シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

戚めよ

泣け

 

仏壇のまえで泣け

 

そう

言ってくれた

おじちゃん

 

おもってた

 

 

夜なのに

お茶コーヒー

かえて

 

おそなえした

 

いつもなら

もう

お水も

お花も

お茶もみんな

下げてしまう時間だ

 

たったひとつ

香りで

胸わるくならないお線香

こちらの

ひばの天然精油のお線香

 

また

たいた

 

 

おじちゃん…

 

いっぱい

泣いた?

って

 

ちゃんと

 

しっかり

どこかで…

 

泣けたかなあ?

シーちゃん

って…

 

 

ふらふらで

 

ちょっとした恐怖

きたので

 

塩分補給の救世主の浅漬け

キャベツにのっけて

オイルかけるサラダ

一所懸命

食べてた

 

空っぽ

しなくちゃ…

冷蔵庫

って

 

でも…

 

食べる

すべて

 

つまり

つくる

なので…

 

そして

光熱費節約の

不思議お料理のため

 

いたちごっこ

 

パン

ひとつ

買わないどころか…

 

プラスチック容器

燃えるごみとなる

納豆もヨーグルトも

買って食べるの

やめた

 

チャパティみたいな

薄くひらたい

種無しパンを

焼いてたけど

 

お米を食べないことには

お米が作られなくなって

この国のお米

食べられなくなるんだなあ…

って

 

それも

やめた

 

それは

なんか偶然

パキスタン

お袋の味だという

薄くひらたいパン

そっくりだったので

 

また

いつか

食べられるかなあ?

とか

おもって

 

こないだの

録画してた番組みたんだっけ…

 

素朴で

とても

おいしそうだった

 

 

 

 

泣くな

 

言われて

 

言われつづけて

育った

 

泣き虫

 

 

その

おかげで

 

だれかれ

無く

泣かない

という

 

なにかしらの

抑制?

 

圧し殺す

というのでなく

 

分析?

 

その

場により

どちらも

かもしれないけど…

 

境界

ないのかもしれないけど

 

泣かないときは

泣かずにすむ

あたりまえの

 

大人

らしく

なった

 

つもり…

 

 

泣け

って

 

言ってくれたひと

 

この世に

ひとり

 

おじちゃん

ひとり…

 

 

おじちゃん

 

おもってた

 

 

 

 

喪は

その易(おさ)まらんよりは

むしろ戚(いた)めよ

 

 

 

泣きたい人間は

 

こころから

泣けたら…

 

 

そう

おもえた

 

 

 

そして

 

自分に

お葬式

いらない

 

戒名も

 

なんにも

 

なんにも

いらない

おもった

 

 

 

生きていて

 

いらないものと

生きていて

 

死のお片付けは

中途半端で

 

どこも

ぜんぶ

途中のまま

 

日々

劣化するものに

右往左往してて

 

 

死んで

なにか

いる?

って…

 

だれのため…

って

 

 

もとより…

 

 

泣いてくれる人間

いないなあ…

って

 

 

 

捨てる

 

お片付け

 

こころも

からだも

 

どうにか

平和で

あって

 

どうにか

気力体力

つづかなくては

 

たった

ひとつ

さえも

 

かなえてもらえず…

 

 

おもたくなったならば

 

おもたさに

のみこまれ

 

はじめられなくなるんだ

って

 

ひとつ

でも

って…

 

 

 

かわいそうな

 

泣きたくなるような

お家だけれども…

 

いつかは

壊れてしまうし

 

いつかは

 

誰かしら

かならず

お片付けしなくてならない

 

 

でも…

 

まいにち

ありがとう

言ってた

 

まだ

すっかり

壊れてなくて

 

今日

ひとつ

つなげてもらって

 

 

起こしてもらって

 

いちにち

あたえてもらって…

 

ひとつ

 

ひとつ

 

ありがとう

言ってる

 

また

食べられて

 

お祈り

つなげてもらって…

 

 

ありがとう

 

お仏壇のまえに

すわる

 

夜なのに

お茶

 

夜なのに…

 

 

ごめんなさい…

 

 

ありがとう…

 

 

 

 

海水温

この数年で

急上昇してしまった

温暖化

 

せめて…

 

せめて…

 

悪あがき

にもならない

ちっぽけすぎる生活の

 

ちっぽけすぎる

手で

できること

 

つないでる

 

つないでもらってる…

 

ありがとう…

 

 

 

 

 

台風

おそろしいことにならないように

 

祈る

 

 

 

無事

今日が

終わってくれて

 

やすめていますように

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい