分を
生きられる人間に
いつ
なれるのだろう
と
ふるえる
明日が
きてくれる
そのことも
明日
目覚められたならば
それは
とんでもない幸運で
毎日
毎日
そうして
ありがとう…
ありがとう…
と
お経と
祈りと
息をつなぐ
矛盾…
でも
それしかなく
そうしか
できなくて…
泣きはらした顔になったよ…
シーちゃん
食べる
だけのための
お買い物して
いりようなものも
買いにゆけなくて…
なんだか
人間
こわくて…
それなのに
あの
奈良美智さんの本
『終わらないものがたり』
が
ほしいなあ
なんて
毎日
おもってた
そしたら
その内容
少し
お知らせしてくれてた…
ありがとう
食べる
以外の
糧…
なんにも
手に入れてはいけない気がしてる
誰にも
会えない…
伝えられない…
臆病…
すっかり
よわってしまった
泣ける
低温で
りんご畑には霜がおりたって…
昨年
大雨の被害うけた畑のりんごの木には
花芽がつかず
収穫は困難という…
愛する
大好きな
りんごも
必死に
生きてるなあ…
地球
ぜんたいの異変
人間の為せること
の
つけ
人間が生きるということの
弊害
食べる
生きる
は
罪深いけれども…
食べる
を
できているだけで
たいへんな幸福で
ありがたく
ありがたく
祈った…
このような
ぐずぐずとした
立ち往生しているような
いまも
これも
わたしの
ものがたりで
わたししか
生きられなくて
わたししか
一歩を
踏み出せないのだ…
こわくて
かなしくて
逃げまどっているけれど
生きてる…
ありがとう
ちいさな
たよりない
祈り
つなげた
今日も…
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
朝は
早朝に目覚めて
それきり
眠れず
起きて
掃き掃除して
拭き掃除して
それでも
寒くて
へとへとになった
祈り
お経の
功徳
一日の行持は
諸仏の種子という
諸仏の行持という
ただ
一日の
行持だろうと
今日
限りの
身命であろうとも
真を
祈るならば…
と
祈ろう
パパの
病の
果ての
晴れやかな
笑顔
ものがたりは
わたしと
生きてる
つづいてるんだ
ありがとう
りんご
寒い夜だけど
負けるな…
一日は
たいせつな
たいせつな
今日だけの
一日で…
倒れていませんように
ゆっくり
休めているように
明日
まっさらな自分と
目覚められるように！
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
