シーちゃんと

時々はシーちゃんとこっそり泣こう

縒る

糸を

買いにゆかねばなりません

 

あの

切れた

数珠の

 

修繕を

自分でしてみよう

じっと

観察した

 

縒ってある二本の糸

さらに縒って

 

つよくした

うつくしい白糸

 

透き通る水晶と

絹の白糸

房の

 

 

祈り

縒り糸の

切れるほどに

 

朝に夕に

 

ご飯のまえに

あとに…

 

 

魂となった人と

生きてきた時間

 

はかない

時間

 

つよく

縒り

きつく

珠に結んで

 

いつまでも

いつまでも

 

念じなから

つなげられたであろう

水晶の珠

 

つなげてあげなくちゃ…

シーちゃん

 

 

不安が

とめどなく…

 

かなしみ

おしよせる

 

 

祈っていました

そうして

 

つらくても

しっかり!食べました

約束

だから…

 

 

気がついたことがある…

 

 

作家は

自ら

死を選ぶ人も

多くいるけれど

 

 

私生活は

切り離し

純粋に

文学として

 

何ら不穏なもの

抱かずに

読める作家と

 

どこを

どう読んでも

 

自死

という

私生活の結末に

背景の闇に

引き込まれ

 

掻き乱されて

 

苦しくて

まったく

読めなくなってしまう作家がある

ということ…

 

 

無頼派といわれ

私小説と扱われ

正当に評価されぬまま

亡くなってしまった太宰治だけれど

 

実際には

完璧な

創作で

完成されていて

 

常に

生きることを追っていて

常に

ユーモアを忘れず

 

随所に

それらが

生き生きと!

ちりばめてあって

 

表現された絶望の

奥に

 

突破口

いくつも

いくつも

 

隠されている

 

 

 

生きて

もっと

 

もっと

生きて

この世界を

 

描いてほしかった

 

生きたかったろうなあ

書きたかっただろう…

 

 

よいときも

 

わるいときも

 

生きてさえいれば

祈ります

 

ウクライナ

 

生きていてください…

どうか

 

生き延びてください

 

 

代わりの数珠は

ふたつ

 

ひとつを使う

 

 

ビーズを

整理した

 

ビーズ細工をしていたときの

さざれ石や

硬質の

ガラス

 

石と

ガラス玉が好き

 

数珠ブレスレットは…

苦手で

 

持っているビーズの

天然石の

丸い珠で

 

数珠をつくろう

 

 

希望は

どこにも

 

どんなときにも

かならず

あります

 

隠れているだけ

 

隠されているだけ

見つけよう…

 

ありがとう

 

 

今夜も

無事を

祈ります

 

平和と

希望を

信じて

 

祈っています

 

一日が

無事に終わりますように

明日に

 

希望が

ありますように

 

 

ありがとう

 

 

また

明日

 

おやすみなさい