生きて
ある
いま
を
ありがとう
言う
生きていて
ごめんなさい
も
言う
どちらも
わたしだ…
シーちゃん
ママが長年
使ってた冷蔵庫
いよいよ寿命で
いまにも
尽きるという
いま
身動きとれないでいる…
なんか
ずっと
なんにも考えられてない
その
生きるちからの
無さ
生きててよいのか…
わたしさえ
いなかったならば…
眠れていない脳は
こころは
ずうっと
わたしを
責める
それらへの
反抗
は…
ただ
ただ
ありがとうだ…
ひとと
生まれたこと
ありがたい
ありがたいこと
いっさい無駄にしない
のために
一所懸命
たすけてくれた冷蔵庫
ママ
と
いっしょ
のような冷蔵庫
なんだけど
生きてはいない
もの
壊れるは当然な
もの…
核
減らす道へと
ゆきつくにも
ひとつ
でも
なんだなあ
すでに
老朽化した
原発も…
わたしという
今生の
悪
つなげてしまわないように
という
そういう孤独
その
ひとりぽっち
と
お仏壇のまえ
おもっていた
供養というもの
そのかたちの
もとは
法然さまが
貴族たちのため
その
殺生のため…
争いに
罪無く
殺めてしまったものたちへのため…
戦争
止まないなあ
争い
そこかしこに
あふれている…
この
何日か
アレルギーがひどくなってしまってた
あの
床面さらしておかないと
っていう
暑い
暑い
お部屋での作業
敷いてあったもの取り除き
よせて
始末して
洗えるもの
手で洗った
石鹸は植物油脂から
できていて
残滓あれば
虫がつく
って知らされた
捨てたらよいのに…
ママに
使ったもので
木綿のものは
わたし使おう
って…
こんな
捨てたらよいのに
捨てられない
は
なんか
供養
にも
似て
おろか…
わかってるのに…
まとも
じゃなくても
生きていて
いちにち
あたえられて…
ただ
ありがとう言ってた
ありがとう
言おう…
アレルギー
いつものように
口のまわりがひどくて
あちらこちら裂けたように割れて
ただひとつ
使えている
オイルケア
のみで
何度も
何度も
ボクサーみたいにcoverしてても
この度は
とにかく
ひどくて
痛くて痛くて…
眠れていない
眼の
乾きもひどい
んだけど…
もっとも
ひどい
を
こえた記憶
よみがえってくれた
姉上さまといた
このお家に
ふたりいた
しあわせの
記憶
も
つながって
よみがえってくれた…
ありがとう
ごめんなさい…
明け方
うとうとしたら
天国の
あの子
夢に
あらわれてくれた
お菓子
くれた…
ういろう
おくすりみたいに
元気になれるのさ!
って
もらってたなあ…
って
ありがとう
って
起きられた
すあま
ういろう
ぎゅうひ
みんな
つくってたなあ
お餅は
危険になった
ママのために
いろんな工夫して
わたし和菓子を
わたしケーキを
つくってたなあ
もう
なんにも
つくっていない
ママご飯のような
ごくありふれた
お家ご飯も…
戦争体験してしまったひとの
原爆投下された地のひとの
あかい食べ物は
ひとつも食べられなくなった
という
つらい
告白
知って…
つらかった
いまも
つらい
もともと
このまなかったお肉
まったく
食べられなくなり
二年が
すぎたなあ…
って
おもっていたら
わたしお肉料理
姉上さま
おいしい!って
食べてくれたこと
よみがえった
この時期には
わたしご飯
夏の定番の
なんていう
へんてこご飯
食べたこともなかった
なんで?
なもの
も
つくって
いっしょに食べてもらえてた…
とろとろ
くたくた豚肉
お出汁に
とけてる
名ばかりのすいとん
贅沢すいとん
だったけれども…
へんてこご飯に
ちがいなくて
なのに
おいしい!
って
食べてもらえたなあ
ありがとう
って
やっぱり
ごめんなさい
って
こころに
言ってた…
冷蔵庫さんは
生きてはいないんだけど…
ありがとう
言ってた…
なにが
こわい?
死
ありき
の
そこから
の
お釈迦さまの
みおしえだ…
そうして
ここにも
ありがたくも
つながってくれていた
仏教だよ…
と
自分に
言ってた…
生きてる
も
なにひとつ
自分の
ちからじゃないなあ…
ありがとう…
ありがとう…
眠れているように
食べられて
やすめているように…
ただ
無事に
ただ
無事に…
祈っています
かならず
かならず無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい