シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

生きながら

瀬戸内寂聴先生が

得度し

出家して

僧として生きる

とは

どういうことか

たずねられた

その答に

 

生きながら

死ぬということです

 

そう

言っておられた

 

 

友である

横尾忠則さんは

瀬戸内寂聴先生が

死に近くなって自ら

その死を予感した頃

 

やはり

おそれ

さみしさを抱いていたようだ

語ってた

 

お坊様も

人だもん…

シーちゃん

 

 

禅以外には

目ぼしいものは

この地球上にはない

 

断言した

詩人の高橋信吉は

自身の

詩のなかで

 

 

殺しあふ事も憎みあふ事も

みんなさびしいからなんだ

誰もかもみんなじっとして居られないのだ。

みんな一つの塊なんだ

それが割れたり

壊れたりするんだ

 

 

言っていて…

 

これは

昭和九年あたりの詩のようで

 

 

ぞっとした…

 

いまも

このような

この詩

そのままの

現実じゃないのか…

って…

 

 

高見のっぽさん

「ちいさいひとが見てるから!」

生活の細部まで

ちいさいひとの

お手本のように自分を律して

生涯をつらぬいて暮らしたのは

 

まるで

僧の如くの生き方だなあ

とおもえる

 

市井の人のうちに

このような

うつくしく生きる人

このところは

ほとんど

見かけなくなった…

 

 

僧とは

たとえ

師弟の間柄であっても

 

お互いに

勝友として

日々

切磋琢磨すべく

 

何事においても

つつみかくさず

お互い

伝え

お互い

正す

 

そうして

共に

成長して

共に

仏道をゆく

 

そういう生き方を

選んだ人たちで

 

師僧は

弟子が病にあれば

治癒へと導くため

弟子と言えども

世話をして

 

弟子は当然ながら

師僧が

その命を全うするまで

尽くすのだ

というのが

 

曹洞宗はもとより

仏教の教えだけれど…

 

 

これは

いずれの宗教にも

共通

不変のこと

ではないかなあ…

おもった

 

 

かつては

家族や

親族の間にも

そのような教えは浸透していた

とおもえるし

 

そのようにするしかない

という

現実の

厳しさでもあったろうなあ

とも

おもった

 

 

雨ニモマケズ

宮澤賢治

 

病臥のまま草した

とされる

昭和六年十一月三日は

そのあたりは

 

岩手県

こちらも

東北は

すべて大凶作にあって…

 

その背景をおもい

 

賢治の病をおもい

 

ふたたび

宮澤賢治を読んでみた…

 

 

 

今夜は

泣きたいくらい

星ぼしが輝く夜だ

 

 

生きる

不自由な自分に

 

生きよ

 

お釈迦さまは

阿弥陀さまは

 

仏さまたちは

 

言ってくれるんだろうか…

見上げた

 

 

今日は

あたたかな日射しに

午後

また

スズメがやってきた

 

黄色い!

きっと

またあの子…

 

どきどきした…

 

生きてた!

よかった!!

って

 

しばらく

また

ひとりぽっち

鳴いていたのだけれど…

 

 

もう一羽!

来てた

 

白い

やっぱり

弱そうな子が…

 

うわー

よかったねー…

 

隠れて

そっと

二羽のこえを聴いてた

 

そこに

けたたましく

集団でスズメたちが来て

 

飛び立ち

着地して

 

それを

執拗に!

くりかえして…

 

白い子は

いつのまにか

その仲間のなかに

消えてしまってた…

 

 

黄色い子は

いつものように

ひとりぽっちで

 

チュンチュン

チュンチュン

 

ちっちゃく飛んでは

 

ゆきつ

もどりつ

遊んでから

 

じっと

あたたかな日射し浴びてた

 

そうして

また

ひとりぽっちで

飛んでった

 

 

スズメ

集団で生きるスズメ…

 

あの子は

おそらく

はじかれて

 

短命

かもしれない…

 

生きててくれたこと

また

ここに

遊びに来てくれたこと

 

ありがとう

おもった…

 

 

なにも

できなくて

 

捗らなくて…

 

もやもやの

よく眠れていない脳みそで

 

それでも

お祈り

お経

捧げた

 

生きてる

今日を

 

今夜を

 

すべての人たちの幸福を…

そうして

 

ひとりぽっちの

あの子を…

 

祈った

 

 

戦争が終わりますように

 

世界が平和になりますように

 

 

地球は

こうこうと

夜も眠らず明る過ぎて

 

星ぼしも

危機…

 

鳥たちも

 

虫たちも

 

人も…

 

危機

ひとつずつでも

こえてゆけたなら

 

祈る…

 

 

一日

生きたら

 

ちょっぴり

こえているんだ

って

 

生きよう…

 

 

さびしさに起こされてしまう

惨たらしいこと

 

起きないで…

祈る

 

 

今夜が

ゆっくり

終わってくれるように

 

かならず

かならず

無事にいてくれるように…

 

祈っています

 

眠れてますように…

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい