この夏
暑い暑い夏
これ
あたりまえになる…？
南無阿弥陀佛
いま
きり
無いのに…パパママ
ごめんなさいしかないのに
おねえちゃん…
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
おそれて
おびえて
ただ
いま
ぼんやり
はらはら
ひとつ…ひとつも…と
お念仏と生きる
無力
他力
慈悲
おねえちゃんの慈悲にすがって
すべて施しに生きる
わたしの生きる
ごめんなさい
つなげて生きる
生きてこられた…
南無阿弥陀佛
お念仏は
ごめんなさい…
ありがとう…
ただ
つなげてくれる
こころ
いっぱいに
つなげてくれる
生きてこられた
生きているよ…
こころに
ありがとう
いっぱいに
お念仏
つなぐ
うちわがひとつ見つからない
シーちゃん…ママ
うちわさえ行方不明になる…
ごめんなさい…
背中痛くなれば
まえならば…
元気なわたしならば
走っていたなあ
もう
かなえられないこと
おもうことないほど
いっぱいだ…
かなえていただくこと
ただ
有り難い
仏教徒として生きる
そこには
とうてい
たどりつくこと
かなえられないわたしの
生きる
あるべき姿
為すべきことは…
善きひと
善きこと
善
ひとつと
欠けず
善
供養
施しに
生きていて
そうか…このいま
善によって
おねえちゃんのおかげで
このわたしすべて
供養していただく
いまなんだ…
捨ててゆくものにも
ただ申し訳無くて
お経
その
供養にも
なってくれないものか…って
祈りとお経おとなえしていたけど
わたし
わたしだ
わたしが
施しに供養されて
生きてこられたわたしだった…
ありがとうパパママ
ありがとうおねえちゃん
ふらふらの朝
神仏のお仕度した
お仏壇のまえにすわって
電気もつけないで暗闇にすわって
神さま
ほとけさまに
お水お茶を
どうぞ…とお祈りして
わたしもいただきますと飲んだ
供養していただく身なんだ…
ありがとう…
今日も小豆をお供えした
暗いまま
そのまま
お経
おとなえしていた
南無釈迦牟尼佛
南無阿弥陀佛
お念仏と
ぬかづいて
皆
お釈迦さまのお弟子さま
兄弟だから…
親縁だから…
おゆるしください
と
お念仏
そうして
いちにち
また
南無阿弥陀佛
ありがとうと
ごめんなさいと
ひとつ
暑くて
寒くて？
かなえられないことしか無くて
もう
かなうは
ほんとうにひとつで…
ごめんなさい
暗闇は
こころの迷い
そして
ほんとうに暗いところにいたり…
もう
ふらふらよたよたしているのに
ここまでの
無事
有り難く
お祈りした
捨ててしまったものたちへのおもい
わたしの供養で足らないだろう…
そんな申し訳無いおもい
救い上げられた
と
おもっていた
ありがとう…
ごめんなさい…
扇風機
ほとんど回さないで
冷蔵庫は壊れていて
それでも
こえられた夏
ただ
ありがとうしていた
南無阿弥陀佛
仏教徒として生きること
かなえられない
無力無能
ごめんなさい…
ただ
いま
ある
さいわい
有り難い
有り難いこころだ…
ありがとう…
ありがとう…
祈らせてください
戦争が終わりますように
世界が平和になりますように
施しに詠むいまただ有り難し
南無阿弥陀佛
南無阿弥陀佛
ほどこしにながむいまただありがたし
なむあみだぶつ
なむあみだぶつ
法然さま
道元さま
溢れる才
徳
あって
なにひとつも善につなぎ
ひとりと欠けずにと
こころ砕いて
なお
御歌も詠まれた
なんとしても
歌にも伝えたい
とどけたいという
溢れるおもいだったろうなあ…
お釈迦さま
阿弥陀さま
その
救い
ひとりと欠けずと
有り難いおもい
おびえるこころ
かなしみくるしみ
無力一切他力の悪
いま
きり無い
生きるにも
お念仏と
祈りと
ある
いま
いまきりの
いまなんだけど…
いま
ある
さいわい
ただ
ありがとうと
祈った
ごめんなさい
つなげる
ありがとう
つなげる…
それさえ
供養していただくわたしの
生きるだ
ありがとう…
ごめんなさい…
今日
無事に終わって
しずかな夜になってくれて
夜
かならず無事に
かならずこえられるように
祈ります
明日
めざめられて
かならず無事に
つなげていただくこと
祈ります
祈っています…
祈らせてください
かならず
かならず
無事にいてください
ありがとう
また
明日
おやすみなさい
