シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

おのれを

すてる

 

おのれ

 

たどりつくところ

ゆくべき

 

おのれ

すてる

 

そこだなあ

 

 

むかってゆくべき

いま

 

ここ

おのれをも

 

すててゆく

 

すてて

すてて

ゆく

 

 

こだわり

なんて

論外…

 

 

ぜんぶが

こだわり?

シーちゃん…

 

へんてこりんの

ぜんぶ?

 

すてねば?

 

途方にくれる

 

病院

ゆけない

どころか…

冷蔵庫も

買いにゆけない自分

 

知らされたんだけど

 

生きられるぶん

生きられたなら

よし

 

よし

とか

 

そう

おもえば

こだわり

 

 

もの

信じられぬほど

捨てて

捨ててきたなあ

 

よくぞ

あんなにも

たくさんの

ものたちを

というほど

 

ここに

ぎゅうぎゅうと

つめこまれてた

とおもえば

 

よく

あれほど

つめこめたなあ…って

 

いま

まだ

混沌だとか

おもうまい

って

 

にしても…

 

くるしかった…

 

くるしいよ

パパママ

 

そう

おもうたび

 

ああ…

つめこんだ主

パパママは?

 

もっと

もっともっと

くるしかった!

って

 

数知れず

おもった

 

 

かなしくて

泣きながら

 

ひとつ

ひとつ

 

一個でも…

って

 

ごめんなさい

捨てた

 

捨ててる…

 

ごめんなさい…

 

 

つまらない

こだわりは…

 

ママのもの

 

お世話のときに

日本製だけど

高価でなくて

 

だからなのだろう

手拭いほどに薄い

フェイスタオル

多目に

買ってもらってた

 

 

毎日の清拭や

お風呂上がり

いつも

毎日

使ってた

 

その後は

わたしが使ってた

 

すんごい

ぼろぼろ…

 

 

これが

みじんも

 

捨てられなくて…

 

泣けてしまう

 

これ

最後は

エス

それで

おしまい

としたって

 

十分すぎる!のに…

 

いろんな

つまらぬ工夫して

使う…

 

 

こだわり

 

いちばんに

すてるべき

 

そして

 

それが

いちばん

むつかしい…

 

洗って

 

洗って

何度も

丁寧に

手で洗って

 

おかしな臭気…

もっぱらネズミのゆえん

なのだから…

 

そこから

かんがえるなら

 

洗って?

どうなる?

とは

おもわず

 

ひたすら

洗って

 

 

せっかく

臭い抜けて

 

洗い上げられたものに

 

アイロンをかけなくちゃ…

 

アイロン

かけられなくて…

 

 

手の仕事

たとえば

和裁も

 

手で

きちんと

その仕事の

されたとおりに

しっかりと始末しなくてならず…

 

使うとき

どのみち

やり直し

って

 

たとえ

下手くそアイロンしたところで

かえって仇になる?

そのくらいのこと

なのだろうし…

 

専門店に

やり直してもらわないことには

使えないなあ…って

 

そう

わかってるというのに

 

でも

アイロン…

ってなって

 

眺めては

できない

 

ネズミの臭気だ

もとは

とか…

堂々巡りしてて

 

 

生きてたいのに

 

生きてて

よいのか?

 

迷惑かけて

生きていて

申し訳ない

 

 

わたしありき

不幸なことがら

 

つなげさせてしまった…

 

わたし

いなかったら?

 

こんなにも

不幸

不毛

時を

 

過ごさせることは

なかったのだなあ…

って

 

 

本末転倒

 

わたし

ここに

いるよ…

 

ここに

生まれてしまった?

 

そう

おもうのならば

 

そういうことが

 

もっとも

罰当たり

って…

 

いま

まだ

生きてる

ごめんなさい

 

ばっかりになるのだった…

 

 

わたし

わたしと

なったこと

 

そして

これから

 

もう

無くて

 

まだ

どこにも

無いのに…

 

いま

つなげてもらってる

つまらないことにも

 

つまらない

とは

決めつけず

 

ただ

ただ

 

ありがとう…

 

ありがとう…

 

ごめんなさい…

 

ごめんなさい…

 

 

捨てて

 

捨てて

こられたのは

 

わたしを

わたしに

してもらってたからだなあ

って

 

 

ありがとう

お祈りした

 

 

お経

つらくて

くるしいとき

かえって

 

天国の

お浄土の

ひとらは

 

むしろ

ずっと

ちかく

 

ともに

そばに

いてくれてるらしい…

 

 

泣けてしまう

 

それさえ

 

 

しあわせ…

 

 

生きる

迷惑

 

死んでも

迷惑

 

わたし

というもの

 

 

生きてる

なんて

 

言えないんだった

生きてゆく

なんて

 

おろか…

 

 

 

おのれを

すてよ

 

おしえてもらってるのに…

 

 

 

ネズミ忌避のための

へんてこ対策のとき

 

うちには

おいしいものないよ…

って

来なくなってくれて

ありがとうねえ…

って

 

ネズミに

言ってる

 

不気味…

 

 

ひとりぽっち

 

僧でも

仏教徒でも

なく

 

おじちゃん

よそのひとには

お経なんて信心なんて

絶対に言うなよ

って

 

よそのひと

じゃなくても

言ったら

いけない

 

そういうこと…

 

かなしませるのかなあ

くるしませるのかなあ

 

そうだ…

 

 

かなしくて

くるしくて

いつのまにか

おとなえしてしまってた

お経だ…

 

そうだった

 

 

おじちゃん

 

あたらしいの

きれいなの

買いなさい!

おしゃれしなさい!

って

 

真剣に

言ってたなあ…

 

ごめんなさい…

 

 

すててゆくこと

できるかなあ…

 

 

 

いのち

 

はかなくて…

 

 

明日をも

知れない

いのち

 

 

生まれてこられて

 

しあわせ

 

いま

しあわせ…

 

 

ごめんなさい

 

ありがとう…

 

 

 

平和に

つながってゆけますように

 

 

ありがとう…

 

 

 

 

いちにち

何事もなく

無事

終わっていますか?

 

いま

 

平和に

 

わらっていてくれますように…

 

 

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい