シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

卑怯

比興

の変化

という

 

卑怯

 

わたし

卑怯…

って

 

 

すとん…

 

落ちた

 

めざめさせてもらって

 

また

あたえられ

始まってゆく

いちにち

 

寒気

せいにして

 

お仏壇に

おはよう…

ごめんね…

 

そして

姉上さまには

こころに

 

おねえちゃん…

ごめんなさい…

 

いつもの

ご挨拶して

 

電気を

みんな

消して

 

もう一度

お布団へ…

 

寒いねえ

シーちゃん

って

 

25℃下回ると

すでに

寒いと

そう

からだはおもい

 

どっか痛いときは

さらに痛みが増す

 

雨が

おそろしい被害をもたらして…

 

こちらも

 

 

仏間

むせかえるほどのカビ臭

でも

仏間に

ずっといる

 

うまれたお家

でも

 

もう

姉上さまの弟のお家だ

 

住まわせてもらってて

養ってもらってて

 

生きる

すべて

他力の

 

慈悲に

すがっているのだ

 

祈らずに

おられなくて

 

お仏壇のまえに

すわらずにおれない

 

明日は

ないかも

これぎりかも

って…

 

 

お寺も

お墓も

ゆけなくなって…

 

お仏壇に

おまいりしない

できなくなる

自分

とは

 

いつか

そのようなわたしになる

そのときも

 

やってくるんだろうか…

おもってたら

 

法然さまの

言葉

 

やすんで

そうして

念仏

申せ

 

きこえたようなきもちして…

 

じんわり

あったかくなってた

 

起きて

 

神仏の

お仕度して

 

お祈りして

 

すわった

 

 

くしゃみも

鼻水も目やにも

猫風邪の猫の子

みたいになって…

 

たぶん

カビの刺激

って

 

毎朝

毎夕

している

畳の乾拭きをした

 

ただ

エス

ひたすら拭く

畳の目にそって

ひたすら拭く

 

アルコールは

水分を含んで

いつまでも

むしろ

黒ずみ

落とせない

 

わかったのは

最近のこと

 

 

そうしていると…

 

その

異教の徒のような

体勢のためなのか

ひたすら

すこしも

かなえていただいたおかげなのか…

 

卑怯だなあ…

わたし

 

卑怯だ

 

つくづく卑怯だ

なっていた

 

詫びた…

 

 

拭きながら詫びていた

 

ごめんなさい

つなげてゆく

 

 

だよね…

なんて

そう

言ってたなあ

って

 

 

だよね

などという

曖昧

 

卑怯

って

 

 

姉上さまに

詫びていた

 

ごめんなさい…

 

こころに

詫びても…

 

とどかない

ということ

けっして

ないのだ

 

今日は

そう

おもわれた

 

懺悔

ともに

あれば

ひたすらの

懺悔

あるならば

 

伝わる

 

いつか

かならず

伝わる

 

そう

仏教は

お釈迦さまは

おしえてくださっている

 

だからこそ

 

この国に

いまだ

仏教が

ある

 

 

そう

おもわれた

 

ありがとう

 

 

 

道元さまは

cool

って

 

英語よくわかっていないけど…

 

英会話の教師が

cool言う場面に

ふーん…

っておもって

記憶にあって

 

いつのまにか

 

そんなきもち

してたんだけど…

 

cool

ように

ふるまって

 

そんな自分

生ききったかも

って

 

法然さま

そして

 

證空さま

へと

たどりつくこと

かなって

 

そのようなきもちになってた

 

無念

では

なかったろうか…

 

むかしのひとも

いくさや

感染や

出産の

困難

こえたなら

 

そののちは

百ちかく

ながらえた

という

 

五十

すこしすぎ

は…

ましてや

清貧の

 

はやい死…

 

痩せぎす

でも

血気盛ん

 

野心にも

似たもの

こころに燃やしてただろうに…

 

命懸けに

大陸へと渡り

 

この国の平和

ひとびとの幸福

おのれの

手にした

仏法にて

かなえる

という

 

それも

きっと

野心に似た

情熱

であっただろうなあ

って…

 

 

おにいさまの

證空さまとの

つながり

あった

という

研究者先生の

研究の報告もあって

 

そうであったならば

 

どんなにか

よいかなあ…

いつも

おもう

 

 

犀の角のごとく

孤高をゆくとも

 

ひと…

 

ひとは

ひとにまみえ

 

われを

見つめ

 

そうして

 

おのれに

ならう

かなう

と…

 

 

 

卑怯なわたし…

 

われひとり悪…

 

 

ごめんなさい…

 

 

ごめんなさい…

 

 

ありがとう

 

 

 

もうすぐ

冷蔵庫の用

為さなくなる冷蔵庫

 

身動き

とれず

 

かんがえることも

もやもやしてしまって

 

なにか

えらぶ

 

たった

ひとつ

えらぶ

 

すべて

生きる

 

食べるに

つながっているんだなあ…

って

わかった

 

 

明日

おもえていない

今日

 

いま

 

いつ

まったく冷えなくなっても

ちっとも不思議じゃない冷蔵庫

ママの冷蔵庫

 

 

パパの冷凍庫

使われず

ずっと

あって

 

まだ冷えてくれるってわかった

 

ただ

ありがとう

っておもった

 

いま

ある

 

生きてる

ありがとう

って

 

お祈りした

 

 

 

約束

 

いつも

むこうから

やってくるわたし

 

それだけ

 

いやしく

おびえる…

 

いやしい

いやしい

わたし

 

おびえる

わたしだ

 

そのようなわたしにも

 

つながってくれていた

仏教

 

 

たえないように…

 

祈る

 

罰当たりなんだけど…

 

祈って

ゆこう

 

ありがとう

 

 

 

かなえられずに

永遠の

約束

 

なってくれた

約束

ある

 

明日

また

って…

 

 

 

夏に

おもって

おもっていたから

 

冬のはじまりには

 

旅立つ

とは

微塵も

おもっていなかったから

 

 

春も

 

秋も

 

みんな

つらい記憶になって

 

封じ込められて…

 

 

祈る

 

卑怯ですか…

 

 

お祖師さまに

 

お釈迦さまに

 

詫びている

 

ありがとう

 

つながってくれて

ありがとう

いっしょに…

 

 

平和に

ちかづいてゆける世界

想像して

 

祈ろう

 

 

ごめんなさい…

 

ありがとう…

 

 

 

無事

いま

あること

祈ります

 

かならず

 

かならず

無事にいてください

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

 

おやすみなさい